anatomy
別表記:アナトミー
「anatomy」とは、解剖のことを意味する表現である。
「anatomy」とは、解剖のことを意味する表現である。
「anatomy」の基本的な意味
「anatomy」とは、「切ること」をコアイメージとして持つ英単語で、一般的には「解剖」という意味に用いられる。一方で「解剖」以外にも、学問としての「解剖学」「解剖学の論文」、生物学的な「解剖学的構造・生体構造」「組織」、人間の体に関する言葉としての「人体」「骨格」「骸骨」、対象を詳細に切り分けて見極める「分析」などのように、文脈によってさまざまな訳語を持つ言葉である。文法的には名詞の用法に限られ、可算名詞と不可算名詞の両方に用例がある。可算名詞として数えられる場合は「人体」「解剖図」「解剖模型」などのように用いる場合であり、「anatomies」のように複数形にすることも可能である。一方で「解剖学」や「解剖術」などのように概念を表すケースでは、数えられない不可算名詞となるため複数形にすることはできない。「Gray's Anatomy」とは
「Gray's Anatomy」とは、英国の解剖学者で医者のHenry Gray(ヘンリーグレイ)が執筆した解剖学の医学書で、正式な書名は「Anatomy of the Human Body(人体の解剖学)」という。1858年にロンドンで初版が発行された歴史ある医学書で、人体に関する書物の古典として権威ある解剖学書の一つとされる。また、同じタイトルに2005年から放送を開始した米国のテレビドラマがあり、若い外科医たちの仕事や恋愛を描いて高視聴率を獲得。エミー賞やゴールデングローブ賞といった権威ある賞を受賞しているが、このドラマタイトルはヘンリーグレイの医学書にちなんでつけられたもので、日本でも「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」として放映された実績がある。「anatomy(群馬大学)」とは
「anatomy(群馬大学)」とは、「解剖ちゃん」という著作・制作者名で構築されている群馬大学大学院医学系研究科機能形態学分野の情報サイトである。群馬大学医学部医学科の学生を対象に、解剖学の学習に関する情報を提供することを主な目的としている。サイトの具体的な内容は、「授業予定」「解剖学学習のためのガイド」「解剖学の講義・実習の記録」などとなる。サイトではアフィリエイト手法を取り入れて、得られた収益でサイト内のブログでレビューされる書籍をはじめ、授業に必要な物品を購入するなど、ユニークな取り組みも行っている。「anatomy」の語源
「anatomy」の語源は、古典ギリシア語で「切開する」を意味する「anatomḗ」である。また、「anatomḗ」は、「完全に」という意味の「aná,」と「切る」という意味の「témnō」が組み合わさった言葉に由来している。「anatomy」の発音・読み方
「anatomy」の発音記号は「ənǽtəmi」となり、日本語読み風にカタカナ表記すると「アナトミー」である。発音の目安としては「ə」で曖昧に「ア」と発声し、「nǽ」で舌先を上前歯の付け根につけて「ヌ」と鼻で音を出しながら続けて「ア」と「エ」の中間のような音で「ア」と発音、「tə」で舌先を前歯の裏につけて「トゥ」と息を破裂させ曖昧に「ア」と続け、「mi」で唇を閉めて「ム」と鼻に抜けつつ「エ」と「イ」を同時に言う感じで「イ」と発音する。これらを続けて「アナァタァミィ」と発声するイメージとなる。「anatomy」の使い方・例文
「anatomy」には、「人体」という意味に基づいたスラングもある。いわゆる卑語で、たとえば「女性器」のことを「another part of the female anatomy located below the waist(ウエストの下方の、もう一つの女性の人体の一部)」などという使い方がそれである。このほか、「anatomy」の例文としては「And this is another way to learn anatomy.(これは解剖学を学ぶ別のやり方である)」、「Something no student of anatomy could do without the help of visuals.(視覚的な助けなしで解剖学を学ぶ学生はいない)」、「Every part of my anatomy hurt after the accident.(事故の後は私の体のあらゆる所が痛かった)」、「His book can be read as the anatomy of a society with a widening economic gap.(彼の著作は経済格差が広がっている社会に対する詳細な分析として読むことができる)」などを挙げることができる。- anatomyのページへのリンク