格闘家・朝倉未来がプロデューサーを務める1分1ラウンドの格闘技大会「BreakingDown」が物議を醸している。

 3日に行われた第6回大会は、ブレイキングダウンとアウトサイダーの対抗戦を始め、坂口杏里VSへずまりゅう嫁や、青汁王子VS十人ニキなどバラエティに富んだ対戦が実現した。

 朝倉は4日、ツイッターで「それぞれにストーリーがあって、挑戦して人生を変えていく姿に感動した」と感想。

 一方で、あわや逮捕者が出てもおかしくない事態にも陥った。2日の前日記者会見で〝会津の喧嘩屋〟久保田覚が、対戦相手のアドリブまさおに椅子をぶつけ、左側頭部を負傷させてしまったのだ。これで予定されていた試合は中止に。久保田は過失を認め、丸刈りにして謝罪したが、後味の悪さが残った。

 元WBA世界ミドル級王者でタレントの竹原慎二も、久保田の〝蛮行〟に激怒。自身のユーチューブチャンネルで「おい!久保田ナメてるのか。常識がわからんのか。人気を得るために椅子を持って暴れたらダメだ」と断罪。続けて「煽り合って盛り上げるのはいいよ。それをやりすぎると今回以上のケガ人が出る。そうならないためにも運営はしっかりやらないとダメ」と苦言を呈した。

 アクシデントの裏側を明かしたのは〝青汁王子〟こと三崎優太氏だ。2日の動画配信で、現場に警察が来ていたことを暴露。幸い、負傷したまさおが不問に付したため事件化は免れたが「もし(まさおが)傷害事件で暴行だ、ケガしたってやったら、たぶん久保田覚は捕まってたんじゃないかな」と述べた。

 その上で「警察も来てたし…。今回のブレイキングダウンがたぶんピークなんじゃないかなと思います。次回から相当規制入ると思う」と予見した。

 警察関係者も「通報したのは、生配信を見ていた視聴者でしょう。今回、警察が動いた事実はでかい。当局はまだエンタメとして扱っているが、エスカレートすれば大会の〝毛色〟もあって、目を光らせることになると思います」と話す。

 大会自体は大成功を収めたが、課題も浮き彫りになった。