「落ちた食べ物は3秒以内に拾えばOK」など、世の中には本当にたくさんのX秒ルールがあります(言うまでもないですが、落ちていた秒数に関わらずホコリや細菌は付着しますので、やめておきましょう)。

ライフハックの世界にも、こうしたX秒ルールがいくつもあります。そのなかで、筆者が実践してみて、確かに仕事や生活が変わったものを紹介しましょう。

「3秒ルール」で思考をポジティブ転換

「3秒ルール」は、『No.1メンタルトレーナーが教える できる人の3秒ルール』(西田文郎著、インデックス・コミュニケーションズ)にあったものです。

著者は、多数の経営者やトップアスリートを指導したメンタルトレーナー。それまで培った経験を集大成して、このルールを編み出したそうです。

これには、「ことばのルール」「イメージのルール」「カラダのルール」の3種類あり、私は「ことばのルール」を主に活用しています。

ことばで思考をポジティブに転換

やり方は非常に簡単です。日々の生活や仕事で、マイナスの感情にとらわれ愚痴ってしまったら、即座にそれとは逆の言葉を続けるというものです。

たとえば、締め切りが近い原稿を書いていて、途中からどう書こうか考えあぐねた場合。筆者は、「これは困ったな」とつぶやく癖があります。

ここで「ことばのルール」の出番です。そのつぶやきのあとで、「でも大丈夫。必ず最後まで書き上げる」と口に出すのです。

「たぶん大丈夫だろう…」といった曖昧な表現ではダメ。ポジティブな言葉を断定口調で言うのがコツです。

これを続けていくと、ネガティブな言葉を口にすること自体が減っていきます

もちろん、今でも執筆作業が行き詰まることは何度でもありますが、投げ出したくなる感情は、まったく起きなくなりました

なぜなら、「必ず最後まで書き上げる」からです。

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先延ばし癖、悪習慣に効く「5秒ルール」
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