写真:織笠 なゆき
地図を見る「え?東京の空をペンギンが飛ぶ?そもそもペンギンって飛べるの?」
そんな、トリック写真のような一枚を撮れちゃうのが、「サンシャイン水族館 マリンガーデン」の「天空のペンギン」です。もちろんタネも仕掛けもありますよ。
実は、水槽がこのような形をしているんです。幅が約12メートルもある水槽の奥の壁が透明なアクリルでできているので、植えられた木々や高層ビルが水槽越しに見えるという仕掛け。開放的な眺めに、こころなしかペンギンたちも楽しそう!
さらに、手前の壁はひさしのように大きく突き出していて、頭上をペンギンたちが泳ぐ様子も眺められます。正面を見ても上を見上げても、ペンギンたちの泳ぐ水越しに空を眺められる、世界で初めての展示方法。ゆらめく陽光もとてもきれいで、まるで海の中にいるような気分になれることでしょう。
写真:織笠 なゆき
地図を見る「天空のペンギン」の水槽では、給餌のパフォーマンス「ペンギン・ダイビングタイム」が披露されます。陸上ではよちよちと歩く姿がかわいらしいペンギンですが、魚を追って我先にと弾丸のように泳ぐ姿はなかなかの迫力!「おなか、かわいいなぁ」「空を羽ばたいて飛んでいるみたい」と、いろんな魅力が見えてきて、水槽の前から動けなくなってしまうかも?
写真:織笠 なゆき
地図を見る次は、前述の「天空のペンギン」の水槽を使って披露される、モモイロペリカンのフィーディングタイムのご紹介です。時間になると、飼育員の方に連れられて、来館者が見上げるような高さにある約30メートルの通路「天空パス」を、ペリカンたちが並んで優雅にやってきます。
フィーディングタイムとは、えさやりのパフォーマンスのこと。「あの大きな口をパカッと開けたところに魚を投げてやるのかな?」なんて思ってたらびっくりしちゃいますよ!
写真:織笠 なゆき
地図を見る「天空のペンギン」の水槽の前で水面を見上げていると、魚が水中に投げ込まれ…。大きな体のモモイロペリカンが瞬時に「バサバサバサッ」と翼を羽ばたかせながらやってきて、「ガバッ」っと顔・首、時には体全体を水の中に突っ込み、約10リットルの水を入れることができるという喉袋を大きく膨らませ、長いくちばしで「バクッ」っと獲物を捕らえます。「バサバサバサッ、ガバッ、バクッ!」、文字にすると長いですが、一瞬の出来事。ダイナミックな動きは美しく、圧倒されます。たまに、様子をうかがっていたペンギンに餌を横取りされてしまうかもしれませんが、それもまたご愛敬ということで。
「サンシャイン水族館 マリンガーデン」のペンギンたちは、すべてケープペンギンという種類のペンギンです。サンシャイン水族館館長の丸山克志氏は、自身がまだ飼育スタッフだった4年前に仕事で南アフリカ共和国のケープタウンを訪れ、草原でのんびりと暮らすペンギンたちを見て、はっと気づかされたのだとか。
「日本の水族館や動物園で見るペンギンは氷山や岩場で暮らしていることが多く、それが当たり前だと思っている人たちがたくさんいるのではないか。飼育に携わる者として、生き物たちの本来あるべき姿を伝えたい!」
そんな丸山氏の想いが、「草原のペンギン」という世界初の展示方法を実現させました。約85平方メートルに広がる草原には傾斜もあり、ケープペンギン本来の力強く軽やかな動きを垣間見ることができます。
写真:織笠 なゆき
地図を見る「草原のペンギン」でも、「ペンギン・フィーディングタイム」というパフォーマンスが行われます。えさは小さいアジとのことですが、“小さい”とはいえペンギンのくちばしの幅ぐらいはありそうな大きさ。上手に丸呑みする様子はちょっとおもしろいですよ。
写真:織笠 なゆき
地図を見る「サンシャイン水族館 マリンガーデン」には、まだ換羽を迎えていない子供のペンギンが2羽います(※2017年夏時点)。スタッフの方が人工育雛を行ったのだとか。キョロキョロしたり、眠くなって目をつぶったり、あどけない表情がとてもキュートなんです!写真の子ともう一羽、左の羽にオレンジのリングをつけた子がいますので、探してみてくださいね。
写真:織笠 なゆき
地図を見るコツメカワウソが暮らす「カワウソたちの水辺」も、本来の自然の環境をできるだけ再現しています。起伏のある岩場や、緑に覆われた陸地、そして急流をイメージした水辺。思い思いに遊びまわったり、体をすり寄せあってくつろいだりする様子は、かわいらしすぎて時間がたつのを忘れてしまいそうになります。
写真:織笠 なゆき
地図を見るコツメカワウソの走り回る様子や泳ぐ様子はとてもかわいいのですが、チョロチョロと速すぎて、写真を撮るのはなかなか難しいです。おすすめは陸上でくつろいでいる時。静止する瞬間をじっくりと狙ってみましょう。
写真:織笠 なゆき
地図を見る南米アマゾン川流域などに棲み、古代魚に分類されるアロワナと、スペイン語で「黄金」の意味を持つドラド(ドラード)。どちらも美しい姿ですが、とても大きく成長する魚のため(1メートル以上)、熱帯魚ファンや釣りファンの中には“憧れるけれど難しい”とお考えの方も多いのではないでしょうか。
「サンシャイン水族館 マリンガーデン」には、そんなアロワナやドラドが日差しを浴びながらゆったりと泳ぎ回る大きな水槽「きらめきの泉」があります。
実はこのアロワナとドラド、一つの共通点が。なんと、水面より上にいる虫や小動物を獲ることができるんです!こんなに大きいのにジャンプをするというその技、見てみたいと思いませんか?ぜひ「アロワナ&ドラド・フィーディングタイム」の時間をチェックしてみてくださいね。
空・光・水・緑に囲まれ、まさに“天空のオアシス”と言った趣の「サンシャイン水族館 マリンガーデン」。夜には光を用いた幻想的な演出もあり、「癒されたければ行くしかない!」とおすすめしたいスポットです。
また、「草原のペンギン」のフィーディングタイムには、ケープペンギンの棲む環境が地球温暖化やタンカー座礁事故などの影響で悪化していることなどの分かりやすい説明も聞くことができます。多様な生き物がそれぞれにいきいきと暮らすことができる環境…。「サンシャイン水族館 マリンガーデン」の生き物たちはたっぷりの「癒し」だけでなく、自然の大切さなど「学びや気づき」のきっかけももたらしてくれるかもしれません。
都会の水族館で、大自然とのつながりを感じるひとときを過ごしてみませんか。
※営業時間やイベントのスケジュールなどは、ページ下部のリンクにて公式サイトでご確認ください。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/5更新)
- 広告 -