挑戦者の同級2位・矢吹正道(32=LUSH緑)が9回1分50秒TKO勝利で938日ぶりに世界王座を手にした。 王者シベナティ・ノンシンガ(25=南アフリカ)を撃破した。
矢吹正道 | ○ | 9回 TKO | ● | シベナティ・ノンシンガ |
◆試合経過
1回
初防衛戦のノンシンガはスタートから距離を取って挑戦者の出方をうかがう。矢吹の左ジャブが先制打。ノンシンガも右をかぶせてくるが空砲に。中盤まではお互い強打を警戒して慎重にジャブを突き合う。2分すぎに矢吹の右ストレートがヒット。ワンツーも決まる。ノンシンガは左ジャブを突きながらカウンターを狙うも手数は少ない。
【日刊採点】矢吹10-9
2回
ノンシンガが上体を振りながら、慎重に様子をうかがう。矢吹の左ジャブが早々に決まる。40秒すぎに矢吹の右クロスから左ストレートの連打でノンシンガが腰を落とす。中盤も矢吹の右ストレートが決まる。ノンシンガも左フックをお返し。矢吹の左ジャブが効果的。ノンシンガの右フックは矢吹がブロック。
【日刊採点】矢吹10-9
3回
序盤から左ジャブの突き合い。1分すぎに矢吹のワンツーが浅く決まる。ノンシンガも鋭い左ジャブを決めてくる。中盤に矢吹がボディー連打でノンシンガを後退させる。残り50秒、矢吹の右ストレートが顔面にヒット。ノンシンガは相変わらず高いガードで防御を重視。手数が少ない。
【日刊採点】矢吹10-9
4回
序盤に矢吹の右フックがヒット。矢吹が左ジャブで主導権を握る。ノンシンガは中盤まで手数が出ず。矢吹はジャブを突いてプレッシャーを強める。ノンシンガも時折パンチを放つが、矢吹の左ジャブが邪魔で空を切る。矢吹がペースを掌握。
【日刊採点】矢吹10-9
5回
序盤から矢吹が左ジャブでプレッシャーかける。ノンシンガも右ボディーブローを決める。1分過ぎに矢吹の右ボディーブローがヒット。中盤からノンシンガも左ジャブを突きながら前進して右ボディーブローを放つ。残り30秒、ノンシンガの右フックが矢吹の頭部に浅く決まる。終了間際に矢吹の右強打がカウンターで決まり、ノンシンガがグラつく。
【日刊採点】矢吹10-9
6回
序盤に矢吹の左フックが浅く決まる。ノンシンガは矢吹の左ジャブが邪魔でパンチがなかなか届かず。矢吹は相変わらず左ジャブでペースを握る。右ショートもヒット。2分すぎに矢吹の打ち降ろしの右も2度決まる。ノンシンガは狙いすぎかパンチが少ない。
【日刊採点】矢吹10-9
7回
40秒すぎに矢吹のワンツーがクリーンヒット。中盤も矢吹の左ジャブが試合を支配。ノンシンガは依然として打ち合ってこない。1分50秒すぎにノンシンガの右フックが浅く決まる。ノンシンガもロープを背負いながらパンチを繰り出すも、矢吹には届かず。
【日刊採点】矢吹10-9
8回
序盤からノンシンガが前にじりじりと出てプレッシャーを強める。矢吹は冷静にパンチをブロック。中盤はともに有効打なし。残り20秒、矢吹がタイミングのいいワンツーからの連打でダウンを奪う。ノンシンガはマウスピースを吐き出したが、立ち上がる。ここでラウンド終了のゴング
【日刊採点】矢吹10-9
9回
ノンシンガは腰を引いてガードをかためる。矢吹はガードの上から右オーバーハンドをたたきつける。40秒すぎにノンシンガが捨て身のアタックをかける。1分すぎに矢吹の左右連打がヒットして、ノンシンガは腰から崩れ落ちてダウン。立ち上がったノンシンガに矢吹が連打。最後は右ストレートで再びダウンを奪うと、レフェリーが試合を止める。矢吹が9回TKO勝利で王座奪取。