写真1●アイルランドのアクセンチュア、グローバル・テクノロジーR&D担当マネジング・ディレクターのプリス・バネルジー氏
写真1●アイルランドのアクセンチュア、グローバル・テクノロジーR&D担当マネジング・ディレクターのプリス・バネルジー氏
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写真2●アクセンチュア、デジタルコンサルティング本部マネジング・ディレクターの立花良範氏
写真2●アクセンチュア、デジタルコンサルティング本部マネジング・ディレクターの立花良範氏
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 アクセンチュアは2015年4月8日、IT技術のトレンドをまとめた年次レポート「Accenture Technology Vision 2015」(2015年2月公開)について都内で説明会を開いた。2015年にはIoT(モノのインターネット)の活用などによってビジネスのデジタル化が一歩進み、他社と協業する「We Economy」(企業同士が業界を超えて相互に補完し合う経済)へと移行するという。

 レポートの作成に携わったプリス・バネルジー氏は、企業が取り組むべき2015年のテーマを「デジタル技術を活用して、業界を越えた効率的なパートナーシップを構築すること」と指摘(写真1)。企業においては2013年から2014年にかけてビジネスのデジタル化が浸透したが、これらは「Me Economy」(個々の企業に閉じた経済)だった。2015年にはこれを一歩進めてWe Economyになるという。

 プリス・バネルジー氏は、We Economyを支えるトレンドを五つ挙げた。(1)「The Internet of Me」(「顧」客体験をもたらすインターネット)は、顧客との接点となるセンサー技術などによって、個人ごとにきめ細かくカスタマイズしたサービスを提供する。(2)「Outcome Economy」(成果を売る経済)は、センサーで顧客の振る舞いを調べて課金するなど、製品そのものではなく製品から得られる成果を売る。(3)「Platform (R)evolution」(プラットフォームの改革と進化)は、業界を超えて経済共同体を作る。

 これら三つの市場トレンドに対する企業のあり方として、(4)ビッグデータや機械学習などによってビジネスの自動化を図る「Intelligent Enterprise」(インテリジェントな企業)というトレンドと、(5)ウエアラブルなど人間と機械が連携する時代の雇用を考える「Workforce Reimagined」(ワークフォース再考)というトレンドが起こっているという。