地元ルーキーの藤井優希(25)と野村賢(20)が、そろって1着で準決をクリアした。
先にチャレンジ準決3Rに登場した藤井優希は、横なぐりの雨が降る悪天候の中でも突っ張り先行に出て、同期の斉藤英伊須の猛追を振り切った。「安パイのレースをしても意味がない。いい風、いい雨の中で成長できました! それに、雨の中でも応援してもらえて感謝、涙です」とレース後は万感の思いが口を突いた。
準決ラストの5Rの野村賢も、突っ張り先行で逃げ切り勝ち。こちらはラスト1周を9秒9-9秒6と破格のタイムで駆け抜けた。「雨は嫌いじゃないし、逆に流れる。初日は焦りもあって調子が悪いかなと思ったが、大丈夫そう」と手応えをつかんだ。番手を回った藤田洋平が「今期連係した中で一番強い。1回目に番手を回った時は抜けたけど、これはもう一生、抜けない」と舌を巻くほどだ。
決勝は、お互いの持ち味を出すために納得の別線勝負。「決して仲が悪いわけではないので(笑い)」(藤井)と釈明した。