九州電力は28日、オール電化住宅向けの「自由料金プラン」の一部を、来年4月1日に事実上値上げすると発表した。一般家庭の標準モデルでは月額453円負担増となる。太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入拡大を踏まえ、電気が余りがちな昼間の料金単価を引き下げ、夜間を引き上げる。

 対象は2016年の小売り全面自由化以前につくられた「季時別電灯」などのプランで、約100万世帯が対象となる。

 九電によると、太陽光発電の自家消費などが一般家庭に広がった結果、近年は昼間の電力需要が減る一方、夜間の需要が膨らんでいるという。九州では、再エネの発電を一時的に停止する「出力制御」が頻発している。九電には、需要増に伴い上昇している夜間の電力調達コストを電気料金に反映する狙いがある。(共同)