いつも登山で悩まされたことに足の痛みと膝の痛みがあります。今回は足の痛みについて書いていきます。
登山は歩かなければ死に直結するスポーツだと考えてます。そのため下山するまでケガのないよう万全のコンディションでいたいものですが、経験不足や無知のせいで不測の事態に陥ることもあります。
僕の若い頃がまさにそれで、下山時は足の裏が痛くて歩けなくなったり。膝に負荷を与えすぎて下山中に足が曲がらなくなったり。
膝を痛めた時は一週間ほど曲がらなくなり大変でした。
これらは知識と道具があれば防げる痛みなので、ケガをしないため正しい知識を知っておきましょう。
登山で足の裏が痛い場合
登山において足は非常に重要なものです。飛べない鳥が死んでしまうように、登山中に足を負傷することは絶体絶命のピンチと考えましょう。
ちょっと厳しい前置きですが、登山は簡単に死ねるスポーツなのでどれだけ慎重になっても損はありません。しかし、無知による危機意識の欠如は恐ろしいもので、僕は誰もこない山奥で1人動けなくなったことがあります。
ハンガーノックに加えて足裏の痛み、心が折れて動けなくなりました。ハンガーノックは栄養補給が原因です。
では足裏の痛みの原因はなんでしょう?
答えは簡単なことでした。
足裏の痛みの原因は『登山向けの靴じゃないから』
その頃履いてた靴は登山向けと言われて買ったアウトドアシューズ。
ゴアテックスで水を通さずに湿気を排出する構造。ミドルカットの靴で見た目は登山に使えそうなものでした。
実際、使ってみると非常に歩きやすい。
重さもほどほどで疲れにくい靴でした。なによりソールがVibramという登山で人気のあるソールだったのも気に入ったポイントです。
しかし、登山で長時間使うと脚の疲労度がハンパない。
- 歩くたびに足の裏に痛みがくる
- 想像以上に滑るソールで転ぶ
- 下山時に爪から血が出る。
なんで山仲間は平気なのに僕だけ辛いのかなと悩んでました。
アウトドアシューズと登山靴は異なる
登山靴を変えたところ問題は全て解決しました。
まず、『歩くたびに足の裏が痛い』はソールの硬さが足りないからです。
歩きやすいと感じていたアウトドアシューズは、ソールが柔らかいこそ歩きやすかったのです。本来、登山靴は歩きやすさを求めてないのでソールがほとんど曲がりません。そのくらい硬いからこそ、岩の小さな出っ張りに足をかけて立つこともできます。
アウトドアシューズのソールでは登山道の凸凹に打ち勝てません、登山靴を選ぶ必要があります。足の裏が痛い人はソールの柔らかさを確認してみてください。そして登山ショップにある登山靴のソールも確認してみましょう。
ソールの厚み、硬さ、重要なポイントです。
ちなみに、上に書いた問題点の原因ですが、
【歩くたびに足の裏に痛みがくる】
ソールが柔らかくて薄いから。しっかりした登山靴にすることで解決しました。僕の靴はフェス向けのオシャレ靴だったようです。
【想像以上に滑るソールで転ぶ】
ソールパターンがダメ。ビブラムなのに濡れたアスファルトでも滑ってました。これもゴツゴツしたパターンのビブラムソールにしたことで解決。
【下山時に爪から血が出る】
下り坂で足が前方に滑り、靴前方に圧迫され爪が肉に食い込むことで出血。ハイカットの登山靴にすることで、足首を靴に固定することができ指を圧迫することがなくなりました。
ビブラムソールを過信してはダメ
黄色いビブラムのマーク!僕の大好きなソールです、このソールの靴しか選びません。
「ビブラムソールがついてる靴なら安心だ〜」と思う人もいますが、ビブラムでもダメなソールはダメです。角が尖って、ゴツゴツした形状のほうが滑りにくい気がします。丸いデザインのソールは辞めたほうが無難です。
インソールをスーパーフィートに変えよう
標準でついているペラペラのインソールではなく、スーパーフィートのインソールに買えてみましょう。厚みがまし、クッション性が高まります。
スーパーフィートはスポーツプレイヤーにも支持されている極上のフットベットとも表現される最強のインソールです。
スーパーフィートインソールは、1964年に設立されたノースウェスト・ポディアトリック・ラボラトリーがアメリカ足病医学の足部バイオメカニクス理論に基づいて作製した足底板(オーソティックス)をルーツに、100万人の足のデータから開発したプレミアムインソールです。
用途に合わせた商品バリエーションで、治療(リハビリ)、アウトドア、スキー、ランニングなどの各種スポーツから 通勤用のインソールまで、幅広い用途で愛用されています。
僕は足の裏の痛み改善として早期にスーパーフィートを採用しましたが登山が劇的に楽になりました。足の形状にぴったりフィットする独特の形が気持ちいいです。
ちなみにインソールを買った場合、標準で靴についてるインソールと重ねて同じ形状にチョキチョキ切る作業が必要です。簡単な作業なので問題はないでしょう。
スーパーフィートのメリット
- クッション性が高まることで足への負担が減る
- 足にフットし運動の疲れを軽減
- なによりも土踏まずが気持ちいい
スーパーフィートのデメリット
- 扁平足の人は痛いかもしれない
- 厚みがあるので靴がキツくなる可能性がある
- インソールの中では高価な部類
厚みのせいで甲が高くなります。紐で縛るタイプの靴なら調整できるので対応可能です。
あと、足の裏に土踏まずがない扁平足の人には痛いかもしれません。標準のインソールより凹凸がしっかりしてるので、僕には気持ちいい凹凸が扁平足の嫁には痛かったようです。
このようにデメリットもありますが、ハマる人にはメチャクチャハマります。なお、使い終わったら登山靴から出して乾燥させましょう。置いておくだけで良いです。
登山靴内部の湿気とインソールが乾いたことを確認し、中に戻しましょう。
厚みのスマートウールの靴下を使用
靴下はスマートウールがオススメです。
蒸れにくい、クッション性がある、汗を放出する、臭わない等メリットがたくさんあります。
かつて縦走で同じスマートウールの靴下を履き続けたことがありますが、脱いでも全然臭わなかったので驚いたことがあります。それ以来スマートウールのトリコです。
足の裏の痛み まとめ
重要な順番で書いていくと、
- ソールの硬い登山靴を購入
- インソールをスーパーフィートにする
- スマートウールの靴下を履く
こんな感じです。登山靴は間違ってもABCマートのようなお店で買わず、登山ショップで選びましょう。登山ショップなら試し履きでスーパーフィートが置いてあったり、分厚い靴下が置いてあったりするので参考になると思います。
足の裏の痛み、改善していきましょう。隊長でした、ほんだば!