[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

暦応とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > 年号 > 暦応の意味・解説 

りゃくおう【暦応】


れきおう【暦応】

読み方:れきおう

りゃくおう(暦応)


暦応

読み方:リャクオウ(ryakuou)

北朝年号(1338~1340)。


暦応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 06:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

暦応りゃくおうれきおう、旧字体曆應)は、日本の元号の一つ。南北朝時代の、光明天皇の代で北朝持明院統)が使用した[1][2][3][4]建武の後、康永の前。1338年から1342年までの期間を指す。

この時代の天皇は、北朝(持明院統)が光明天皇、南朝大覚寺統)が後醍醐天皇後村上天皇室町幕府将軍足利尊氏であった。

非常に珍しい「ら行」始まりの元号である。詳しくは「ら行の元号」を参照のこと。

改元

江戸時代柳原紀光が著した歴史書『続史愚抄』によれば、「暦応」改元の決定を朝廷が室町幕府に伝えなかったために、足利尊氏ら室町幕府の人々が改元の事実を知ったのは9月4日のことであったという[6]。このことは、洞院実夏の『実夏公記』暦応元年8月28日条からも裏付けられる[6]。もっとも、以後においても改元詔書到達後に幕府側の施行手続であった室町殿(将軍)の吉書始と管領の沙汰始が諸般の事情で速やかに行い得ない場合には公武間にて新旧別元号が用いられる場合もあった[6]

元号の出典

元号の出典は、『帝王代記』[4](※小学館『精選版 日本国語大辞典』によれば『帝王世紀[3])所収の文節「堯時有草 夾階而生〈...略...〉王者以是占暦 応和而生」[3]にある。勘申者[注 1]は、時の勘解由長官・菅原公時[5]

ら行の元号

ら行」で始まる日本の元号は「霊亀」「暦仁」「暦応」「令和」の4例しかなく、非常に珍しいものとなっている。2019年平成31年)5月1日に行われた改元では新元号が「令和」になったが、これは「暦応」以来680年ぶりの「ら行」始まりの元号であった。

大和言葉(和語)における「ら行」始まりの単語の少なさについては「ら行#ら行始まり」を参照のこと。

暦応期におきた出来事

※ここでは、改元される以前の日付は改元前の元号を用いている。歴史的には、改元されることで当年の元日まで遡って改訂される場合(立年改元)とそうでない場合があって統一されていないが(cf. 改元#改元の基準点)、言うまでもなく現実の時間軸上では改元以前にその名称は存在しない。
※元号の分立していた時代であることから、起こった事象がどの勢力に深く関係するかで元号を使い分けている。併記してあるのは両勢力が直接関係している事象である。

崩御

西暦との対照表

※は小の月を示す。

暦応元年(戊寅 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月※ 閏七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月
延元三年
ユリウス暦 1338/1/22 2/21 3/22 4/21 5/20 6/19 7/18 8/16 9/14 10/14 11/13 12/12 1339/1/11
暦応二年(己卯 一月※ 二月 三月 四月※ 五月 六月※ 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
延元四年
ユリウス暦 1339/2/10 3/11 4/10 5/10 6/8 7/8 8/6 9/4 10/4 11/2 12/2 12/31
暦応三年(庚辰 一月※ 二月 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
興国元年
ユリウス暦 1340/1/30 2/28 3/29 4/28 5/27 6/26 7/25 8/24 9/22 10/22 11/20 12/20
暦応四年(辛巳 一月 二月※ 三月 四月※ 閏四月 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
興国二年
ユリウス暦 1341/1/18 2/17 3/18 4/17 5/16 6/15 7/15 8/13 9/12 10/11 11/10 12/9 1342/1/8
暦応五年(壬午 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月 九月※ 十月 十一月 十二月※
興国三年
ユリウス暦 1342/2/6 3/8 4/6 5/6 6/4 7/4 8/2 9/1 10/1 10/30 11/29 12/29

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 勘申(かんじん)とは、朝廷の儀式などの諸事について、先例・典故・吉凶・日時などを調べて上申すること。勘進。cf. 勘文

出典

  1. ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “暦応”. コトバンク. 2020年4月12日閲覧。
  2. ^ 三省堂大辞林』第3版. “暦応”. コトバンク. 2020年4月12日閲覧。
  3. ^ a b c 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “暦応”. コトバンク. 2020年4月12日閲覧。
  4. ^ a b c d e 講談社『日本の元号がわかる事典』. “暦応”. コトバンク. 2020年4月12日閲覧。
  5. ^ a b c 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “日本年号一覧”. コトバンク. 2020年4月11日閲覧。
  6. ^ a b c 久水 2011 [要ページ番号]

参考文献

関連項目


暦応

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 06:32 UTC 版)

固有名詞

りゃくおうれきおう

  1. 日本元号一つ南北朝時代北朝用いられた。建武の後、康永の前。1338年8月28日から1342年4月27日までの期間のこと。

由来

帝王代記』

  • 「堯時有、夾階而生、王者以是占和而生」より

「暦応」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



暦応と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「暦応」の関連用語

暦応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



暦応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの暦応 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの暦応 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS