ボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(26=米国)の〝異変〟を母国メディアが指摘した。ガルシアは昨年12月、格闘技イベント「RIZIN DECADE」で元K―1スーパーライト級王者・安保瑠輝也(29)とエキシビションマッチを行う予定だったが、手の負傷を理由により延期が発表された。そのガルシアは5月に米ニューヨークで元世界2階級制覇王者ロランド・ロメロ(米国)と復帰戦に臨む予定となっている。

 そうした中、米専門メディア「BOXING NEWS24」は「ライアン・ガルシアは10歳老けたように見える 何が起きているのか?」と題する記事を掲載。「ライアン・ガルシアは今週、トレーナーのエディ・レイノソと撮った写真で、疲れた様子を見せた。昨年4月にデビン・ヘイニーを破って以来、リングから9か月離れているが、腹部に脂肪がついたようだ。その余分な脂肪を落とすには、トレーニングに再び専念する必要があるだろう」と記した。

 さらに「写真のガルシアは、何日か眠れぬ夜を過ごしたようだ。夜ふかしが多すぎて目が疲れているように見える」「ガルシアがヘイニーに勝利して稼いだ何百万ドルでパーティーをして豪遊しているかどうかは定かではないが、あの試合以来10歳も老けたように見える」と覇気のない様子を伝えている。

 ガルシアは昨年4月、WBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニ―(米国)に挑戦者の立場で勝利。しかし、体重超過で無効試合となり、ドーピング違反発覚で1年間の出場停止処分を受けた。その後は器物損壊容疑での逮捕や引退宣言など迷走。かつてのスター選手は、今度こそ復活した姿を見せられるのか。