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THE NEVER ENDING STORYとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > THE NEVER ENDING STORYの意味・解説 

THE NEVER ENDING STORY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 09:12 UTC 版)

「The NeverEnding Story」
リマールシングル
初出アルバム『ドント・サポーズ』
B面 "Ivory Tower" or Instrumental version
リリース
規格 7インチシングル
12cmマキシ
録音 1984年1月
ジャンル シンセポップニュー・ウェイヴ
時間
レーベル EMI
作詞・作曲 ジョルジオ・モロダー
キース・フォーシイ英語版
プロデュース ジョルジオ・モロダー
リマール シングル 年表
Too Much Trouble
(1984年)
The NeverEnding Story
(1984年)
Tar Beach
(1984年)
ミュージックビデオ
「Never Ending Story」 - YouTube
テンプレートを表示

The NeverEnding Story」(ザ ネバーエンディング ストーリー、邦題:「ネバーエンディング・ストーリーのテーマ」)は、リマールのシングル曲。

概要

リマールのオリジナル・バージョンは、1984年の同名の映画の主題歌として使われた。映画のタイトル通り、この曲には明確な始まりも終わりもない。冒頭でフェードインし、最後でフェードアウトすることにより、「終わりがない」ことを演出しているのである。

なお、ライブで歌唱する場合は、演奏の都合上フェードイン・フェードアウトとならずカットイン・カットアウトの形式となる場合や、女性のデュエット参加がない場合もある。

作曲はジョルジオ・モロダー、作詞はキース・フォーシイ英語版。(ちなみに独語版の映画では専らクラウス・ドルディンガーの曲が使われ、リマールの歌とその他のサウンドトラックのポップス曲は使われていない)。 この曲は多くの国でヒットし、スウェーデンノルウェーで1位、オーストリアドイツイタリアでは2位、イギリスで4位、米ビルボード・アダルト・コンテンポラリー部門で6位になった。

リマールは英語版と仏語版「L'Histoire Sans Fin」をリリースしており、英語版ではベス・アンダーソン、仏語版ではアン・カルヴェールがデュエットに加わっているが、いずれもシングルにはクレジットされていない[1]。ベス・アンダーソンはアメリカで、リマールとは別に自分のパートをレコーディングした[1]。彼女はミュージックビデオには出演しておらず、代わりにマンディ・ニュートンが口パクを演じている。

2008年以降は再結成したカジャグーグーのライブでも歌唱することもあり、女性のパートはベース担当のニック・ベッグスが歌っている。

2020年現在リリースされているベストアルバムでは、再録音版が収録されているものもある。

JOYSOUNDのカラオケでは、歌詞が間違った物がいまだ配信され続けている。

チャート

カバーしたアーティスト

  • 長沢真吾
  • 羽賀研二
    日本公開の際に公式タイアップされたレコード。
    詞の内容が原曲と関係なくなっている。
  • The Birthday Massacre
  • Creamy
    オリジナルよりもユーロビート色が強くなっている。
  • ドラゴンランド
  • 坂本美雨(後述)
  • ニュー・ファウンド・グローリー
  • E-girls(後述)
  • カジャグーグー
    レコード化はしていないが、オリジナルメンバーで再結成した後のライブで演奏している。アレンジはオリジナルバージョンに準じているが、女性のコーラスパートをニック・ベッグス(ベース)が歌唱し、間奏のギターソロをスティーヴ・アスキューが演奏している。ボーカルはオリジナルと同じくリマール。

坂本美雨によるカバー

「THE NEVER ENDING STORY」
坂本美雨シングル
B面 彼と彼女のソネット
リリース
ジャンル J-POP
レーベル ヤマハミュージックコミュニケーションズ
チャート最高順位
  • 77位
坂本美雨 シングル 年表
くまんばちがとんできた
(2002年)
THE NEVER ENDING STORY
(2005年)
はじまりはじまり
(2010年)
テンプレートを表示

THE NEVER ENDING STORY」は、坂本美雨の11枚目のシングルで、2005年11月16日にヤマハミュージックコミュニケーションズより発売された。ホンダ「環境テーマ広告」のCMソングに使用された。

カップリング曲は、「彼と彼女のソネット」(エルザ・ランギーニの曲のカバーで、大貫妙子による日本語詞バージョン)である。

E-girlsによるカバー

「THE NEVER ENDING STORY」
E-girlsシングル
初出アルバム『Lesson 1
A面 THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜
B面 JUST IN LOVE
THE NEVER ENDING STORY
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル rhythm zone
チャート最高順位
E-girls シングル 年表
Follow Me
(2012年)
THE NEVER ENDING STORY
(2013年)
CANDY SMILE
(2013年)
テンプレートを表示

THE NEVER ENDING STORY」(ザ ネバー エンディング ストーリー)は、E-girlsの4作目のシングル曲。2013年2月20日rhythm zoneより発売された。

概要

「CD+DVD」「CD」「CD(mu-moショップ、LDHモバイルショップ、ライブ&イベント会場限定盤)」の3形態で発売。

本作は「E-Girls」から「E-girls」に表記変更後、初のシングルとなる。

表題曲は、日本では1985年に公開された映画『ネバーエンディング・ストーリー』のテーマソング(リマール)のカバーである。英語バージョンが、フジテレビ月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』の主題歌に起用された[31]

2013年2月15日に制服ダンスを含めE-girlsメンバーが雲の上の神殿で天使に変身したミュージックビデオが解禁[32][33]

2013年4月以降、青山ワンセグ開発のエンディングで流れるようになっている(月末の生放送時のみ『Follow Me』を使用)。

参加メンバー

「THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜」
「JUST IN LOVE」
  • Dream:Shizuka・Ami
  • Happiness:SAYAKA・KAREN・YURINO
  • Flower:水野・中島・鷲尾
  • 武田・萩尾・稲垣・石井・山口・須田・生田

収録曲

CD

  1. THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜 [3:25]
    作詞:Keith Forsey・藤林聖子(日本語訳詞)、作曲:Giorgio Moroder、編曲:h-wonder
  2. JUST IN LOVE [3:25]
    作詞:藤林聖子、作曲:Emyli・NA.ZU.NA、編曲:ArmySlick
    • ボーカルはDreamのShizuka・Ami、HappinessのKAREN、Flowerの鷲尾伶菜。
    • 富士通 「FMV Floral Kiss」CMソング[34]
    • ABCマート 「NUOVO カラフル 2WAY ブーツ」CMソング[34]
  3. THE NEVER ENDING STORY
    作詞:Keith Forsey、作曲:Giorgio Moroder、編曲:h-wonder
    • ボーカルは「THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜」と同一。
  4. THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜(Instrumental
  5. JUST IN LOVE(Instrumental)
    CDのみ盤にのみ収録

DVD

  1. THE NEVER ENDING STORY 〜君に秘密を教えよう〜(Video Clip)
  2. JUST IN LOVE(Video Clip)
  3. THE NEVER ENDING STORY(Making Clip)
  4. JUST IN LOVE(Making Clip ※初回盤のみ収録

出典

  1. ^ a b 'NeverEnding Story' Release Info”. Limahl.co.uk. 2010年6月17日閲覧。
  2. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992. St Ives, NSW: Australian Chart Book. ISBN 0-646-11917-6 
  3. ^ "Austriancharts.at – Limahl – The Never Ending Story" (in German). Ö3 Austria Top 40.
  4. ^ "Top RPM Adult Contemporary: Issue 9339." RPM. Library and Archives Canada.
  5. ^ “Top 3 in Europe”. Eurotipsheet 1 (32): 11. (5 November 1984). 
  6. ^ “European Hot 100 Singles”. Eurotipsheet 1 (33): 6. (12 November 1984). 
  7. ^ Pennanen, Timo (2021). “Limahl” (フィンランド語). Sisältää hitin - 2. laitos Levyt ja esittäjät Suomen musiikkilistoilla 1.1.1960–30.6.2021. Helsinki: Kustannusosakeyhtiö Otava. p. 148. https://musiikkiarkisto.fi/oa/_tiedostot/julkaisut/sisaltaa-hitin.pdf#page=148 2022年6月29日閲覧。 
  8. ^ "Lescharts.com – Limahl – The Never Ending Story" (in French). Les classement single.
  9. ^ "The Irish Charts – Search Results – Never Ending Story". Irish Singles Chart. Retrieved 13 January 2023.
  10. ^ Classifiche” (イタリア語). Musica e dischi. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。 Set "Tipo" on "Singoli". Then, in the "Artista" field, search "Limahl".
  11. ^ "Nederlandse Top 40 – week 41, 1984" (in Dutch). Dutch Top 40
  12. ^ "Dutchcharts.nl – Limahl – The Never Ending Story" (in Dutch). Single Top 100.
  13. ^ "Charts.org.nz – Limahl – The Never Ending Story". Top 40 Singles.
  14. ^ "Norwegiancharts.com – Limahl – The Never Ending Story". VG-lista.
  15. ^ “Top 3 in Europe”. Eurotipsheet 2 (2): 8. (14 January 1985). 
  16. ^ SA Charts 1965 – 1989 Songs M–O”. rock.co.za. 13 January 2023閲覧。
  17. ^ Salaverri, Fernando (September 2005). Sólo éxitos: año a año, 1959–2002 (1st ed.). Spain: Fundación Autor-SGAE. ISBN 84-8048-639-2 
  18. ^ "Swedishcharts.com – Limahl – The Never Ending Story". Singles Top 100.
  19. ^ "Swisscharts.com – Limahl – The Never Ending Story". Swiss Singles Chart.
  20. ^ "Limahl: Artist Chart History". Official Charts Company.
  21. ^ “Billboard Hot 100”. Billboard. (15 June 1985). https://www.billboard.com/charts/hot-100/1985-06-15/ 26 August 2023閲覧。. 
  22. ^ “Dance Singles Sales”. Billboard. (11 May 1985). https://www.billboard.com/charts/hot-dance-singles-sales/1985-05-11/ 26 August 2023閲覧。. 
  23. ^ “Adult Contemporary”. Billboard. (29 June 1985). https://www.billboard.com/charts/adult-contemporary/1985-06-29/ 26 August 2023閲覧。. 
  24. ^ “Dance Club Songs”. Billboard. (25 May 1985). https://www.billboard.com/charts/dance-club-play-songs/1985-05-25/ 26 August 2023閲覧。. 
  25. ^ "Offiziellecharts.de – Limahl – The Never Ending Story". GfK Entertainment charts.
  26. ^ Kent Music Report No 599 – 30 December 1985 > National Top 100 Singles for 1985”. Kent Music Report. 23 January 2023閲覧。
  27. ^ Jahreshitparade Singles 1984” (ドイツ語). 13 January 2023閲覧。
  28. ^ “Top 100 Singles”. Music Week: 37. (26 January 1985). 
  29. ^ Top 100 Singles–Jahrescharts 1984” (ドイツ語). GfK Entertainment. 13 January 2023閲覧。
  30. ^ Top 20 Hit Singles of 1985”. rock.co.za. 13 January 2023閲覧。
  31. ^ E-Girlsが月9ドラマであの映画主題歌カバー、新曲配信も”. ナタリー. ナターシャ (2012年12月19日). 2013年1月19日閲覧。
  32. ^ 「THE NEVER ENDING STORY ~君に秘密を教えよう~」PVのロングバージョン(制服ダンス~PV)をYoutubeで公開!”. E-girls OFFICIAL WEBSITE. rhythm zone (2013年2月15日). 2019年1月1日閲覧。
  33. ^ E-girls、月9ドラマ主題歌「THE NEVER ENDING STORY」PVで天使に”. BARKS. JAPAN MUSIC NETWORK (2013年1月21日). 2019年1月28日閲覧。
  34. ^ a b E-girls 待望の新曲 12月19日~配信開始! ミュージックビデオも同時公開!!”. E-girls OFFICIAL WEBSITE. rhythm zone (2012年12月17日). 2019年1月1日閲覧。

外部リンク


はてしない物語

(THE NEVER ENDING STORY から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/15 02:50 UTC 版)

はてしない物語
Die unendliche Geschichte
作者 ミヒャエル・エンデ
ドイツ
言語 ドイツ語
ジャンル 児童文学ファンタジー
刊本情報
出版元 Thienemanns Verlag
岩波書店
出版年月日 1979年9月
1982年6月
日本語訳
訳者 上田真而子佐藤真理子(1982年)
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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はてしない物語』(はてしないものがたり、Die unendliche Geschichte)は、ドイツ作家ミヒャエル・エンデによる、児童向けファンタジー小説である。1979年刊。

概要

前後半に分かれる2部構成。前半では主人公の少年・バスチアン(Bastian)がひょんなことから手にした本『はてしない物語』に描かれた世界「ファンタージエン」の崩壊を救い、後半ではバスチアン自身が「ファンタージエン」の世界に入り込み、そこでの旅を通じて本当の自分を探す。物語の本筋から反れた際に「これは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう」という言葉で、本筋に戻ることが特徴。また、主に前半部分においては、バスチアンのいる現実世界ともう一人の主人公アトレーユが旅をする本の世界(ファンタージエン)の2つの世界を並行して描いており、現実世界でのストーリーは赤茶色の文字、ファンタージエンでのストーリーは緑色の文字で印刷されている(詳細後述)。

あらすじ

前半

読書と空想が好きなバスチアン・バルタザール・ブックスは肥満体型やX脚、運動音痴を理由に学校のクラスメートからいじめを受けていた。また、母親を亡くしたことをきっかけに父親との間にも溝が出来てしまい、居場所を失っていた。

ある日、いじめっ子に追い回されたバスチアンはカール・コンラート・コレアンダーが経営する古本屋に逃げ込んだ。バスチアンはそこで、『はてしない物語』という風変わりな本を目にし興味を抱く。お金を持っていなかったバスチアンはコレアンダーの目を盗んで本を店から盗み出し、忍び込んだ学校の物置で読み始めるのだった。

本の世界では、幼ごころの君が支配する国「ファンタージエン」が「虚無」の拡大によって崩壊の危機に晒されていた。病に倒れた幼ごころの君と「ファンタージエン」を救うための方法を探す使者に指名された緑の肌族の少年・アトレーユは、女王の名代として「アウリン」を授けられ、「救い主」を求めて大いなる探索の旅に出る。

冒険を重ね、幸いの竜フッフールなどとの出会いや数々の試練を経て、「救い主」が人間のバスチアンであることに気づくアトレーユであったが、努力虚しく「ファンタージエン」は崩壊する。幼ごころの君は最後の手段としてさすらい山の古老のもとを訪れる。さすらい山の古老は「ファンタージエン」を取り巻く全ての出来事を本に記しており、そこから物語の内容もバスチアンのいる現実世界の話へと変わり始める。

現実と本の世界が交錯する中、バスチアンは幼ごころの君に「月の子(モンデンキント)」という新たな名前を授け、本の世界に飛び込む。そして持ち前の想像力と女王から授けられた「アウリン」の力によって、崩壊した「ファンタージエン」を新たに作り上げていく。

後半

こうして自ら再建した新たな「ファンタージエン」の世界に入り込んだバスチアンは、その後アトレーユやフッフールと友達になったり、「ファンタージエン」の住人や場所に名を与え物語を作ったりして、「ファンタージエン」の世界を楽しんでいた。また、コンプレックスの塊であった自分の外見も、「アウリン」の力を使い容姿端麗で強く立派な勇者のような姿に変えていった。

しかし、バスチアンは「アウリン」の力を使い続けるうちに、次第に現実世界の記憶を失くしてしまう。そして、幼ごころの君に再び会いたいという気持ちが芽生えたバスチアンは、救世主バスチアンを慕う人々を引き連れ女王の居住地であるエルフェンバイン塔に行くが、そこに幼ごころの君はいなかった。

女魔術師・サイーデにそそのかされたバスチアンは「ファンタージエン」の新しい王になることを決意する。我を失い権力まで欲するようになったバスチアンを諭すアトレーユとフッフールであったが、バスチアンは口うるさい彼らを疎ましがるようになる。このままでは取り返しのつかないことになると考えたアトレーユはアウリンを盗み出そうとするが失敗。対立は決定的なものとなり、バスチアンは彼らを裏切り者と罵り一行から追放してしまう。

そして、バスチアンは「ファンタージエン」の帝王となったことを宣言するが、アトレーユは反対派を取りまとめその就任式を急襲。バスチアンの軍勢とアトレーユたちは戦争となり、バスチアンがアトレーユに重傷を負わせる。逃げたアトレーユたちを追ったバスチアンは「元帝王の都」に辿り着く。そこにはバスチアンと同じように現実世界から「ファンタージエン」に入り込み、「アウリン」によって願いを叶え続け、その果てに完全に記憶を失ってしまったかつての「ファンタージエン」の王たちが徘徊していた。ようやく自分の間違いに気づいたバスチアンは、残り少なくなった記憶を守りながら自分の世界に戻るための旅を始める。

そして旅の果て、目的地まであと少しのところまで来ながらバスチアンは、自らの名前以外のほとんど全ての記憶を失うが、アトレーユとフッフールの助けで無事現実世界に生還を果たす。

現実世界に戻ることができたバスチアンは、古書店へ本を返しに行く。そこで、コレアンダーもかつての「ファンタージエン」の「救い主」だったことを明かし、二人はそれぞれの体験を語り合うのであった。

登場人物

主な登場人物

バスチアン・バルタザール・ブックス(Bastian Balthazar Bux)
主人公。現実世界に住む、デブでチーズ色をしたX脚ののろまな少年。一度留年をして、いつもいじめに遭っている。イニシャルはBBB。
本を読んだり、物語を作るのが好き。ファンタージエンでは東方の王子のような美少年になる。
アトレーユ(Atréju)
緑の肌族の少年。物語前半の主人公。「ファンタージエン」の危機を医師カイロンに告げられ、「救い主」を求めて大いなる探索の旅に出る。
幸いの竜フッフール(Glücksdrache Fuchur)
真珠貝色の鱗を持つ、東洋の龍のような姿の。常に希望と幸福と共にあり、青銅の鐘のような声を持つ。
幼ごころの君(Die Kindliche Kaiserin)
「ファンタージエン」の女王。「望みを統べたもう金の瞳の君」とも呼ばれている。

現実世界の人物

カール・コンラート・コレアンダー(Karl Konrad Koreander)
古本屋の店主。イニシャルはKKK。「本を汚すから」と子供を嫌っている。
かつてバスチアンとは別の方法でファンタージエンに行き、幼ごころの君に名前を与えたという過去を持つ。
バスチアンの父(Bastians Vater)
歯科技工士。妻が死んでからバスチアンに対して無関心になり、落第にすら何も言わなくなってしまった。
バスチアンの母
物語前に既に他界している。彼女が死亡してからバスチアンの家庭が暗くなってしまった。

「ファンタージエン」の住民

前半での登場人物

ブルッブ(Blubb)/ユックユック(Ückück)/ヴシュヴーズル(Wúschwusul)/ピョルンラハツァルク(Pjörnrachzarck)
「ファンタージエン」の危機を幼ごころの君に伝えに行く使節たち。順に、鬼火・豆小人・夜魔・岩喰い男。
カイロン(Caíron)
ケンタウロス。名高い医術の達人。幼ごころの君からアウリンを預かり、アトレーユに届ける。
アルタクス(Artax)
アトレーユの
太古の媼モーラ(Morla, die Uralte)
「ファンタージエン」のあらゆる生き物よりも年をとった生き物。「憂いの沼」に生息している。
群集者イグラムール(Ygramul, die Viele)
死の山脈にある奈落の裂け目に棲む無数の虫。群れて様々な姿をとる。1時間で死ぬ代わりに「ファンタージエン」国のどこでも望む所に瞬時に行けるようになる毒を持つ。
南のお告げ所のウユララ(Uyulála, das südliche Orakel)
「静寂の声」とも呼ばれる。声だけの存在であり、語りかける時は韻を踏んで詩にしなければならない。
エンギウック(Engywuck)/ウーグル(Urgl)
地霊小人の夫婦。夫のエンギウックはウユララについての研究をしており。妻のウーグルは薬草を扱うのが得意。
リル(Lirr)/バウレオ(Baureo)/シルク(Schirk)/マエストリル(Mayestril)
それぞれ北・東・南・西を勢力範囲とする、大風坊主。
グモルク(Gmork)
人狼。自分の世界を持たない者であり、「ファンタージエン」を破滅させようとする者に仕えていた。大いなる探索の旅に出たアトレーユを追跡する。
さすらい山の古老(Der Alte vom Wandernden Berge)
「ファンタージエン」のありとあらゆる事柄をあかがね色の本に記録する老人。幼ごころの君と対となる存在とされる。

後半での登場人物

色のある死グラオーグラマーン(Graógramán, der Bunte Tod)
色の砂漠ゴアプの王。夜になると石になり、朝になると甦るライオン。ゴアプの色に合わせて体の色が変化する。
イハ(Jicha)
ラバ。バスチアンのお手馬となる。走るのは遅いが乗り心地が良い。また、ある種の直感に優れている。
勇士ヒンレック(Held Hynreck)/オグラマール姫(Prinzessin Oglámar)
バスチアンがファンタージエンで初めて出会った人たち。姫は「すべての者を打ち負かした勇士でなければ結婚しない」という誓いを立てており、ヒンレックはその姫に恋心を抱いている。
ヒクリオン(Hýkrion)/ヒスバルト(Hýsbald)/ヒドルン(Hýdorn)
三人の騎士。ヒクリオンは黒い口ひげを生やした強力の持ち主、ヒスバルトは赤毛で華奢な迅速の持ち主、ヒドルンは背が高く痩せ形で粘りや持久力に長けている。バスチアンの親衛隊となる。
銀翁ケルコバート(Silbergreis Quérquobad)
銀の都アマルガントの長老。
アッハライ(Acharai)
種族名。「ファンタージエン」中で最も醜い生き物。その身の醜さを嘆いて絶えず涙を流しているので、「常泣虫(とこなきむし)」とも呼ばれている。
シュラムッフェン(Schlamuffen)
種族名。派手な色をした、常にふざけている生き物。「道化蛾」とも呼ばれる。
イルアン(Illuán)
青い魔鬼。
サイーデ(Xayíde)
「ファンタージエン」の中で最も邪悪な女魔術師。その意思の力で黒甲冑を動かすことができる。「アウリン」によって我を忘れたバスチアンを唆した。
予感の母ウシュトゥー(Uschtu, die Mutter der Ahnung)/観照の父シルクリー(Schirkrie, der Vater der Schau)/怜悧の息子イージプー(Jisipu, der Sohn der Klugheit)
星僧院の院長、沈思黙考師の三人。体つきは人間であるが、それぞれフクロウ、鷲、狐の頭を持っている。
アーガックス(Argax)
小さな灰色の猿。元帝王たちの管理者で、房の付いた黒い博士帽を被っている。飄々とした皮肉屋。
イスカールナリ(Yskálnari)
イスカールに住む人のことで、「いっしょ人」という意味をもつ。
アイゥオーラおばさま(Dame Aiuóla)
「変わる家」に住む。果物のなどの植物を着た風変わりな女性。
ヨル(Yor)
盲目の鉱夫。闇の中でのみ盲目ではなくなるらしい。絵の採掘場ミンロウド坑から人間世界の忘れられた夢を採掘している。

道具

『はてしない物語』(Die unendliche Geschichte)
バスチアンがコレアンダーの古本屋から盗み出した本。表紙はあかがね色の絹で装丁され、互いに相手の尾を咬んで楕円になった明暗二匹の蛇の文様があしらわれている。
アウリン(AURYN)
幼ごころの君の名代となる印。「おひかり」「宝のメダル」とも呼ばれる。
明暗二匹の蛇が互いに相手の尾を咬んで楕円になった形状(ウロボロス)をしており、裏側には「汝の欲することを成せ」という言葉が刻印されている。記憶が消えていく代わりに、授けられた者の願いを叶えることができる。
シカンダ(Sikánda)
「ファンタージエン」において最も強力な魔法の剣。ひとりでに手の中に飛び込んでくる時のみ使用が可能で、成すべきことを自らの力で成すが、所有者の意思で鞘から抜くと、所有者自身と「ファンタージエン」に大きな災いがもたらされるという。
「ファンタージエン」に入り込んだバスチアンが所有していたが、アトレーユとの戦いにおいてバスチアンの意思で引き抜かれてしまう。
アル・ツァヒール(Al'Tsahir)
透明なガラスのように見える石。ある扉を封印していて、その名を唱えることで石が光を取り戻すと共に、扉の封印が解ける。
また、封印を解いたものがもう一度終わりから始めへとその名を唱えると、百年分の光を一瞬のうちに放つという。
ゲマルの帯(Der Gürtel Gémmal)
ガラスでできた、姿を見えなくする帯。サイーデがバスチアンに寄贈した。

エピソード

父親が著名な画家だったエンデは自身も絵を描いており、本の装丁にもこだわりを持っていた。17年にわたりエンデの編集者を務めたローマン・ホッケは「エンデは、この本を『魔法の本』と言っていました。だから装丁も、中に独立した世界があるような、特別なものでなければならない、と」と語っており、出版された本はその言葉通り表紙に二匹の蛇が描かれた布張りの本として装丁され、物語に入り込む入り口としての装置となった。読者は自身が手にした本が、作中でバスチアンが読んでいるものと同じものであると悟り、主人公と一体化していくのである[1]

岩波書店発行の日本語版ハードカバーでも、本の中に登場する『はてしない物語』と同じく、ハードケースを外した中の書籍本体の装丁はあかがね色の布張りとなっており、二匹の蛇が互いの尾を咬んで楕円になった「アウリン」の文様があしらわれている。さらに、本文も原語版同様に現実世界の部分をあかがね色、「ファンタージエン」の部分を緑色と刷り分けている。岩波書店は出版・装丁にあたり布を特注、そのため価格は税込みで3千円を超える[1]。岩波少年文庫として文庫化された際には、上下巻の2分冊となり、文字色は黒色の1色刷りで、「ファンタージエン」の部分は本文の上部に装飾を施す形で表現されている。

日本語訳版

派生作品

映画

『ネバーエンディング・ストーリー』として映画化され、シリーズにもなった。しかし、シリーズ第1作のラストはエンデの意図に沿っておらず、彼はこれを嫌い、訴訟を起こした。

3作目 は原作のストーリーとはほとんど関係がない。

テレビドラマ

2001年カナダ・ドイツで制作され、日本で放送された海外ドラマ。

原題『Tales from the Neverending Story』  

邦題『ネバーエンディング・ストーリー 遥かなる冒険』

全13話制作されたが、日本では6時間に渡る前後編形式のテレビ映画としてDVD化された。

概要

やや改変気味ではあるが、前半は原作に忠実にしようとしていた作品である。ゲームボーイ好きの少年バスチアンは本屋の老人に無理矢理本を薦められ、ネバーエンディングストーリーの物語を読み始める。本の中の主人公アトレイユは最初こそ真面目に冒険をし女王を救う任務を果たすのだが、ここからテコ入れが入り始める。

バスチアンとアトレイユの接点は繋がる事もなく恋愛にしか関心がない様子。しかし現実の世界に飛び出したアトレイユはスケボーでバスチアンの前に現れ、ここから物語が動き出すかと思われたが打ち切りになってしまった。

変更点

  • バスチアン - ゲーム好きな現代人に。恋愛やラップに関心がある等映画版パート3の性格に近い。
  • アトレイユ - バスチアンの親友だが、フライガールとの恋愛の方に関心が移っている普通の高校生風の青年に。
  • 幼心の君とザイーデ - 姉妹と言う設定に。出番が増えてお互い気さくに。
  • ファルコン - 幸運を呼ぶアトレイユのパートナーだったが、今回は牢屋の中に隔離されている。またアトレイユもフライガールの戦闘機を愛用しているためファルコンに乗るのはラストのみである。
  • コレアンダー - 映画版パート3からの設定流用でファンタージエンと現実世界の両方に住んでいる。
  • 学友の存在 - 苛められっ子と言う設定は消え、学友達とのラブコメが後半の物語の骨格になる。

スタッフ

  • 監督 - アダム・ワイズマン、ジャイルズ・ウォーカー
  • 脚本 - レイラ・ベーセン、カリン・ハワード、デヴィット・プレストン
  • 製作 - スティーブン・へウィット
  • 撮影 - ダニエル・ヴィレニューブ

キャスト

  • バスチアン・バックス - マーク・レンドール(吹替 - 津村まこと
  • アトレーユ - テイラー・ハインズ(浪川大輔
  • 幼ごころの君(女王)、月の子 - オードリー・ガーディナー(高橋理恵子
  • ザイーデ - ヴィクトリア・サンチェス(本田貴子
  • コレアンダー - ジョン・ダンヒル(青野武
  • マイケル・バックス - ノエル・バートン(石破義人)
  • ローラ・バックス - ジェーン・ウィーラー(岡本章子
  • フライ・ガール - ステファニー・バクストン(川上とも子
  • グモルク、ブランク先生 - エドワード・ヤンキー(中田和宏
  • イタチ - サイモン・ビーコック(水島裕
  • ファロン - ブリタニー・ドリスデル(笠井律子
  • コナー - ジョニー・グリフィン岡野浩介
  • エイプリル - エマ・キャンベル(唐沢潤

サブタイトル

  1. 「Heart of Stone」
  2. 「The Nothing」
  3. 「The Luckdragon」
  4. 「Deleting Mr. Blank」
  5. 「The Gift of the Name」
  6. 「Home Sweet Home」
  7. 「The Sceptre」
  8. 「The Luck Stops Here」
  9. 「Badge of Courage」
  10. 「Deus Ex Machina」
  11. 「Stairway to Heaven」
  12. 「he Visitor」
  13. 「The Resurrection」

シェアワールド

『はてしない物語』をシェアワールド化した小説群『ファンタージエン』がある。

脚注


「THE NEVER ENDING STORY」の例文・使い方・用例・文例

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