先日Apache Tomcatに見つかったリモートコード実行の脆弱性「CVE-2024-50379」の修正が不完全であることが判明した。影響を受けるバージョンの利用者には、速やかなアップデートと追加の設定見直しが必要になるため注意が必要だ。
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Apache Software Foundationは2024年12月21日(現地時間)、OSS(オープンソースソフトウェア)のサーブレットコンテナおよびWebサーバである「Apache Tomcat」に脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを発表した。これは先日公開されたリモートコード実行の脆弱性「CVE-2024-50379」の修正が不完全だったことを受けて、再修正されたものだ。
新しく発表された脆弱性は以下の通りだ。
CVE-2024-56337を修正した新しいバージョンはリリースされていない。そのため、影響を受けるユーザーはCVEの説明の通り、追加の設定で回避する必要がある。
前回の脆弱性CVE-2024-50379の影響を受けるApache Tomcatのバージョンは以下の通りだ。
CVE-2024-50379が修正されたApache Tomcatのバージョンは以下の通りだ。
新しい脆弱性を回避するためには、上記バージョンにアップデート後、Apache Tomcatで使用しているJavaのバージョンに応じて次の追加の設定が必要になる。
本件については通常と異なる対応を求められるが、放置するとリモートコード実行などの重大な被害に遭う可能性がある。影響を受ける製品を利用している管理者には、速やかな対応が推奨されている。なお、次期リリース予定のApache Tomcat 11.0.3、10.1.35、9.0.99ではデフォルトで完全に修正される見込みとなっている。
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