一脚
別名:1脚,モノポッド
【英】monopod
一脚とは、主にカメラを支持するために用いられる装置であり、カメラを支持するための脚を1本のみ備えたタイプの装置のことである。
カメラを固定する台として標準的といえる道具は「三脚」である。三脚は自立でき、大きな衝撃でもなければ揺れ動いたりもしない。ただし機敏な方向転換などは難しい。
一脚は三脚のように自立はできないため、転倒しないよう常に支持してやる必要があるものの、カメラの重量をすべて腕で支える負荷からは逃れられる。三脚よりも構造が簡素なため持ち運びは比較的容易である。かつ、地面と接する箇所が1点のみとなるため、被写体の動きを追ってカメラの向きを変えやすいという利点がある。
雲台から伸びる脚は一本でも、地面に接する部分は三脚の構造になっている、マイクスタンド形のような形の支持台もある。これは便宜的に一脚の変種として扱われることが多い。
一脚
一脚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 09:52 UTC 版)
一脚(いっきゃく、英: Unipod, Monopod)は、三脚より簡易な支持装置である。
銃架
初期の銃は、小型化した大砲とでも言うべきもので、腕の力だけで保持するには重かった。前装銃であるために迅速な装填のためには立って操作する必要があり、加えてこの当時の兵士は鎧を着用していた。そのため、銃の重量を依託するための杖のような一脚が用いられ、兵の負担を減らした。銃が軽量化されていく過程で一脚は姿を消していったが、日本の九九式小銃で標準装備品として採用された事例がある。現在でも照準を安定させるためのアタッチメントとして用いられる場合がある。
また、マタギの大ナガエもこのように使われることがある。
カメラ用具
カメラ用具の一つで、安定した撮影を簡易に行うための道具の一つ。雲台の直下に伸縮自在の一本足が付いている。
カメラで撮影を行う際や、雲台に対応した望遠鏡で手ぶれを防ぐ際、機材を取り付けたまま地面に接地させて安定させるための器具である。場所の変更が三脚に比べて容易であり、時間をかけずに迅速に撮影できる。また、カメラの方向を瞬時に変えられるため、被写体の動きがはげしいスポーツ写真に向いている。
重く大きな高性能レンズを手持ちで用いる場合、撮影場所が暗くシャッター速度が長くなる場合や、被写界深度を深くとるレンズを使用する場合に有用である。他に三脚を使っている撮影者が多い撮影地などで、立ち位置だけを確保した場合にも使用するが、この用途であれば三脚の足を畳むことで一脚の代わりとすることもできる。また、小型の三脚の脚を手前に折り胸に押し当てたり、脚をわきの下にはさんでブレを軽減することも可能である。
一脚は、三脚の三点支持に対して一点支持であるため、機材を手放しで使うことはできない。あくまでも手持ち撮影の補助用具である。近年ではほぼ同じサイズのコンパクト三脚が発売され始め、手ぶれ補正機構付きカメラ・レンズが普及してきたため、使われなくなる傾向にある。しかし、一脚はコンパクトかつ軽量で堅牢性も高く、機動性の高さから映像の分野では広く使われている。足元にペダルが付いているものや、足元だけ三脚になっているもの、山岳用ストックを兼用するものなどもある。
関連項目
一脚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 01:41 UTC 版)
各種シリーズには、アルミ製のものとカーボン製のものが存在する。 Pシリーズ - 軽い強いモノポッド、Pシリーズ P-S・EP-Sシリーズ - 場所を選ばない自立式一脚、 PSシリーズ
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