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  • 2024/10/11 掲載

「悲惨すぎる」中国不動産バブル崩壊の中で、「ほぼ唯一」成長している会社の正体

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中国の不動産市場は、崩壊という言葉がしっくりくるほど、打つ手に欠く状態になっている。不動産価格は下落を続け、消費者は「まだまだ下がる」と見て購入しない状況だ。中国政府は不動産購入の規制緩和をとるなどの対策をしているが、効果は出ていない。実は、この試練の時代に成長を維持している不動産会社がある。業界が大打撃を受けたコロナ禍の2020年に53.2%の成長を遂げ、バブル崩壊真っただ中の2023年にも28.2%の成長をしている。一体、なぜ成長を維持できているのか。答えを探ると、実にビジネスの基本的なことだった。
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バブル崩壊の中でも業績を伸ばす不動産企業の「成長できる理由」とは?
(Photo/Shutterstock.com)

そもそも何が起きているのか……?

 中国不動産市場の崩壊の底が見えてこない。

 中国では経済成長とともに、不動産は「家賃も取れる高利回りの手軽な投資」とみなされ、不動産投資が広く流行した。家賃と売却益を合わせて、数年所有するだけで100%以上の利益が得られることも少なくなく、これが個人消費拡大の原動力となっていた。

 しかし現在は、住宅価格が下落するだけでなく、損切りのための売却ですら簡単ではなくなっている。資産が目減りすることは消費マインドに深刻な影響を与え、個人消費は全面的に低空飛行を続けている。

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中国における全国居住用住宅の販売面積と販売額の前年比推移。2021年の増加はコロナ禍の反動によるもの。2022年以降、前年割れの状態が続いている。2023年には持ち直したように見えるが、それでも前年割れになっている
(出典:中国国家統計局)

1ページ目を1分でまとめた動画
 この状況を脱するには、住宅価格がじゅうぶんに下がり、「投資のための購入」から「住むためへの購入」へ転換していくことが必要となる。だが、2020年を100とした住宅価格は、上海の2024年6月の新築物件では104.3と、大都市ではまだ下がる傾向が弱い。

 中古物件で93.5とようやく下がる傾向が見え始めたが、多くの庶民は「まだ下がる」と見ており、住むための住宅でもなかなか購入しようとしない。下落の中心は地方都市や郊外であり、需要の高い都市部にはなかなか波及しない。

 不動産開発業は作っても売れないことから「躺平」(タンピン=寝てやりすごす)しか手がなく、不動産仲介業では一定の需要がある賃貸住宅利用者の奪い合いになっている。中国では、2020年と2022年に新型コロナの大規模な感染拡大があり、不動産仲介業にとっては大きな痛手となった。さらに2024年になってバブル崩壊と、2年ごとに危機が襲ってきている。

不動産「大不況」時代に「成長を続ける企業」とは

 ところが、この不動産業にとって試練の時代に、成長を続ける企業がある。それが、貝殻(KEホールディングス、ベイカー)だ。

 2017年の創業以来、2020年のコロナ禍で大きく躍進し、2022年の再拡大では減収になったものの、2023年には再び前年比28.2%もの成長をした。2024年上半期も前年とほぼ同水準を維持している。

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貝殻の売上高と純利益の推移。2020年に前年比53.2%もの急成長をし、2022年には減収減益となったものの、2023年には再び28.2%もの成長をした。2024年上半期も前年と同じ水準の業績を維持している
(出典:貝殻財務報告書)

 一体、貝殻は何をどうやって成長を維持しているのか。答えは、テクノロジーと合理的で迅速な経営判断にある。 【次ページ】発想はシンプル、成長の基盤を築いた「3つの発明」
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