ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(30=メキシコ)と、WBA&WBO世界フェザー級15位・亀田京之介(26=TMK)の一戦が注目を集めている。両者はネリの地元メキシコで22日(日本時間23日)に対戦。この試合へ向けたイベントのフェースオフでは、京之介が相手に額を押し付けて挑発し、ネリがパンチを繰り出して〝乱闘騒動〟に発展した。
元OPBF東洋太平洋ライト級王者で横浜光ジム代表の石井一太郎氏はユーチューブチャンネル「A―SIGN.BOXING」の中で、騒動について言及。動画には元日本ウエルター級王者で、メキシコで武者修行の経験がある坂井祥紀(横浜光)も出演した。
石井氏は「(騒動の様子は)当然、見ましたよ。(ネリは)左フックから入っていったね(笑い)。その前のやり取りは見てない。あのシーンしか見てないから」と感想を語り「これはメキシコ国内でどうやって?」と坂井に問いかけた。
坂井は「僕が(動画を)見た時はコメント欄が結構、スペイン語でネリを卑下する言葉が多かったですね。『メキシコ人らしくない』みたいな感じで。日本で書かれているコメントは、逆でした。『ネリ頑張れ』みたいな。だから、よく分からないですよね」と苦笑い。
石井氏は「日本人の方が、ネリをちょっと応援してるんだ。地元メキシカンは『ネリ、何やってるんだ! こんなことやって』という…」と興味深そうにうなずいた。
さらに、坂井は「そもそもネリは嫌われている?」との質問に「いや、僕が(メキシコに)いた時はそんな感じなかったですけど。今は分からないです」と前置きした上で「でも、ああいう会見でいきなり殴りかかるとかいうのは、メキシコ人的な思想からしたら、あまり好まれない。トラッシュトークとかする選手よりも(寡黙で)男らしいイメージの方が受けると思います」と解説した。