写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイの旧市街から、やや西へ離れた場所にある「ワット・スアン・ドーク」。白い仏塔がとても印象的な寺院です。1383年に建てられた寺院で、ここはタイのラーンナー王朝時代に王室の別荘があったところ。「スアン」は庭で、「ドーク」は花という意味。その昔、ここには王家の庭園がありました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが、「ワット・スアン・ドーク」を象徴する風景。この林立する白い仏塔は、歴代のチェンマイ朝王族の遺灰を納めたものです。
チェンマイは、13世紀にラーンナー王朝の首都が置かれたところ。ミャンマーやラオス、中国南部、さらには山岳民族など、さまざまな民族が交流し、“ラーンナー文化”といわれる独自の文化をはぐくんでいますが、バンコクやアユタヤとは違った雰囲気を味わうことができます。
また、白い仏塔の奥に見える黄金の塔も見事。スコータイ様式で建てられた塔の中でも最大級の大きさを誇ります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・スアン・ドーク」を訪ねたら、白い仏塔だけでなく、奥にある本堂も訪ねてください。タイ北部では最大規模を誇る歩道には、ご覧のように立派な大仏さまが。本堂に安置されている大仏は黄金色にきらびやかに輝き、圧倒的な存在感。スリムで精かんなお顔がとても印象に残ります。タイ国内で1、2位を争う大きさなので、ぜひ覧いただきたい!
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらも本堂ですが、黄金の大仏だけでなくさまざまな美しい仏教美術に出会うことができます。写真は仏像のまわりに置かれたナーガ(蛇神)ですが、こちらの装飾もきらびやか。青や赤、緑などカラフルなタイルがちりばめられ、たいへん美しく、目を奪われます。
また、本堂の壁には、釈迦(ブッダ)の生涯を描いた色鮮やかな壁画もあり、こちらも必見です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイで最も美しく、優雅な寺院といわれる「ワット・スアン・ドーク」。かつて王家の庭園だった寺院には、今も美しい花が添えられ、愁いを秘めています。旧市街から離れているために観光客の姿も少なく、チェンマイ独自の静かな雰囲気をたたえているのが魅力。
この林立する仏塔は、まるで白い薔薇が咲き乱れているよう。仏塔の前にたたずんでいると、“スアン・ドーク(花園)”と呼ばれるようになったことが、よく感じられますよ。
黄金の大仏塔が納められている本堂には、タイ北部独自の珍しい楽器が置かれ、伝統的な音楽を習うこともできます。チェンマイに観光で来られたら、白い花園のような美しい寺院「ワット・スアン・ドーク」をぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか?
また、チェンマイのお寺の見どころや楽しみ方については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみてください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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