日本の石破政権が真っ先に「沈没」か?狂乱化が止まらぬ米国トランプから“最初の被害”を受ける国の名前

 

内閣の寿命を余計に縮めることになるかもしれない石破首相

このようなトランプの狂乱化に対して、欧州やロシア、中国など各国は、適当に躱(かわ)したり去(い)なしたりしながら、出来るだけまともにぶつかり合うことのないよう大人の付き合いをしようとするだろうが、石破茂首相は本来の性格が真面目すぎることに加えて、「米国は盟主」だと思う冷戦時代の価値観から未だに自由になっていない(その証拠が彼の「アジア版NATO」と言う時代遅れの構想)ことから、そのように上手く立ち回れないかもしれない。

とりわけ、トランプからの誘いに応じて1月中旬に訪米して就任前の彼と会談するのは、かなり危険で、いきなりビーンボールを投げられて重傷を負う可能性がある。

トランプの流儀はシンプルで、1対1の駆け引きを重視し、相手に弱みがあると見れば一歩も二歩も遠慮なく踏み込んで得点を上げようとするだろう。その手に引っかからないようにするには、周到な準備と根回しが必要で、「就任前に会ってくれれるのなら喜んで飛んで行こう」などと軽々しい構えでいると、それでなくとも短いと予想されている内閣の寿命を余計に縮めることになるかもしれない。

憂鬱極まりない新年である。

(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2024年12月31日号より一部抜粋・文中敬称略。ご興味をお持ちの方はご登録の上、12月分のバックナンバーをお求めください)

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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