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「第一牧志公設市場」新装オープン!沖縄の台所へ“めんそーれ”

「第一牧志公設市場」新装オープン!沖縄の台所へ“めんそーれ”

更新日:2024/02/28 11:02

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
沖縄県民の台所として、また観光客が沖縄の味に触れられる場所として人気の「第一牧志公設市場」。数年の仮設期間を経て2023年に新築工事が完了。元の場所へ帰ってきました!
以前と同じように市場内は活気にみちて、さらに店舗数も増えてます。また、前と同じように店舗で購入した新鮮な食材を2階の食堂街で食べることができる「持ち上げ」も人気です。国際通りからも近く、沖縄県民の台所と言われる市場に“めんそーれ”。

人気の国際通りから、市場本通りへ入っていこう

人気の国際通りから、市場本通りへ入っていこう 人気の国際通りから、市場本通りへ入っていこう

写真:万葉 りえ

沖縄のモノレール「ゆいレール」の駅名で言えば、「県庁前」から「牧志」までの約1.6qをつなぐ国際通り。沖縄らしい物産を扱う店が揃っているので、沖縄旅行の目的の一つにされる方も多いでしょう。

こちらは観光客の姿も多くおしゃれな感じですが、そこからつながる「平和通り」や「むつみ橋通り」に入っていくと、ぐっと地元感が濃くなってきます。

人気の国際通りから、市場本通りへ入っていこう 人気の国際通りから、市場本通りへ入っていこう

写真:万葉 りえ

「第一牧志公設市場」へ行くには、そんな通りの一つ「市場本通り」を通っていくのがわかりやすいでしょう。琉球菓子やお土産物などが並ぶ店舗などを見ながら奥へと入っていくと、沖縄らしいプリントの生地などを扱う店が見えてきます。そうしたらもう、市場は目の前。

戦後の闇市から発展し、那覇市市営の牧志公設市場として開設されたのが1950年。1972年の沖縄本土復帰の年には建て替えられて、長い間県民の台所として親しまれてきました。そして再度建て替えの話がおこり、市場は2019年から仮設店舗へ。

その新築工事が完了し、2023年にようやく市場が元の場所へ帰ってきました!

新しくなった「第一牧志公設市場」

新しくなった「第一牧志公設市場」 新しくなった「第一牧志公設市場」

写真:万葉 りえ

今回の建て替えでは、周辺の商店街も含めた“まちぐゎー”(※)の魅力も発信する中核施設の役割も担い、さらにパワーアップ。中へと入っていけば、沖縄料理に欠かせない食材を扱う店、店、店。

そんなに多いと何処へ行ったらいいか迷うように思えますが、心配ご無用。沖縄てんぷらやジーマーミ豆腐など加工した食材を扱う関係、精肉関係、鮮魚関係…というように似た食材を扱う店々を集めてエリア分けされているのです。

しかも真ん中にエスカレーターのスペースがあり、とても分かりやすくなっています。

※まちぐゎー:うちなーぐち(沖縄の言葉)で市場や店舗、商店街のこと

選ぶのも楽しい沖縄の食材

選ぶのも楽しい沖縄の食材 選ぶのも楽しい沖縄の食材

写真:万葉 りえ

新市場は地上3階建て。1階が精肉店や鮮魚店などの店舗、2階が食堂となっています。そして3階には調理体験室などがあり、今回新たに9店舗が加わりました。

精肉関係を扱う店だけでも10軒近くあり、生産地も本島だけでなく沖縄県内各地のものが揃います。しかも鶏肉専門店や、山羊肉を取り扱う店も。

レストランでしか食べられないと思っている「石垣牛」や「もとぶ牛」、「あぐー豚」だって、ここで自分で選べます。

選ぶのも楽しい沖縄の食材 選ぶのも楽しい沖縄の食材

写真:万葉 りえ

そしてお土産にも勧めたいのが、すぐに食べられる加工された肉類です。普通の土産店では手に入らない“市場なればこそ”の品ぞろえ!牛タンにしてはちょっと小さめかな…と、よく見れば、それはなかなか目にしない「豚タン」。

また調理されたミミガーも数種の味から選べます。テビチにラフテー、ソーキ…とおいしそうな品々が並びますが、保冷材を入れて包んでもらえるのでお土産でも大丈夫。購入後に宿泊される方は、ホテルの冷蔵庫を活用しましょう。

さらに、周りを海でぐるっと囲まれている沖縄にはたくさんの漁港があり、美味しい魚が食べられます。ですから市場内には魚関係を扱う店も20軒近く入っています。

選ぶのも楽しい沖縄の食材 選ぶのも楽しい沖縄の食材

写真:万葉 りえ

ご覧のように真ん中に写っている店は、沖縄の県の魚と言われている「ぐるくん」をはじめとする鮮魚が中心。鮮やかな色の魚に目移りしてしまうかもしれません。

そして左奥の店のガラスケースに並ぶのは赤身のかたまり。沖縄のマグロの美味しさは、ぜひ味わっておくべきです。近海で獲れるので、一度も冷凍せずに届けられる沖縄のマグロ。沢山の部位から選べるので迷いそうですよね。また、海老やカニなど中心に扱う店では活きのいい水槽の中にも注目です。

「そう言われても、肉にしても、魚にしても、ここでどうやって食べたらいいんだ…?」ですよね。それを解決するのがこの市場にある「持ち上げシステム」です。

食材との出会いを「持ち上げ」システムで堪能する

食材との出会いを「持ち上げ」システムで堪能する 食材との出会いを「持ち上げ」システムで堪能する

写真:万葉 りえ

こちらは2階から1階を見下ろした様子ですが、ここに来れば沖縄のメニューが一気に楽しめるよう、2階には吹き抜けを囲んで様々な飲食店が入っています。店舗前に置かれている席の境もゆるやかなので、同じテーブルで色々な味を楽しむことも可能です。

そして、そこに加えて欲しいのが、1階の店舗で食材を購入し、2階の飲食店で調理してもらう「持ち上げシステム」です。

食材との出会いを「持ち上げ」システムで堪能する 食材との出会いを「持ち上げ」システムで堪能する

写真:万葉 りえ

もちろん2階の飲食店にあるメニューもおすすめですが、それにプラスして1階で購入した食材を調理してもらいましょう。たまたま入荷した食材などに出会えれば、さらに思い出に残る“旅の贅沢”になるはずです。

鮮魚の場合は、1階で好きな食材を購入したら、店員さんが飲食店へ食材を引き渡してくれます。そして精肉は購入したら自分で2階へ。調理をお願いする際に調理方法も選べるので、「どんな食べ方がおすすめか」など店員さんとのやりとりもぜひ楽しんでください。

※食材代は購入したお店で、調理代は食堂での支払いです

沖縄の「美味しい」をお土産に

沖縄の「美味しい」をお土産に 沖縄の「美味しい」をお土産に

写真:万葉 りえ

1階の食材の店舗がある中には、このように水槽の中の海ぶどうも見られます。

また、建物内だけでなく通りに面した店舗もあるし、カフェや沖縄の音楽で外せない三線(さんしん)店まで入っているので、ここを見て回るだけでも楽しいはず。

沖縄の「美味しい」をお土産に 沖縄の「美味しい」をお土産に

写真:万葉 りえ

でも、きっと、新鮮で美味しい魅力ある沖縄の食材たちを目にしたら、見て周るだけでは済まないはず。

ぜひぜひ、大きなエコバックを持って「第一牧志公設市場」へお出かけください!

第一牧志公設市場の基本情報

住所:沖縄県那覇市松尾2丁目10-1
電話番号:098-867-6560
アクセス:ゆいレール牧志駅より徒歩9分、美栄橋駅より徒歩10分
営業時間:8:00〜22:00(店舗により異なる)
定休日:毎月第4日曜日(12月は営業)

※第一牧志公設市場の1階にある「まちぐゎー案内所」では、公設市場だけでなく周りの商店街の情報も得られます

2023年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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