やま‐なみ【山並(み)/山▽脈】
さん‐みゃく【山脈】
やまなみ【山脈】
山脈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/16 13:43 UTC 版)
山脈(さんみゃく)とは、低地の間に挟まれる、細長く連続的に伸びる山地のことである。
地理学上の山脈
山脈の定義について、1954年(昭和29年)に地理調査所は「とくに顕著な脈状をなす山地をいう」と定めた[1]。
英語圏でmountains や range あるいは mountain range となっているもののほとんどが「山脈」と訳されている[1]。しかし、英語圏では日常用語として山脈の意味でmountain range(range)を用いることはほとんどないと指摘されている[1]。
「山地」と「山脈」の関係も不統一で、慣用的に世界の山々のほとんどが「山脈」と訳される一方、日本の山々については「山地」「山脈」「高地」などに呼び分けている[1]。「山地」と「山脈」の地理上の関係についても、同格の用語とする例(例:讃岐山脈と剣山地)、山地のほうを総括的な上位の用語とする例(例:四国山地と讃岐山脈)、山脈のほうを上位とする例(例:奥羽山脈と真昼山地)がある[1]。
地質学上の山脈
地質学では大陸各地の山脈の形成機構には共通の運動モデルがあるとされ造山運動の考え方が生まれた[2]。
プレートテクトニクスでは大陸プレート同士の衝突により衝突山脈(collision mountain) が形成されるとする[2]。たとえば、ヒマラヤ山脈はインドプレートがユーラシアプレートに衝突したために形成されたものである。なお、山脈を地表の巻き込み現象とする見解がある。それによれば、ピレネー山脈とアルプス山脈とカフカス山脈が一つの脈であり、アトラス山脈とアペニン山脈が別の脈になっている[3]。
脚注
- ^ a b c d e 米地文夫「地理教育用語としての「山脈」と日常語としての「山脈」-「竜脈」から「青い山脈」まで-」『季刊地理学』第45巻第3号、東北地理学会、1993年9月、167-170頁。
- ^ a b 小出良幸『地質学の学際化プロジェクト 第6巻 地質哲学 2』札幌学院大学総合研究所、2021年 。
- ^ テオドール・シュベンク『カオスの自然学』赤井敏夫 訳、工作舎、1986年、139頁
関連項目
外部リンク
山脈
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イベリコ山系は多くの山脈・山地・山塊の集合体である。 北部デマンダ山地(英語版) ネイラ山地(スペイン語版) セボリェラ高地(スペイン語版) ウルビオン峰(英語版) アルカラマ山地(スペイン語版) ペニャルモンテ山地(スペイン語版) モンカルビーリョ山地(スペイン語版) モンカヨ山塊 ナバ・アルタ山地(英語版) 西部 : 西部には小規模で乾燥した山地が集まっており、セントラル山系との遷移地帯に近い。ペルディセス山地(スペイン語版) ミニストラ山地(スペイン語版) カルデレーロス山地(スペイン語版) パルドス山地(スペイン語版) ミニャーナ山地(スペイン語版) ソロリオ山地(英語版) セーラス山地(スペイン語版) パラメーラス・デ・モリーナ(スペイン語版) 中央部 : 中央部はイベリコ山系の中心部に位置する。ビルヘン山地(英語版) ビコルト山地(英語版) アルガイレン山地(英語版) サンタ・クルス山地(英語版) クカロン山地(英語版) エレーラ山地(スペイン語版) サン・フスト山地(英語版) リドン山地(スペイン語版) パロメーラ山地(スペイン語版) 南西部クエンカ山地(スペイン語版) メネーラ山地(英語版) アルバラシン山地(英語版) ピカサ山(スペイン語版) ウニベルサーレス山(英語版) ミラ山地(スペイン語版) 南東部ハバランブレ山地(英語版) トロ山地(英語版) グダル山地(英語版) マジャボーナ山地(英語版) カマレーナ山地(スペイン語版) ソリャビエントス山地(スペイン語版) ラージョ山地(スペイン語版) ピナ山地(スペイン語版) 東部 : 東部の東端は地中海に達している。ペニャゴローサ山塊(英語版) ラストラ山地(英語版) カバーリョス山地(英語版) ガローチャ山地(スペイン語版) カニャーダ山地(スペイン語版) カラスコーサ山地(英語版) ポルツ・デ・モレーリャ(英語版) クレウ山地(スペイン語版) セグレス山地(スペイン語版) ガルセラン山地(英語版) エスパレゲーラ山地(英語版) バリバーナ山地(英語版) セリェール山地(英語版) トゥルメイ山地(英語版) エスパデーリャ山地(英語版) モレス・デ・シェルト(英語版) タラヘス・ダルカター(英語版) バル・ダンジェル(英語版) セルベラ山地(英語版) サント・ペレ山地(英語版) カルデローナ山地(英語版) エスパダー山地(英語版) 北東部 : 北東部はカタルーニャ海岸山脈に接続している。ポルツ・デ・トルトーサ=ベセイト(英語版) ベニファッサー山地(スペイン語版)
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「山脈」の例文・使い方・用例・文例
- 山並み,山脈
- その山脈が2つの州の境界線になっている
- ロッキー山脈
- アンデス山脈の最高峰
- ヒマラヤ山脈
- エベレスト山はヒマラヤ山脈にそびえている
- その川は遠い山脈の中に源を発する
- 山脈の連なる方向
- ロッキー山脈は、北米から南米に延びる大山脈の一部である。
- アンナプルナはヒマラヤ山脈の中央山塊だ。
- 単一エンジンのセスナでは山脈を越えるのは不可能だ。
- その山脈は四つの県にまたがっている。
- そこでは、アルプス山脈もあります。
- 彼はアルプス山脈の夜明けの美しさをぼんやりとたたずんで見ていた。
- 私は山脈を見た。
- 海洋中の山、それに山脈までが現在も発見され続けており、そのほとんどはまだ詳しく調べられてはいない。
- 我々はその山脈で土着のガイドを雇った。
- これはアルプス山脈の絵です。
- アルプス山脈はヨーロッパの中央にある。
- あの山脈の名前は何と言いますか。
山脈と同じ種類の言葉
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