石破茂首相は8日午前、昨年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員田中熙巳さん(92)らと官邸で面会した。被団協側は、3月に米国で開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を求めたが、首相は是非を明言しなかった。核兵器廃絶を巡る議論は深まらず、午後、オンラインで記者会見に臨んだ田中さんは、首相とのさらなる対話の場が早期に必要との考えを示した。
また、田中さんは被爆80年となる今年の活動について「核兵器に対する批判を世界的に広めていかないといけない」と決意を語った。
首相は面会の冒頭で「被爆の実相を世界に発信してきた皆さんのノーベル平和賞受賞は極めて意義深い。長年の努力に心から感謝する」と述べた。午前10時から30分ほど行われ、冒頭以外は非公開。複数の参加者によると、被爆者7人がそれぞれ2分ほど自身の体験や思いを語った。被爆国としての役割の大切さを強調する意見も出た。
その後、首相は、安全保障環境の話題を出すなどしたとされ、面会は終わった。
また、田中さんは被爆80年となる今年の活動について「核兵器に対する批判を世界的に広めていかないといけない」と決意を語った。
首相は面会の冒頭で「被爆の実相を世界に発信してきた皆さんのノーベル平和賞受賞は極めて意義深い。長年の努力に心から感謝する」と述べた。午前10時から30分ほど行われ、冒頭以外は非公開。複数の参加者によると、被爆者7人がそれぞれ2分ほど自身の体験や思いを語った。被爆国としての役割の大切さを強調する意見も出た。
その後、首相は、安全保障環境の話題を出すなどしたとされ、面会は終わった。