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軍事同盟とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 政治 > 政治活動 > 同盟 > 軍事同盟の意味・解説 

ぐんじ‐どうめい【軍事同盟】

読み方:ぐんじどうめい

2国またはそれ以上国家の間で結ばれる軍事に関する同盟。→攻守同盟


軍事同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 16:08 UTC 版)

第一次世界大戦前のヨーロッパの軍事同盟。茶色は三国同盟、緑色は三国協商
東西冷戦期のヨーロッパの軍事同盟。青色はNATO(1949年設立時の原加盟国)、水色はNATO(1952年以降の加盟国)、赤色はワルシャワ条約機構(1955年設立時の原加盟国)、ピンクはワルシャワ条約機構(1956年加盟の東ドイツ)。

軍事同盟(ぐんじどうめい、: military alliance)とは、国家目標を達成するために、2つ以上の国が、軍事上の義務を伴った条約に基づいて提携することである。

概要

軍事同盟とは一般に安全保障のために二ヶ国以上の独立した国家が相互に軍事力の援助を行うことを定めた条約である。このような軍事同盟で想定される軍事的な支援は直接的な部隊の展開や連合作戦、軍事施設の共有だけでなく、兵器売買や経済的支援を通じた間接的な軍事援助を含んでいる。軍事同盟にはさまざまな形態があるが、同盟国が二ヶ国以上の国と戦争状態になった場合に参戦する義務が生じる防守同盟や同盟国が1国以上の国と戦争状態になった場合に参戦する義務が生じる攻守同盟などがあるが、ディングマンの研究では連合体(alignment)、提携(coalition)、協約(entente)、そして集団安全保障の四つに大別されている。

現行

上海協力機構はユーラシア諸国間の安全保障会議であるが純粋な軍事同盟では無い。

歴史上

歴史上で著名な軍事同盟には以下がある。一部は協商など軍事以外を含む。

日本の戦国時代

日本の戦国時代、室町幕府の力は衰え、各地方に戦国大名国衆をはじめとする地域権力が出現し、地域権力間の外交関係が展開された。戦国大名領の拡大に伴い、それぞれの大名領国は国境を接するようになり、合戦が多発した。

戦国大名は領国拡大や他国への牽制等を目的に大名家同士で軍事同盟を結び、戦国期の同盟は共通の利害のある双方で国境再編(国分け)を行い和睦を確認し、起請文を取り交わして成立した。同盟に際しては婚姻を伴うことが多い。また、同盟関係の締結においては第三者や室町将軍等が仲介を行うこともあり(中人制)、大名家中においては同盟相手国の領国近辺に配置された家臣や国衆などが取次を担当した。

戦国大名はこうして成立した軍事同盟を基盤に領国拡大を行い、双方に軍事援助や軍事的仲裁を行っているが、一方で同盟の締結は他方の外交関係を破綻させるなど脆弱性を伴うものであった。そのような外交情勢の変化などに伴う同盟国間との信頼の動揺を防ぐため、同盟国は頻繁に起請文を交わして同盟関係の維持に務めていた。

参考文献

  • 黒野耐『大日本帝国の生存戦略』 講談社〈講談社選書メチエ〉、2004年、13-14頁。
  • Claude, I. L., Jr. 1962. Power and international relations. New York: Random House.
  • Deibel, T. L. 1980. Commitment in American foreign policy. Washington, D.C.: National Defense Univ. Press.
  • Dingman, R. V. 1979. Theories of and approaches to, alliance politics. in Diplomacy: New approaches in history, theory, and policy, ed. P. G. Lauren, pp. 245-66. New York: Free Press and Macmillan.
  • Fay, S. B. 1935. Alliance. in Encyclopedia of the social sciences, vol. 2, pp. 3-4. New York: Macmillan.
  • Friedman, J. L. 1970. Alliance in international politics. Boston: Allyn and Bacon.
  • Holsti, O. R., P. T. Hopmann, and J. D. Sullivan. 1973. Unity and disintegration in international alliances. New York: Wiley-Interscience.
  • Morgenthau, H. J. 1968. Alliances. in The restoration of American politics, pp. 176-97. Chicago: Univ. of Chicago Press.
  • Osgood, R. E. 1968. Alliances and foreign policy. Baltimore, Md.: Johns Hopkins Univ. Press.
  • Liska, G. 1962. Nations in alliance: The limits of interdependence. Baltimore, Md.: Johns Hopkins Univ. Press.
  • Schroeder, P. W. 1976. Alliances, 1815-1945. Weapons of power and tools of management. in Historical dimensions of national security problems, ed. K. Knorr, pp. 227-62. Lawrence, Kans.: Univ. Press of Kansas.
  • Walt, S. M. 1985. Alliance formation and the balance of world power. International Security 9:3-43.
  • Wolfers, A. 1968. Alliances. in International encyclopedia of the social sciences, vol. 1, pp. 268-71. New York: Collier-Macmillan

関連項目


軍事同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 09:42 UTC 版)

オスマン帝国の対プロテスタント政策」の記事における「軍事同盟」の解説

オスマン帝国ヨーロッパ勢力軍事的連合1535年フランスとの同盟関係から始まる。この同盟は、カール5世野望からフランス王国効果的に防衛し、それに戦略的支援与えたまた、この同盟オスマン帝国に、ヨーロッパ外交参加させる機会与えヨーロッパ各国の間での地位上げるものであった。このムスリム勢力と「非聖」同盟を結ぶというフランス活動に対して多く批判的な宣伝なされたという副作用もあった。歴史家アーサー・ハッサル(Arthur Hassal)によれば、このフランス・オスマン同盟結果はもっと大きなのである。「オスマントルコとの同盟強力な影響与えカール5世からフランス救い、さらにドイツにおけるプロテスタント助けフランスの目から見ればフランソワ1世北ドイツにおける同盟救ったのである1571年レパントの海戦以降も、オスマン帝国フランス支援し続けようとしたし、1580年以降オランダイギリス同様に支援したプロテスタントカルヴァン派への支援ヨーロッパにおけるハプスブルク勢力拡大対す対抗策であったカトリックハプスブルク家という共通の敵戦っているプロテスタントに、オスマン帝国からさまざまな働きかけが行われた。スレイマン大帝少なくとも一通の手紙をフランドルルター派送ったことで知られている。その中で、もし望むなら軍隊を送ると記している。ムラト3世も、エリザベス1世イギリスオスマン帝国の間に同盟を結ぶことを提案していることで有名である。。全体的にヨーロッパ南部前線におけるオスマン帝国軍事活動は、ルター派カール5世圧力にも関わらず生き残らすことができ、1555年9月アウクスブルクの和議締結こぎつけた理由になるだろう 。「1555年までにドイツルター派強化し拡大し正当化されたは、他のどのような理由よりも、オスマントルコ帝国主義貢献した考えるべきであろう

※この「軍事同盟」の解説は、「オスマン帝国の対プロテスタント政策」の解説の一部です。
「軍事同盟」を含む「オスマン帝国の対プロテスタント政策」の記事については、「オスマン帝国の対プロテスタント政策」の概要を参照ください。

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