3B4000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 10:22 UTC 版)
「3Bシリーズ (コンピュータ)」の記事における「3B4000」の解説
3B4000は、WEシリーズ32x00 32ビットプロセッサを使用した「密結合」(snugly-coupled)アーキテクチャをベースとした高可用性サーバであった。内部的には「Apache」として知られていた3B4000は、3B15の後継機であり、当初は3B15をマスタープロセッサとして使用してた。 1980年代半ばにインディアンヒルズウエストの施設で高性能コンピュータ開発ラボによって開発されたこのシステムは、複数の高性能 (当時)プロセッサボードで構成されており、補助プロセッシング部位 (APE) と補助コミュニケーション部位 (ACE) が搭載されていた。これらの補助プロセッサは、SCSI (APE) とシリアルボード (ACE) 用のドライバを備えたカスタマイズされたUNIXカーネルを実行した。これらの処理ボードは、20MHzで動作する冗長低遅延パラレルバス (ABUS) によって相互接続されていた。また、補助プロセッサ上で動作するUNIXカーネルは、処理ユニット間でプロセスをフォーク/実行できるように変更された。システムコールと周辺機器ドライバも拡張され、プロセスがABUSを介してリモートリソースにアクセスできるようになった。 ABUSはホットスワップ可能なので、システムをシャットダウンすることなくプロセッサを追加したり交換したりすることができた。動作中に補助プロセッサの1つが故障した場合、システムは故障した部位上で動作していたプログラムを検出して再起動することができた。 3B4000 は大幅な拡張が可能であり,1つのテストシステム (ストレージを含む) は 17段の中位高キャビネットを占有した。システムの性能は、一般に、処理部位の追加とともに直線的に増加したが、真の共有メモリ機能がないために、深刻な性能低下を避けるため、この機能に大きく依存するアプリケーションを書き換える必要があった。
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