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実験式とは? わかりやすく解説

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じっけん‐しき【実験式】

読み方:じっけんしき

化合物組成を、最も簡単な原子数の比で示した化学式例えば、ぶどう糖C6H12O6の実験式はCH2Oである。組成式

経験式


実験式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 17:27 UTC 版)

実験式(じっけんしき、: empirical formula)あるいは経験式は、化学および物理学で用いられる概念で、分野により意味の相違がある。

化学における実験式

化学では、実験式あるいは経験式とは、化合物に存在するそれぞれの元素原子数の最も単純な比である[1]。実験式は、異性構造あるいは原子の絶対数とは全く関連がない。実験式は、CaCl2といったほとんどのイオン性化合物や、SiO2などの高分子で標準的に使用される。「実験」(empirical) という表現は、化合物中の元素の相対比を決定する分析化学の手法である元素分析のプロセスを参照している。

対照的に、分子式は、1分子中のそれぞれの種類の原子の数を表しており、構造式はさらに分子の構造も示している。

例えば、化合物 n-ヘキサンの構造式は CH3CH2CH2CH2CH2CH3 であり、6個の炭素原子が直鎖状に並んでおり、14個の水素原子があることを示している。ヘキサンの分子式は C6H14 であり、実験式は C:H 比が 3:7 であることを示す C3H7 である。異なる化合物でも、等しい実験式を持つ。例えば、ホルムアルデヒド酢酸グルコースは等しい実験式 CH2O を持つ。これは、正しいホルムアルデヒドの化学式であるが、酢酸は2倍、グルコースは6倍の原子数を持つ。

一般的な物質の実験式の例
物質 分子式 実験式
H2O H2O
メタン CH4 CH4
ベンゼン C6H6 CH
硫黄 S8 S
グルコース C6H12O6 CH2O

物理学における実験式

物理学では、実験式は、実験や推測などの経験的関係に由来するが、第一原理には直接由来しない、実験結果を予測する数学方程式を意味する。

例として、水素のスペクトル線波長を予測するリュードベリの式英語版がある。リュードベリの式は1888年に提唱され、ライマン系列波長を完璧に予測したが、1913年にニールス・ボーアボーアの原子模型を生み出すまでは理論的な基礎を欠いていた。

脚注

  1. ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版:  (2006-) "Empirical formula".

関連項目

外部リンク


実験式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/18 10:09 UTC 版)

ローカル・マグニチュード」の記事における「実験式」の解説

以下のローカル・マグニチュードM L {\displaystyle M_{L}} )の実験式はリヒター代表的な地震対象にした、リヒター補正表( M L = 0 {\displaystyle M_{L}=0} , A = 0.001 m m {\displaystyle A=0.001mm} , D = 100 k m {\displaystyle D=100km} )を用いたのである。 Δ {\displaystyle \Delta } は指定なければキロメーター単位震央からの距離である。 リリーの実験式: M L = log 10 ⁡ A − 2.48 + 2.76 log 10 ⁡ Δ , {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=\log _{10}A-2.48+2.76\log _{10}\Delta ,} A {\displaystyle A} は最大地面変位で0.8Hzで測定されP波振幅幅(マイクロメーター)。 距離 D {\displaystyle D} が200km未満の実験式: M L = log 10A + 1.6 log 10 ⁡ D − 0.15 , {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=\log _{10}A+1.6\log _{10}D-0.15,} および、距離 D {\displaystyle D} が200kmから600kmの間の実験式: M L = log 10A + 3.0 log 10 ⁡ D − 3.38 , {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=\log _{10}A+3.0\log _{10}D-3.38,} A {\displaystyle A} は地震計信号振幅mm)、 D {\displaystyle D} はkm1958年、ビスズトリックサニーによる震央との角度が4˚から160˚の間の実験式: M L = 2.92 + 2.25 log 10 ⁡ ( τ ) − 0.001 Δ ∘ , {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=2.92+2.25\log _{10}(\tau )-0.001\Delta ^{\circ },} τ {\displaystyle \tau } は表面波持続時間(秒)、 Δ {\displaystyle \Delta } は角度M L {\displaystyle M_{\mathrm {L} }} はおおよそ5から8の間。 津村の実験式: M L = − 2.53 + 2.85 log 10 ⁡ ( F − P ) + 0.0014 Δ ∘ {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=-2.53+2.85\log _{10}(F-P)+0.0014\Delta ^{\circ }} F − P {\displaystyle F-P} は振動総持時間(秒)。 M L {\displaystyle M_{\mathrm {L} }} はおおよそ3から5の間。 東京大学の実験式: M L = log 10A + 1.73 log 10 ⁡ Δ − 0.83 {\displaystyle M_{\mathrm {L} }=\log _{10}A+1.73\log _{10}\Delta -0.83} A {\displaystyle A} は振幅幅(マイクロメーター)。

※この「実験式」の解説は、「ローカル・マグニチュード」の解説の一部です。
「実験式」を含む「ローカル・マグニチュード」の記事については、「ローカル・マグニチュード」の概要を参照ください。

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