「日本人名」を店舗名にして、ありえない激安価格でアマチュア無線機や特小トランシーバーなどを販売する通販サイトが、また新たに出現した。今度は長野県に実在するアマチュア無線ショップのデータを“盗用”したとみられ、ショップ側は「上記サイトとは関係ございません。上記のサイトや掲載内容、および上記サイトを通じて購入された商品などに関して、当店は一切の責任を負いません。 また、上記サイトに関するお問い合わせにも応じかねます」と注意を呼びかけている。
実在するショップのデータなどを盗用しながら「ありえない激安価格」でアマチュア無線機を販売する、「日本人名」を店舗名にした通販サイトの問題を3月24日に紹介したが、それから1週間も経たないうちに、同様のサイトが出現した。
3月30日に存在が確認されたのは、前回とは異なる日本人名が付けられた通販サイト。FT-991が71,442円、FT-897DMが46,125円など、激安価格を表示しているところや、全体のデザインや構成は、3月24日に取り上げたサイトと酷似している。
今回は、長野県に実在する無線ショップ「ハムセンアライ」が楽天市場で運営している通販サイトの画像などを盗用したとみられ、なぜか「ハムセンアライ オリジナル商品」までサイトに掲載されている。住所や電話番号もハムセンアライの所在地によく似たものが使われている。
ハムセンアライ側は、サイト名などを明らかにした上で、「ご注意ください!!! 当店のページと酷似したデザインで商品を販売するサイトが発見されました。ハムセンアライは、上記サイトとは関係ございません。上記のサイトや掲載内容、および上記サイトを通じて購入された商品などに関して、当店は一切の責任を負いません。 また、上記サイトに関するお問い合わせにも応じかねます。あしからずご了承ください」と利用者に注意を呼びかけている。
相次ぐ“怪しい通販サイト”の出現に、業界関係者は「通販系の無線ショップ全体の信頼度が下がってしまう」「業界全体で注意喚起していかないと、いずれ被害者が出るのではないか」「これで怪しいサイトは4件目。いい加減にしてくれと言いたい」と感想を漏らし、危機感を高めている。
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