アドビ‐エアー【Adobe AIR】
Adobe AIR
Adobe AIRとは、Adobe Systemsによって開発された、オフラインのデスクトップ環境でリッチインターネットアプリケーション(RIA)を実行可能にするアプリケーションランタイムの名称である。開発コード名は「Apollo」だった。
Adobe AIRは特定のOSに依存しないアプリケーションランタイムで、HTMLやCSSをはじめ、JavaScript、Flash、Flex、Ajaxなどの技術と組み合わせることによって、デスクトップ上でRIAを構築することができる。また、文書フォーマットであるPDFや組み込み用のデータベースであるSQLiteなどもサポートしている。
Adobe AIRは、作業の多くをオフラインで行うアプリケーションや、ローカルファイルと密接に連携するアプリケーションなどに適しているとされる。たとえば、ストリーミングで配信されている音楽ファイルをAdobe AIRによってローカルファイルに保存しつつ再生するといったことが可能になる。
Adobe AIRは2007年6月にベータ版がリリースされた。ベータ版は開発キットとともに無償でダウンロードすることが可能となっている。
参照リンク
Press Room - Adobe Integrated Runtime(AIR) - (Adobe Systems)
Flash: | FLV ActionScript Adobe AIR Adobe Flex Flash 待ち受けFlash |
HTML: | アトリビュート |
Adobe AIR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 07:02 UTC 版)
開発元 | (アドビ→) ハーマン・インターナショナル |
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最新版 | |
対応OS | macOS、Windows、Linux(Adobe AIR 2.6まで)、Android、BlackBerry Tablet OS、iOS、スマートテレビ |
種別 | ランタイムライブラリ |
ライセンス | Adobe AIR EULA |
公式サイト | airsdk |
Adobe AIR(アドビ・エアー)は、ハーマン・インターナショナルが開発する、デスクトップ・リッチインターネットアプリケーション (RIA) およびスマートフォン・タブレット・スマートテレビ向けアプリケーションを開発・実行するための複数のオペレーティングシステムに対応したランタイムである。
Adobe Flash、Adobe Flex、WebKitを採用することによりHTML、Ajax などのウェブ開発技術を利用することができる。当初の製品名はAdobe Integrated Runtime(略称:AIR)だった。かつてはアドビが開発していたが、2019年6月にハーマン・インターナショナルに移管された。
公開
正式公開前
版 | 公開日 | 備考 |
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パブリックアルファ | 2007年3月19日 | SDK と Apollo アプリケーションを開発するための Flex 拡張とともに公開。コードネームは Apollo。 |
ベータ | 2007年6月11日 |
1.0 系
版 | 公開日 | 備考 |
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1.0 | 2008年2月25日 | 対応するFlash Playerは9 |
1.1 | 2008年6月17日 | 日本語対応版 |
1.5 系
版 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|
1.5 | 2008年11月17日 |
|
1.5.1 | 2009年2月24日 | |
1.5.2 | 2009年7月30日 | |
1.5.3 | 2009年12月8日 |
2.0 系
版 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|
2.0.2 | 2010年6月10日[3] |
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2.0.3 | 2010年8月10日 | |
2.0.4 | 2010年10月5日 |
2.5 系
デスクトップアプリからスマートフォンアプリへと用途を広げた。
版 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|
2.5.0 | 2010年10月25日[4] |
|
2.5.1 | 2010年11月11日 | |
2.6 | 2011年3月21日[5] |
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2.7 | 2011年6月14日[6] |
|
3.0以降
GPUによる3D対応。3.9の次は4になり、これ以降は0.1ずつではなく、1ずつバージョンを増やしていく予定だったが、Adobe Flash Playerとメジャーバージョンを一致させるため、4の次は13となった。
版 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|
3.0 | 2011年10月3日 |
|
3.1 | 2011年11月10日 |
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3.2 | 2012年3月27日 |
|
3.3 | 2012年6月8日 |
|
3.4 | 2012年8月21日 |
|
3.5 | 2012年11月6日 |
|
3.6 | 2013年2月12日 | |
3.7 | 2013年4月9日 | |
3.8 | 2013年7月9日 | |
3.9 | 2013年10月8日 | |
4 | 2014年1月14日 | |
13.0 | 2014年4月8日 | |
14.0 | 2014年6月10日 | |
15.0 | 2014年9月9日 | |
16.0 | 2015年1月13日 | |
17.0 | 2015年3月12日 | |
18.0 | 2015年6月9日 | |
19.0 | 2015年9月21日 | |
20.0 | 2015年12月9日 | |
21.0 | 2016年3月10日 | |
22.0 | 2016年6月16日 | |
23.0 | 2016年9月13日 | |
24.0 | 2016年12月13日 | |
25.0 | 2017年3月14日 | |
26.0 | 2017年6月13日 | |
27.0 | 2017年9月12日 | |
28.0 | 2017年12月12日 | |
29.0 | 2018年3月13日 | |
30.0 | 2018年6月7日 | |
31.0 | 2018年9月11日 | |
32.0 | 2018年12月11日 |
33.0以降 アドビからハーマンインターナショナルに移管
版 | 公開日 | 備考 |
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33.0 | 33.0系の早期バージョンでリリースノートが公開されているv33.0.2.338は2019年12月6日に公開。 | |
必要システム構成
Windows
項目 | 内容 |
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CPUクロック周波数 | 2.33GHz 以上のx86互換プロセッサー、ネットブッククラスのデバイスの場合は Intel Atom 1.6GHz 以上のプロセッサー |
主記憶 | 512MB以上(1GB以上推奨) |
ソフトウェア環境 | Windows 7、8.1、10、Windows Server 2008 |
macOS
項目 | 内容 |
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ソフトウェア環境 | OS X Mavericks(10.9)以降 |
ただし、PowerPC Mac は AIR 2.5サポート対象外である。
Android
項目 | 内容 |
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CPUクロック周波数 | ARM v7-A(ベクターFPU搭載)550MHz 以上 |
主記憶 | 256MB以上 |
ソフトウェア環境 | Android 4.0 以降、OpenGL ES 2.0 装備 |
その他 | H.264およびAACハードウェアデコーダー装備 |
AIRはバージョン2.5から対応している。
iOS
項目 | 内容 |
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ハードウェア | iPhone 4 以降、iPod touch 4以降、iPad |
ソフトウェア環境 | iOS 9 以降 |
AIRはバージョン2.6から対応している。
脚注
出典
- ^ “Adobe Parnership”. Harman. Harman International. 2020年10月29日閲覧。
- ^ “Download Adobe AIR SDK 50.2”. Harman. Harman International. 2023年5月5日閲覧。
- ^ Adobe(2010年6月9日). Adobe AIR 2.0 開発者向けリリースノート - ウェイバックマシン(2010年8月24日アーカイブ分).2020年1月11日閲覧
- ^ Adobe (2010年10月11日). “Adobe AIR 2.5 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。
- ^ Adobe (2011年5月18日). “Adobe AIR 2.6 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。
- ^ Adobe (2011年6月9日). “Adobe AIR 2.7 開発者向けリリースノート”. 2020年1月7日閲覧。
外部リンク
「Adobe AIR」の例文・使い方・用例・文例
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