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候補都市とは? わかりやすく解説

候補都市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 21:49 UTC 版)

2016年夏季オリンピックの開催地選考」の記事における「候補都市」の解説

都市結果リオデジャネイロ ブラジル開催地に決定リオデジャネイロは、本大会10年前遡る2006年9月1日にブラジルオリンピック委員会によってブラジル国内候補都市として選出された。1936年1940年2004年2012年に次ぐ5度目招致で、初めて正式候補都市の段階進んだリオデジャネイロは全競技市内実施することを企画してサッカー予選会以外のあらゆる競技場市内配置し4つ競技会場群(バーハコパカバーナ、デオドロ、マラカナン)に会場集約させる計画打ち出したとりわけその中心地は山と海の自然に囲まれ最新開発地域で成長著しバーハである。開会式閉会式サッカー決勝を行うメインスタジアムエスタジオ・ド・マラカナンで、陸上競技エスタジオ・オリンピコ・ジョアン・アベランジェ行い選手の約半数選手村から10以内移動できるようにした。サッカー予選に関しては、ベロオリゾンテブラジリアサルヴァドールサンパウロの各都市試合を行う予定とされた。開催期間8月5日-21日パラリンピックブラジル独立記念日9月7日-18日)を予定した宿泊施設リオデジャネイロ市内に約5万室ある。ブラジル1950 FIFAワールドカップ開催した際に、決勝舞台となったリオデジャネイロインフラ整備されたが、既に半世紀以上が経過して老朽化しており、過去招致活動でもインフラ治安国際大会開催実績といった不安を指摘され失敗している。しかし、2007年7月リオデジャネイロパンアメリカン競技大会開催され様々な近代的施設建設されたことで状況一変した。またブラジル2014 FIFAワールドカップ開催勝ち取りこれまで抱えていた課題解決する大きな一歩となったIOC委員でもあるカルロス・ヌズマン招致委員会会長務め政府の強い支援国民市民の高い支持背景招致活動積極的に進めていった。開催地を決め第121次IOC総会会場ではルラ大統領ペレ中央銀行総裁といった国の要人スポーツ界名士積極的なロビー外交展開し多く支持取り付けた招致ロゴは、ハートモチーフ4つ会場群と海、山、天空描いたもので、特に山はリオデジャネイロ象徴であるポン・ヂ・アスーカル2012年世界遺産)を模したのであるマドリード スペイン決選投票にて落選マドリード2012年夏季オリンピックにも立候補したロンドン開催地に選ばれたため、その日市長2016年大会招致意欲示した2012年招致での奮戦考慮して市議会満場一致新し申請書提出決議した2007年5月市長唯一の国内候補都市としてマドリードをスペインオリンピック委員会(COE)に申請したIOC会長フアン・アントニオ・サマランチ助力得られ会場85%ができておりオリンピック予選大会経験するなど、2012年招致での高評価から多く恩恵受けた。後の計画では、東側マンサナーレス川沿いの会場群2か所が強調された 。マドリード強み国民及び市民世論で、IOC招致委員会の報告書でも9割近い支持率と、立候補4都市の中で一番高かった問題点となりうるのは、直前夏季大会2012年ロンドンオリンピック冬季大会2014年ソチオリンピックであるため、次がマドリードでは同じヨーロッパ大陸での開催続いてしまう事が一つ挙げられた(歴史的に1952年ヘルシンキオリンピック以降同一大陸夏季大会連続開催はない)。2004年マドリード列車爆破テロ事件起きており、治安に関する懸念存在していた。これらの課題対しマドリード招致委員会は、大陸ローテーションではなく文化ローテーション訴えた総会国王フアン・カルロス1世登壇したことや、サマランチ会長影響力もあって一定票を獲得しリオデジャネイロとの決選投票になったものの最後敗れた招致ロゴコルレ(Corle)と呼ばれる歓迎の手形をモチーフに、オリンピックカラーの5色マドリード頭文字Mを描いたもので、公募によって選ばれた。 東京 日本第2回投票にて落選詳細は「2016年東京オリンピック構想」を参照 東京1964年東京オリンピック以来開催目指し立候補した日本オリンピック委員会(JOC)は2006年8月福岡上回るとして東京国内候補都市に選出した東京は「史上最もコンパクト効率的なオリンピック」と宣伝し半径8km以内に9割の会場配置する計画打ち出した東京湾埋立て地造成約束し会場群をベイゾーンとヘリテッジゾーン2つ分け、その中心にメイン会場東京オリンピックスタジアム設置宿泊施設半径10km以内に8室を備えるとした。インフラ治安良さ財政面などを高く評価され1次選考では申請都市の中でトップ評価得て通過した大掛かりな招致活動はあったものの、東京公的支援他の候補都市に遅れをとっていた。2007年12月62%そして2008年3月72%あった支持率は、2009年5月56%まで落ち込んだアジア2008年北京オリンピック開催されたばかり最終投票実施されたのが北京大会1年後)だったこともマイナス要因となった当時自由民主党与党)がオリンピック招致積極的だったが、参議院ではこれに反対する民主党最大勢力だったため国会決議立候補ファイル提出に間に合わなかったことも影響し第2回目投票では20票しか獲得できずに落選した招致ロゴ伝統的な水引の結びをモチーフに、オリンピックカラーの5色世界結束示している。 シカゴ アメリカ合衆国第1回投票にて落選2007年4月14日米国オリンピック委員会(USOC)は2016年夏季オリンピック国内候補都市としてシカゴ選出したシカゴ1904年夏季オリンピック開催地に選ばれながら、同年万国博覧会合同セントルイス開催になった経緯がある。シカゴには、大規模な公共交通システム広大な会場多くスポーツ文化男女ホッケー野球サッカーバスケットボールアメリカンフットボール、で各プロチーム存在)がある。計画では、市の南側オリンピックスタジアム、西に水泳場、などミシガン湖周辺4つ会場群があり、多く会場選手村から15分以内到着できるものとなった大会向けて建設予定16会場ほか申請費用(4,930万米ドル)は民間部門負担となり、インフラ面の費用政府拠出する予定となった。この招致には、シカゴ在住バラク・オバマ大統領ほか各界著名人オプラ・ウィンフリーマイケル・フェルプスマイケル・ジョーダン)の後押しがあった。しかし現地公的支援他の候補比べて小さく反対記事掲載する地元紙もあった。インフラほか支援資金面最強候補国内メディア報じたが、IOC評価では東京マドリードに及ばなかった。開催地を決め選挙直前に(テレビ放映権をめぐり)米国オリンピック委員会会長交代するといった騒動もあり、シカゴ1回目投票18票にとどまって最下位落選したシカゴ招致ロゴは、シカゴ市旗にも描かれている星を中央に、下にはミシガン湖の自然を示す青と緑、上側は空をオレンジ描いている。

※この「候補都市」の解説は、「2016年夏季オリンピックの開催地選考」の解説の一部です。
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