タレントのデヴィ・スカルノ夫人が今夏の参院選に向けて、政治団体「12(ワンニャン)平和党」を立ち上げ、帰化申請が間に合えば自らも出馬する意向を表明。参謀に〝選挙の神様〟こと藤川晋之助氏が就いたというから永田町でも驚かれている。

 藤川氏は「最低でも2~3議席。参議院で取ります、取ってみせる」と鼻息が荒い。犬猫保護というワンイシューに特化した政治団体に「相当な手応えがある」と藤川氏の直感が働いたともいう。

 一方で政治団体結成の表明から一夜明けて、さっそくネガティブな意見も飛び交っている。インフルエンサーの滝沢ガレソ氏はX(旧ツイッター)でデヴィ夫人が毛皮のコートを愛用していたことで批判があると指摘している。

 ほかの候補がどうなるかにもよるが、デヴィ夫人頼りで果たしてどこまで票が伸びるのか。動物より人間の暮らしをどうにかしてほしいというニーズも多い。

 こうした逆風だからこそ藤川氏は気合が入っているという。というのも過去に藤川氏は講演で「能力はあまりない、演説はできない、お金も大してない。そういうのを預けられても当選させるのが趣味みたいなもの。どこから出ても勝てるという人を応援したことがない」と語っていたことがあった。

 当選が無理だと言われるほどやる気が出てくるというわけだ。永田町関係者は「逆境になれば余計に燃えてくるタイプなのではないか」と指摘。デヴィ夫人は過去に選挙応援の実績があり、少なくとも演説は問題なくできる。

 ひょっとするとひょっとするかもしれない。