L20ET
L20ETエンジンは、排出ガス清浄化、燃費向上、低騒音を達成しながら車の性能を向上させる目的で開発された。 ターボチャージャー(タービンによる過給機)は、排出ガスエネルギーをタービンで吸収し(駆動し)、タービンと同軸のエアコンプレッサーを回転させることによって、エンジンへ通常より多くの空気を供給(過給)し、従来のエンジンでは得られなかった高出力、高トルクを得ることができる。この出力増加を今までの外国製スポーツカーで見られるような超高性能を引き出すために使うのではなく、少ない排気量ながらファイナルギヤ比を下げて、ハイギヤードとし、大排気量エンジンと同等の車輌性能を維持しつつ、排出ガス清浄化、燃費向上、低騒音を達成させた。 |
保管場所 | : | 日産自動車株式会社 (〒243-0192 神奈川県厚木市岡津古久560-2 テクニカルセンター) |
製作(製造)年 | : | 1979 |
製作者(社) | : | 日産自動車株式会社 |
資料の種類 | : | 量産品 |
現状 | : | 非公開( 静態 ) |
型式 / 製作 |
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諸元 |
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性能 |
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装置 |
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エピソード・話題性 | : | 日本では初めてのターボチャージャーを装着した高性能エンジンとして開発された。ターボ過給によりエンジン本体の耐久性を得る為、排気マニホールドをはじめとする部品の熱応力の低減のための技術開発が進み、数多くのノウハウを得ることができた。このあと北米向けのフェアレディーZにもターボ仕様が追加され、ターボの時代の幕開けとなった。 |
特徴 | : | ・日本初のターボ付きエンジン |
その他事項 | : | 燃料供給方式:日産EGI;比出力:72.6PS/L;排気浄化装置:モノリス型三元触媒、空燃比制御;過給機装置:あり(ターボチャージャー); |
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