崑崙山脈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/13 01:45 UTC 版)
崑崙山脈 | |
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チベット語名 | |
チベット文字: | ཁུ་ནུ་རི་རྒྱུད། |
ワイリー方式: | khu nu ri rgyud |
蔵文拼音: | Kunurigyud |
その他の表記: | كۇئېنلۇن تاغ تىزمىسى (ウイグル語) Хөндлөн Уулс (モンゴル語) |
英文表記: | Kunlun Mountains |
中国語名 | |
繁体字: | 崑崙山脈 |
簡体字: | 昆仑山脉 |
拼音: | Kūnlún Shānmài |
崑崙山脈(こんろんさんみゃく、クンルンシャンマイ)とは、中央アジア地域にある約3000kmに及ぶ大山脈で、標高6000m以上の高山が200峰以上連なっている。新疆ウイグル自治区タクラマカン砂漠の南、チベットの北部、中国の西部にあたる。
パミール高原に接する中国西部の国境を南に伸び、それから東に曲がり、チベット(チベット自治区・青海省)の北の境界になっている。また、麓のタリム盆地南端をはしる「西域南道」には、崑崙山脈の氷河を水源とする内陸河川・カレーズに灌漑されたオアシス都市群(ホータン、ヤルカンドなど)が連なっている。
最高峰は中央部のムズタグ山(7,723m)[1][2]。著名な山はコングール山(公格爾山7,649m)、ムスタグアタ山(慕士塔格山7,546m)、青蔵鉄道からその氷河もよく見える玉珠峰(6,178m)などがある。この山脈一帯はユネスコ世界ジオパークに指定されている[3]。
中国史家の松本善海(元東亜研究所研究員)は、中国には北と南の2つの中国があり、中国の歴史を捉えるにはその北と南の相違を理解しなくてはならないと述べ、その境界線を崑崙山脈から東に連なる秦嶺山脈、伏牛山、大別山脈と次第に低くなる一連の山系としている[4]。この山系の北側に当たる中国は乾燥し、畑作が中心、人々も長身で面長、南側は湿潤で米作が中心、身長も低く丸顔が多く、文化的にも南北で相違があり、対立もあるとしている[4]。
探検記
- 周正『崑崙の秘境探険記』田村達弥訳、中公新書, 1986年
- 大場秀章『秘境・崑崙を行く』岩波新書, 1989年
- 『遥かなり秘境可可西里』、松本征夫編、日本放送出版協会, 1999年、日中合同学術探検隊の記録
脚注
- ^ ティエリ・サンジュアン『地図で見る中国ハンドブック』原書房、2017年、119頁。ISBN 978-4-562-05422-0。
- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “MOUNT KUNLUN UNESCO GLOBAL GEOPARK (China)” (英語). UNESCO (2021年7月26日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ a b 孫文の北京における死とその政治効果 - 家近亮子、敬愛大学国際研究第2号、1998年
崑崙山脈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:54 UTC 版)
三大仙人の一人、元始天尊を教主として、太公望をはじめ多くの仙人や道士たちを養成している。総本山(崑崙山)の他の山々があり、仙人や道士がそこに住み着いて修行を行っている。主に人間の仙人が生活する場所。妖怪仙人も少数ながら存在。 元始天尊(げんしてんそん) 声 - 大木民夫 / 津田英三 宝貝:盤古旛(ばんこはん)、飛来椅(ひらいい)、千里眼(せんりがん)、封神台(ほうしんだい)、ニセ禁鞭(にせきんべん) 崑崙山の教主で三大仙人の一人。一人称は「ワシ」。太公望の師。封神計画を立案し太公望に実行させた張本人。普段は何もせず怠けているように見えるが、封神台を起動させ大陸全土を覆う封神フィールドを貼り続けていたり、千里眼によって人間界を監視していたりする。 重力を操ることができるスーパー宝貝・盤古旛を有し、戦闘力も三大仙人と呼ばれるにふさわしい実力者であったが、聞仲との戦いでは封神台に力を使っていることもあり敗北した。 女媧の存在に気づいており、その存在を滅することを誓っている。封神計画も真の目的は女媧の消滅であった。最終盤では封神台を開放、封じられていた魂魄の力を太公望に与え、女禍を圧倒させて消滅させた。弟子の太公望に劣らずの策略家でもあり、聞仲による仙界大戦以外は彼の計画通りになった。最終的に教主を引退、神界の管理人となる。 アニメ版(1999年)では、妲己を傀儡として歴史を裏から操っていた黒幕という設定になっている。 『仙界伝』では「導(しるべ)」の命を受け人間界を影からコントロールする役目を負っており、妲己を派遣した張本人。終盤、真実に気付いた太公望たちと敵対する。 白鶴童子(はくつるどうじ) 声 - 小林和矢 / 高梨謙吾 元始天尊の弟子兼付き人。鶴の姿をした妖蘖。一人称は「私」。おだやかな性格。太公望と仲が良く、登場する崑崙の仙道とは大抵顔見知りである。体術(白鶴の舞)を会得しているらしい。 竜吉公主(りゅうきつこうしゅ) 声 - 加藤優子(ゲーム版) / 早見沙織 宝貝:霧露乾坤網(むろけんこんもう)、盤古旛(ばんこはん) 崑崙最強の美仙女。一人称は「私」。燃燈道人とは異母姉弟。両親が仙人同士のいわゆる純血種なため、仙人界の清浄な空気の中でしか生きられない(地上の空気は毒と同じで体を蝕み、香を焚きしめた部屋にいても身体へのダメージを免れない)。水を操る攻防一体の宝貝・霧露乾坤網を持ち、本来は妲己や聞仲に匹敵する実力の持ち主とされる。凛とした佇まいを持ち、美しさでも妲己と肩を並べられるほど。戦闘シーンが描かれたのは、劉環との対決くらいしかない。 金鰲島との決戦の際は、趙公明との戦いでエネルギーがなくなった崑崙山の操縦を担当。しかしそのためエネルギー切れとなり、その後は殆ど何もできなかった。後に女禍との決戦に合わせて元始天尊より盤古旛を受け継ぐが、地上に長く居たことで決戦直前に体調が悪化して、フルパワーを使うことなく盤古旛を燃燈に譲り戦線離脱した。 崑崙山脈崩壊後は自分の死を予感していたが、蓬莱島の環境が良かったためか、一命は取り留めた模様。 燃燈道人(ねんとうどうじん) 声 - 上田祐司(ゲーム版) / 寺島拓篤 宝貝:飛焔剣(ひえんけん)、盤古旛(ばんこはん) かつて崑崙十二仙のリーダー的存在だった仙人。一人称は「私」。異母姉の竜吉公主を熱烈に敬愛している(周囲からはシスコン扱いされている)。性格は冷酷な言動が目立った原作版とは正反対の熱血漢。ただ実力の有る者以外には冷たい。当時の仙人界では廃れていたはずの術を使いこなす。 元始天尊と三日三晩におよぶ死闘を演じ、その結果死んだとされていた。しかし実は、元始天尊と共に王奕から封神計画を持ちかけられ、女媧の目から逃れ行動するために芝居を打ち、崑崙十二仙すら欺き姿を消して女禍について密かに調査していた。 凄まじい実力者で、女禍に力を与えられた妖怪を三匹まとめて気合で一蹴。竜吉公主から受け継いだ盤古旛で、元始天尊を上回る万倍の重力を操った(最終決戦での表記は万古幡)。場合によっては太極図を扱うつもりだった。 外見は藤崎が手掛けたWS版ゲームの主人公のデザインを色違いにしたもの。 雲中子(うんちゅうし) 声 - 石川大介 / 野島裕史 崑崙の仙人で雷震子の師。生物学が得意(医学も得意な模様)。一人称は「私」。通称・変人(スプーキー)。危険な実験や奇妙な生物を好む。雷震子に対しての師弟愛は皆無に等しく(ただし腐れ縁で繋がっている模様)、彼のみならず他の者もモルモット同然に扱っている。原作では妲己とも対峙、聞仲を難なく倒した高位の仙人だが、本作で戦闘したことは一切なく、また得意なタイプでない。 韋護(いご) 声 - 梅原裕一郎 宝貝:降魔杵(ごうましょ) 道行天尊の弟子。一人称は「俺」。仙人界に入ってまだ日が浅い。オヤジギャグや酒が好き。現金主義ですぐに怠けるなど、やや太公望に似た性格をしているが、見た目より中身を重視するタイプ。敏感肌で感覚が鋭く、それを頼りに戦う。基本は鉄アレイ状の丸い棍棒だが、変形すると切れ味の鋭い刃物状の武器になる宝貝・降魔杵を持つ。 赤雲 (せきうん)、碧雲(へきうん) 声 - 堀江由衣(碧雲、ゲーム版) / 諏訪彩花(碧雲) 2人とも竜吉公主の弟子兼付き人。赤雲は姉弟子で碧雲は妹弟子であり、容姿はお互い似通っている。碧雲は土行孫に好かれており、落石事故に巻き込まれたところを土行孫と楊戩に救われた。それ以降、碧雲は楊戩に好意を寄せている。 金吒(きんたく)、木吒(もくたく) 声 - なし / 松風雅也(金吒)、千葉翔也(木吒)(センクロ) 宝貝:遁竜椿(とんりゅうとう)、呉鉤剣(ごこうけん) 哪吒の兄たち。一人称は「俺」。長男の金吒は文殊広法天尊の弟子で、三つの輪で敵を締め上げる宝貝・遁竜椿を所有している。二男の木吒は普賢真人の弟子で、二つ一組の剣の形をした宝貝・呉鉤剣を所有している。 黒鶴童子(こくつるどうじ) 白鶴童子のライバルの妖孽。見た目は黒い白鶴童子で、礼儀正しい白鶴童子とは逆に元始天尊を「じじい」とよぶなど、ちょいワルな性格。元始天尊と燃燈道人の間でメッセンジャーの役割を果たしていた様子。 柏鑑(はくかん) 封神台のメンテナンスをする亀の妖怪仙人。聞仲に会いに来た太公望と張奎を案内した。亀だけに歩くのがとても遅い。
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