バラード【(フランス)・(英)ballade】
読み方:ばらーど
《「バラッド」とも》
1 中世の欧州で盛んに作られた定型詩。3詩節と1反歌により構成され、それぞれ同一行の繰り返しで終わる。譚詩(たんし)。
バラード【Ballard】
バラード
バラードとは音楽用語で叙事曲(歌)、物語詩のこと。初代モデルは1980年8月に世に出た。4ドアノッチバックボディのセダンで、登場のタイミングは2代目シビックに初めて4ドアセダンが出た時期(80年9月)と同じ。つまり同一シャシーを使った双生児車だった。エンジンは1.3Lと1.5Lで駆動方式はFF。リヤシートを倒してトランクルームと通じるトランクスルー機構が付いた。
81年10月、エンジンのフリクション低減策や、ラジオの電子チューナー化などの小改良を行ったあと、82年9月にスラントノーズ化と大型樹脂バンパーの採用、高級仕様の1300FXを追加した。83年6月、派生モデルとして2ドアクーペのスポーツCR-X誕生。このクルマがのちにシビックCR-Xに変わる。10月、フルモデルチェンジ、2代目となった。シビックと同時発表で、ボディタイプは4ドアノッチバックだけの設定。シビックの同モデルと比較すると全長が15m長いが、他の諸元は同一だった。エンジンは1.3Lと1.5Lを搭載。2車は販売店系列が違うというだけで、デビュー時点から基本的には兄弟車の関係にあった。85年9月、ヘッドランプやグリルを変え、CZ-Rというグレードを追加した。
87年9月にシビックのフルモデルチェンジがあったが、バラードはそのまま販売を続け、88年8月に消えた。CR-Xはシビックの枠組みに入った。
ラヴィーナ:バラード
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ラヴィーナ:バラード | Ballade Op.44 | 出版年: 1859年 初版出版地/出版社: Meissonnier |
BALLADE Morceau de Caractère
変ホ短調という調性を用い、暗い情熱をにぎらせるこのバラードは、平明で快活なピアニズムを特徴とするラヴィーナの作品中の異色作といえる。劇的かつ構造的な名作である。
1859年メイソニエール(Meissonnier)社刊。(執筆者不詳)
作曲家についての解説で、ラヴィーナの音楽を「光と生の力強さに満ち溢れている」と形容したが、この中期の大作《バラード》に限っては著しい例外で、半音階が多用され薄暗い雰囲気をまとっている。その意味で、この作品は、アポロン的な気質をもつラヴィーナらしからぬショパン的作品といえるが、彼特有の楽構築性と引き締まったピアニズムはこの曲にはっきりと見て取ることができる。冒頭がオクターヴのユニゾンで始まるのはショパンの一連の《バラード》に従っている。一方、低音を重視し、内声を和音連打によって埋めることで重厚でシンフォニックな音響を作り出す手法は同時期の他の作曲家の作品にもしばしば見られる特徴で、例えば序奏の後に現れる主題の伴奏づけなどは、アルカンが1857年に出版した《全短調による12の練習曲》作品39の第4番〈交響曲〉第1楽章とよく似ている。楽曲は大きく三部分に分けられる。
|| A (es-Ges-es) || B (Es) || 経過部 (E-Es, etc.) || A’ (es) || Coda ||
中間部Bでは冒頭の低音主題が高音域で同主長調によって提示されるが、この調性の劇的な対比は、それまでの暗闇から光がさすような印象を与える。調性、音量、書法の対比によって生み出されるこの種のドラマチックな語り口は、ラヴィーナならではの美点である。
ドビュッシー:バラード(スラヴ風バラード)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ドビュッシー:バラード(スラヴ風バラード) | Ballade(Ballade slave) | 作曲年: 1890年 出版年: 1891年 初版出版地/出版社: Choudens |
アンダンテ・コン・モートの4分の4拍子。5小節の序奏において、主要主題が歌われる。多声的な右手に、細かい音価の左手が伴う。ピウ・モッソの部分も、この主要主題に基づいて構成されている。但し、ここでは調が変えられている。このようにして、比較的長い間にわたって主要主題による音楽が展開された後、ポコ・ア・ポコ・アニマートで新たな音楽の素材が提示される。そして、主要主題が回帰された時には、終結部分にとりかかり始めており、コラールを基調とした終結部分により曲を閉じる。
バラード
フォーレ:バラード 嬰ヘ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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フォーレ:バラード 嬰ヘ長調 | Ballade Op.19 |
アンダンティーノ・カンタービレの嬰ヘ長調、4分の4拍子で開始するこの作品は、1879年に作曲され、翌年出版された。この作品は、1881年にリストのすすめによるとされる管弦楽を伴うピアノの版も出版されている。また、3つの部分が有機的に関連付けながら主題の変容の過程を経る手法がとられていることからも、リストと結び付けられることがある。
作品の全体を通して、テンポを初めとした楽想表記の変化が目まぐるしい。そこには、変更を表わすメトロノーム記号に「rit.」等の変化を表わすものも加わっている。このようなテンポの変化を大きく捉えると、冒頭のアンダンティーノ・カンタービレ→アレグロ・モデラート→アンダンテ→アレグロ→アンダンテ→アレグロ・モデラートと緩急の変化がつけられていることがわかる。また、多声的な手法が特徴的である。メロディーはこの手法により巧妙に扱われ、声部の間を縫うように歌われることもあるため、これを浮き立たせるように響かせることが求められる。更に、左手が奏する低音は転調に際して重要な役割を果たす。
ちなみに、この作品はマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に登場する架空の作曲家、ヴァントゥイユの作品のモデルとなったと言われている。
バラード
バラード
バラード
バラード
バラード
バラード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 22:09 UTC 版)
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バラード(仏語:ballade、英語:ballade、ballad,sentimental ballad)は、
- 古いヨーロッパの詩の様式
- バラッド(英:ballad)に音楽が付けられたものが定着した歌曲の様式
- 1.2.から派生して器楽曲へ昇華された様式
- ポピュラー音楽における3.から派生した歌唱曲の様式(en:Sentimental ballad)
概要
詩としてのバラード
とりわけ中世(14-15世紀)フランスにゆかりのある詩形の一つである。多くの場合、3連ないしは5連からなり、各連最終行には脚韻が、また短めの最終連(アンヴォワ)においては貴公子への呼びかけが含まれている。フランスでバラードとして生まれた音楽は、ブリテン諸島や北アメリカ、オーストラリア、北アフリカなどへ広がっていった[1] [2] [3]。バラードの最も著名な詩人は、ジョフリー・チョーサーとフランソワ・ヴィヨンである。19世紀にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティやアルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンらによって復活した。
声楽曲としてのバラード/バラッド
古くは12世紀北フランスのトルヴェールの歌う世俗抒情歌の形式の1つとして現れた。その後14世紀、アルス・ノーヴァの時代になるとギヨーム・ド・マショーらが、その形式を受け継いだ多声歌曲を書いている。一般にA-a-Bの形式を取る(Aとaは同じ旋律で歌詞が異なる)。多声バラードは一般に3声で、最高声部の歌唱をそれより低い2声部が器楽伴奏で支える。
18世紀後半になると、ゲーテらの詩人が、フォーク・バラッドを模して創り出した文学的バラッドに曲づけされた、物語性を持ったドイツ・リートがカール・ツェルターやヨハン・ツムシュテークによって書かれた。ドイツ語ではバラードもバラッドも同じく"Ballade"(バッラーデ)であるため、日本ではこのような歌曲も「バラード」と呼ばれる。これらは19世紀、ロマン派音楽の時代に入って発展し、フランツ・シューベルトやカール・レーヴェによる《魔王》、ロベルト・シューマンによるローレライ伝説に基づいた《森の語らい》(リーダークライスop.39の第3曲)などの名作を生んだ。19世紀ドイツのロマンティック・オペラにおいては、アリアに相当する部分にこのバラードが用いられることもある。
器楽曲としてのバラード
日本では、かつて譚詩曲や譚歌という訳語が充てられたが、現在はあまり一般的ではない。
ショパンのバラード
19世紀には、フレデリック・ショパンによって、器楽曲の一種の作品名に転用された。ショパンのバラードは、古い歴史物語を詠んだ詩に基づいていることを暗示しており、この意味において、本来のバラードよりバラッドとの結びつきが強い。また、音楽史的には、幻想曲、即興曲の延長線上にある様式の曲と言うことができ、概して音楽的に多種多様な楽想が物語風に展開され、それ故に形式は型がなく作曲者の自由な楽想が活かされており、長大で複雑な構成を呈し、夢のような美しい楽想から激情的な終焉へと向かう劇的な特徴を挙げることができる。その劇的な展開には、転調の妙技が最大限に活かされているのも大きな特徴である。また、悲劇的・破滅的に終わる傾向が強く、ハッピーエンドで終わるバラードは珍しい部類とも言える。ショパンによる全4曲の壮大なバラードでも、第3番のみハッピーエンドで、それ以外は悲劇的に終結している。
その他の作曲家のバラード
ショパン以外に知られるバラードの例として、フランツ・リストによるピアノ独奏のための2作品、ヨハネス・ブラームスによるピアノ独奏のためのいくつかの作品(作品10、作品118-3)、エドヴァルド・グリーグによるピアノ独奏のための《ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード》作品24、《バラード風に》作品65-3が挙げられる。ピョートル・チャイコフスキーの遺作の一つである交響的バラード《地方長官》作品78は、近年になって充実した筆致や創意の豊かさが見直されつつある。ガブリエル・フォーレは、特定の文学作品を念頭におかずに《バラード 嬰ヘ長調》作品19をピアノ独奏用に作曲したが、あまりに難しすぎると言われたために、ピアノと管弦楽のための協奏的作品としての版も作った。後者はシャルル・ケクランやジェルメーヌ・タイユフェールの同名・同種の作品の手本となっている。ピアノの初心者の間でヨハン・ブルグミュラーによる《バラード ハ短調》が親しまれているが、バラードの特色を明確に持ち合わせてはいない。
作品例
ピアノ曲
この節の加筆が望まれています。 |
- ショパン - バラード第1番ト短調op.23、第2番ヘ長調op.38、第3番変イ長調op.47、第4番ヘ短調op.52
- リスト - バラード1番、バラード2番
- ブラームス - 4つのバラードop.10
- グリーグ - ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード
- フォーレ - バラードop.19
管弦楽曲
協奏的作品
- フォーレ - バラードop.19(ピアノと管弦楽のための)
- マルタン - 全6曲
- アルト・サクソフォーン、弦楽合奏、打楽器とピアノのためのバラード
- ピアノと管弦楽のためのバラード
- フルート、弦楽合奏とピアノのためのバラード
- トロンボーンと小管弦楽のためのバラード
- チェロと小管弦楽のためのバラード
- ヴィオラと管楽合奏のためのバラード
ポピュラー音楽におけるバラード
ゆったりしたテンポ、静かな楽想、美しいメロディラインやハーモニー、そしてラヴソングを中心とした感傷的な歌詞を音楽的な主軸とし、楽式的には、ピアノなどによる静かなイントロとエンディングに向けての劇的な盛り上がりが特徴とされる。
音楽のジャンル(ロック、ジャズなど)とは異なる概念である。同じアーティストであっても、曲によりバラードの該当、非該当が分かれる曲調による区分である。タイトルがバラードと定義されていない曲がバラードに該当するかどうかについて判定することは困難である。
1980年代後半以降は、ドラムスによるリズムが曲の全編を通して明確に刻まれているようなミディアム・テンポのポップスも、編曲が比較的静かで、美しいメロディラインや感傷的な歌詞を特徴とする場合は、バラード曲と呼ばれる傾向が強まっている。(en:Ballad (music))
作品例
洋楽曲
- エンゲルベルト・フンパーディンク - ラスト・ワルツ
- エンゲルベルト・フンパーディンク - 太陽は燃えている
- マット・モンロー - ロシアより愛をこめて
- マット・モンロー - 野生のエルザ(ボーン・フリー)
- アンディ・ウィリアムズ - ある愛の詩
- アンディ・ウィリアムズ - ゴッドファーザー 愛のテーマ
- テディ・ペンダーグラス - クローズ・ザ・ドア[4]
- アル・グリーン - レッツ・ステイ・トゥゲザー
- フレディ・ジャクソン - ロック・ミー・トゥナイト
- グレン・ジョーンズ - ウィヴ・オンリー・ジャスト・ビガン
- エアロスミス - ミス・ア・シング[5]
邦楽曲
※五月のバラは川口真の作曲
脚注
- ^ W. Apel, Harvard Dictionary of Music (Harvard, 1944; 2nd edn., 1972), p. 70.
- ^ A. Jacobs, A Short History of Western Music (1972, Penguin, 1976), p. 21.
- ^ W. Apel, Harvard Dictionary of Music (1944, Harvard, 1972), pp. 70-72.
- ^ テディ・ペンダーグラス 2022-7-30閲覧
- ^ The 21 best power ballads
バラード(田原)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 15:15 UTC 版)
「3球コンサート 1983・8・28 大阪球場」の記事における「バラード(田原)」の解説
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「バラード」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は自分の曲を作詞作曲するバラード歌手である。
- 君に美しいスローバラードの曲を歌ってほしい。
- 13世紀後半までさかのぼり、800年から1200年の間に書かれた34の神話と英雄のバラードから成る古アイスランド語での異なる二つの作品のいづれか
- 吟遊詩人によって歌われたバラード
- 人気のバラードを歌う歌手
- スペイン人の歌手で、バラードとラブソングで知られる(1943年生まれ)
- スコットランドのバラード歌手でミュージックホール・コメディアン(1870-1950年)
- 歴史小説とバラードの英国の作成者(1771年−1832年)
- スローバラードという曲
- 中世バラードという,中世の歌曲
- 近代バラードという歌曲
- 彼は「バラード調の曲です。自然と愛をテーマにしました。」と話した。
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