”ブワッ!”と飛び出す感じの写真の撮り方
2008年12月10日 カメラ・写真
”ブワッ!”と飛び出す感じの写真。つまり、下のような写真。
この写真は、コンピューターで加工して効果を付けたものではありません。加工せずに、撮った瞬間からこのような写真になっています。昔から存在するカメラテクニックのひとつで、「露光間ズーム」とか「露光間ズーミング」とか呼ばれる写真撮影テクニックです。
今回は、この「露光間ズームテクニック」の解説をします。
ブワッ! |
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この写真は、コンピューターで加工して効果を付けたものではありません。加工せずに、撮った瞬間からこのような写真になっています。昔から存在するカメラテクニックのひとつで、「露光間ズーム」とか「露光間ズーミング」とか呼ばれる写真撮影テクニックです。
今回は、この「露光間ズームテクニック」の解説をします。
露光間ズームの撮影手順
露光間ズームの撮影手順は、以下のような流れになります。- 1.被写体を見つける
- 2.シャッタースピード優先モードに設定する
- 3.シャッターを切りながら、ズームする
- 2.シャッタースピード優先モードに設定する
1.被写体を見つける
まずは、「露光間ズーム」で写したい被写体を探します。前回の「クリーンで大きな流し撮り写真を撮ろう!」に引き続き、今回もお馬さんにモデルになってもらいました。ただし、いきなり動いている動物を被写体にするのは難しいので、馬の銅像を探してきました。小松宮彰仁親王の銅像です。
シャッタースピード:1/400s、絞り:F5、ISO感度:200 |
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2.シャッタースピード優先モードに設定する
「露光間ズーム」で大切なのは、適切なシャッタースピードを設定することです。シャッタースピードを速くしすぎると、ズーム操作が追いつかなくなってしまいます。
シャッタースピードを遅くする場合は、手ブレしないように三脚を使うときれいな写真が撮れます。
上の写真は、絞り優先モードでF5に設定して撮影しました。シャッタースピードは1/400秒になっています。これだけ高速なシャッタースピードでは、ズーミング操作が追いつきません。
手持ち撮影で「露光間ズーム」をするときは、シャッタースピード優先モードにして、シャッタースピードを1/30秒前後に設定します。最適なシャッタースピードは、適当に何枚か撮ってみて、一番良いところを探します。
夜景などを撮るときは、三脚を使ってぶれないようにすることで、もっと低速なシャッターを切ることができます。
今回の例では、日中に手持ち撮影をしたため、シャッタースピードを1/25秒に設定しました。
3.シャッターを切りながら、ズームする
被写体を見つけ、シャッタースピードの設定ができたら、いよいよ撮影開始です。やり方は簡単。
「シャッターを切っている最中に、ズームする!」
ただそれだけです。
シャッターレリーズボタンを押して、露光中にズーム操作を行います。一眼レフカメラとズームレンズを持っていれば誰でも撮影できます。コンパクトデジカメの場合は、機種によってシャッターを切っている最中にズーム操作ができるものとできないものがあります。
今回は、設定したシャッタースピードである1/25秒の間にレンズを操作してズーミングし、「露光間ズーム」写真を撮りました。撮れた写真が、これです。
シャッタースピード:1/25s、絞り:F25、ISO感度:200 |
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標準域から広角側に向かって素早くズーム操作をして(1/25秒はあっという間なので素早く)撮影しました。露光中にズーム操作をして画角が変わったことにより、中心から放射状に軌跡が描かれています。これで、”ブワッ!”と飛び出すような感じの写真を撮ることができました。
次は、もっと望遠側で撮影した写真です。
シャッタースピード:1/25s、絞り:F29、ISO感度:200 |
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露光中の画角の変化が大きいほど、軌跡も長くなりイメージが変わります。ズーミングのスピードを変えることで、軌跡の濃さや写真の雰囲気なども変えることができます。三脚にセットして、低速シャッターを切りながらズーム操作をして、夜景を撮影してみるのも楽しいと思います。広角側から望遠側にズームしたり、望遠側から広角側にズームしたり、シャッタースピードを変えたり、いろいろ試してみてください。
というわけで、”ブワッ!”と飛び出す感じの写真の撮り方、「露光間ズーム」の解説でした。