PCとしての性能はいまさら説明するまでもないとは思うが、一応、ベンチマークテストで確認しておこう。利用したのはCINEBENCH R23とCINEBENCH 2024、そしてGeekbench 6だ。参考として、M3チップ(8コアCPU/10コアGPU)を搭載したMacBook Airの結果も掲載する。
Mac mini(M4)
MacBook Air(M3)
Mac mini(M4)
MacBook Air(M3)
Mac mini(M4)
MacBook Air(M3)
Mac miniとMacBook AirでCPUのマルチコアのスコアの差が大きいが、これは単純にコア数の差(M4は10コア、M3は8コア)によるものだ。シングルコアで比較すると、M4はM3のおおむね2割増しのスコアになっている。なお、シングルコアのスコア的には、第14世代のCore i9と同程度だ。
GPUに関しても、1〜2割アップといったところだ。最近はMac対応ゲームも増えてきているとはいえ、まだゲームのためにMacを購入するという人は少ないと思うが、動画や写真の編集もある程度快適に行える性能と考えていい。
実際どんな人にお勧めなのかを考えてみると、大前提として持ち運ぶ必要がない人ということになる。非常にコンパクトではあるので、宿泊先のホテルなどで電源を確保できるのなら持ち運べなくもない。XREALなどのARグラスと組み合わせれば、ディスプレイの問題も解決する。とはいえ、そこは素直にMacBookを使った方がいいだろう。
逆に外に持ち出すことはなく、自宅やオフィスでの作業がメインということであれば、設置場所も取らないので快適に利用できる。バッテリーを搭載していないため、電源につなぎっぱなしでバッテリーが劣化してしまうという問題も起こらない。ディスプレイ、マウスやキーボードを別途用意する必要はあるものの、自分好みのものを利用できと考えればそこまでデメリットにはならないだろう。
Windowsでしか利用できないアプリを使用する必要があるという場合も、有償の「Parallels Desktop」や無料化された「VMware Fusion Pro」を利用すれば多くの場合なんとかなるはずだ。ノートPCではなく、コストパフォーマンスに優れたデスクトップPCの購入を考えているのであれば、悪くない選択肢になりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.