WHDI
WHDIとは、イスラエルの企業AMIMONが開発した、高品位(ハイディフィニション)映像をワイヤレスで伝送するための技術のことである。
WHDIでは、複数のアンテナで信号の送受信を行うMIMO(Multiple Input, Multiple Output)技術を用い、5GHzの周波数帯域で短距離無線通信を行う。転送速度は3Gbps程度で、有効走査線数1080本の映像規格「1080p」を含む高品位画像も非圧縮で伝送できるとされる。
無線信号は独自のモデムによって発信され、約30メートルの到達範囲を持つ。壁越しでも通信可能で、おおむね家屋全体を信号の到達範囲内に収めることができる。家庭内の各部屋で同じ映像や音楽を視聴するといった視聴スタイルも可能となる。
なお、2008年7月、AMIMONとシャープ、ソニー、日立製作所、Motorola、サムスン電子によって、WHDI関連技術の普及促進を図る業界団体「WHDI SIG」(WHDI Special Interest Group)が設立されている。
WHDIと同様、無線通信によって非圧縮の高品位映像をやりとりする技術としては、WirelessHDを挙げることができる。
参照リンク
WHDI - (英語)
WHDI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 16:31 UTC 版)
WHDI (Wireless Home Digital Interface) は無線電波により映像・音声が転送できる規格。3Gbpsで無圧縮の1080pを送信可能。使用帯域は5GHz帯。遅延は1ms以下。WHDIはイスラエルのAMIMON社が開発した。WHDI コンソーシアムは AMIMON, 日立, モトローラ, サムスン電子, シャープ, ソニー, LGエレクトロニクスで結成されている。
デジタルサイネージに応用すればケーブル施設が不要になるほか、米国ではWHDIを組み込んだ内視鏡がすでに実用化されていて、手術室内のケーブルを排除したいという病院のニーズを背景に1万システム以上が稼働しているという。WHDI内蔵テレビやパソコン用アダプタなど、累計で50万システムを超える実績があるという。[1]
関連項目
- WirelessHD
- 無線アクセス
- HDMI
- WHDIフルハイビジョン無線テレビ
参照
- ^ (AMIMON調べ)出典:日経エレクトロニクス 2011年7月11日号 p.23
外部リンク
- WHDIのページへのリンク