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2の冪とは? わかりやすく解説

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2の冪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/08 09:57 UTC 版)

2の冪 2n直方体による図示。
左上1 (=20) から右下 1024 (=210) まで。

2の冪にのべき: power of two)は、2 を底とし整数の指数を持つである。2の冪は、指数を n として一般に、2n の形で表される(例えば n = 0, 1, 2, 3, … に対してそれぞれ 20 = 1, 21 = 2, 22 = 4, 23 = 8, …)。

概説

1に2倍のみを繰り返すことによって得られる数であり、ごく基本的な数量操作で得られる数であることから、様々な場面で用いられる。

指数に負の整数を許すならば、2の冪乗(この場合、それらは自然数ではなく有理数である)の中には「半分」の概念も含まれてくる。実際、1 (20), 1/2 (2−1), 1/4 (2−2), 1/8 (2−3), 1/16 (2−4) … というようなものも、2の冪乗として表すことができる有理数である。

トーナメント制のスポーツ大会で、試合の回戦が進むごとにチーム数が単純に半減していくように試合を組むとすれば、出場チーム数を2の累乗数にする必要がある。但し、実際にはシードや敗者復活などのルールを利用して試合を組むので、2の累乗数に近ければ支障が無い。

100乗までの2の冪(正の冪)[1]

オンライン整数列大辞典の数列 A79

20 1 232 4,294,967,296 264 18,446,744,073,709,551,616
21 2 233 8,589,934,592 265 36,893,488,147,419,103,232
22 4 234 17,179,869,184 266 73,786,976,294,838,206,464
23 8 235 34,359,738,368 267 147,573,952,589,676,412,928
24 16 236 68,719,476,736 268 295,147,905,179,352,825,856
25 32 237 137,438,953,472 269 590,295,810,358,705,651,712
26 64 238 274,877,906,944 270 1,180,591,620,717,411,303,424
27 128 239 549,755,813,888 271 2,361,183,241,434,822,606,848
28 256 240 1,099,511,627,776 272 4,722,366,482,869,645,213,696
29 512 241 2,199,023,255,552 273 9,444,732,965,739,290,427,392
210 1,024 242 4,398,046,511,104 274 18,889,465,931,478,580,854,784
211 2,048 243 8,796,093,022,208 275 37,778,931,862,957,161,709,568
212 4,096 244 17,592,186,044,416 276 75,557,863,725,914,323,419,136
213 8,192 245 35,184,372,088,832 277 151,115,727,451,828,646,838,272
214 16,384 246 70,368,744,177,664 278 302,231,454,903,657,293,676,544
215 32,768 247 140,737,488,355,328 279 604,462,909,807,314,587,353,088
216 65,536 248 281,474,976,710,656 280 1,208,925,819,614,629,174,706,176
217 131,072 249 562,949,953,421,312 281 2,417,851,639,229,258,349,412,352
218 262,144 250 1,125,899,906,842,624 282 4,835,703,278,458,516,698,824,704
219 524,288 251 2,251,799,813,685,248 283 9,671,406,556,917,033,397,649,408
220 1,048,576 252 4,503,599,627,370,496 284 19,342,813,113,834,066,795,298,816
221 2,097,152 253 9,007,199,254,740,992 285 38,685,626,227,668,133,590,597,632
222 4,194,304 254 18,014,398,509,481,984 286 77,371,252,455,336,267,181,195,264
223 8,388,608 255 36,028,797,018,963,968 287 154,742,504,910,672,534,362,390,528
224 16,777,216 256 72,057,594,037,927,936 288 309,485,009,821,345,068,724,781,056
225 33,554,432 257 144,115,188,075,855,872 289 618,970,019,642,690,137,449,562,112
226 67,108,864 258 288,230,376,151,711,744 290 1,237,940,039,285,380,274,899,124,224
227 134,217,728 259 576,460,752,303,423,488 291 2,475,880,078,570,760,549,798,248,448
228 268,435,456 260 1,152,921,504,606,846,976 292 4,951,760,157,141,521,099,596,496,896
229 536,870,912 261 2,305,843,009,213,693,952 293 9,903,520,314,283,042,199,192,993,792
230 1,073,741,824 262 4,611,686,018,427,387,904 294 19,807,040,628,566,084,398,385,987,584
231 2,147,483,648 263 9,223,372,036,854,775,808 295 39,614,081,257,132,168,796,771,975,168
296 79,228,162,514,264,337,593,543,950,336
297 158,456,325,028,528,675,187,087,900,672
298 316,912,650,057,057,350,374,175,801,344
299 633,825,300,114,114,700,748,351,602,688
2100 1,267,650,600,228,229,401,496,703,205,376

大きな数の話

当初の増え方から見ると、とても想像できないような大きな数を導き出すことができる点から、古くから様々な話に登場する。

例えば、「新聞紙を26回2つ折りにすると、富士山より高くなる」という話[2]がある。計算上は 226 = 67,108,864 であるから、厚さ0.1mmの紙を26回折り曲げると約6710mとなり、富士山の標高(約3776m)を超える。当然ながら、実際には8回ほど折り曲げたところで限界となるため、紙を何度も折り曲げるのは物理的に実行不可能であるが、「新聞紙を2等分に切り、それを重ねる」を繰り返すことはある程度可能である。

別の例に、「将棋盤問題英語版」というものがある。古代のインドのセーラムという王の家来、セッサ・イブン・ダヘルがチャトランガ将棋チェスの原型となったとされるゲーム)を発明した時、王はこれを喜び、望むだけの褒美を取らせる、と言った。この時の彼の希望は、「盤の最初の升目に一粒の小麦を置き、二升目には二粒、三升目には四粒と増やしていって、最後の升目の分だけを頂きたい」というものであった。この数は、2の63乗であるが、実際の小麦として計算すると、世界の小麦生産高の2500年分を越えるという。日本においては曽呂利新左衛門(初代)豊臣秀吉から褒美を何にするか問われ、今日は米1粒、翌日には倍の2粒、その翌日には更に倍の4粒と、日ごとに倍の量の米を100日間もらう事を希望したという逸話がある。また、漫画『ドラえもん』に登場する「バイバイン」は、物体を5分ごとに2の累乗数に増やす架空の薬品で、作中では、栗饅頭に対し使われた。このバイバインに対する考察を山本弘が行っており、エッセイ集『宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?』(2007年、河出書房新社ISBN 978-4309018294)を上梓している。

コンピュータにおける2の冪

コンピュータの演算には二進法が使われる。[3]そのため、コンピュータに絡む数値に2の累乗数(ただし、を十進数に直す)が見られる。例えば、1 キビバイト1024 バイト(=210 バイト)であり、家庭用ゲーム機のNINTENDO64やパソコン用CPUブランドのAthlon 64の「64」は、64 ビット(=26 ビット)に因んだ名称である。近年のパソコンやスマートフォンの普及によって、2の累乗数が家庭内にまで見かけられるようになった。

2進接頭辞も参照のこと。

数量的な性質

素因数に2が含まれるN進法では、1を2の累乗数で割って行くと、小数には、位取り記数法の基数の半分の数が、累乗数として現れる。

例えば、十進法の位取り(十進数)では、1 を2の累乗数で割っていくと、小数には5の累乗数が現れる。{1 ÷ 2 = 0.5 (51) 、1 ÷ 4 = 0.25 (52) 、1 ÷ 8 = 0.125 (53)、1 ÷ 16 = 0.0625 (54)}これらは




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