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2011年11月 6日

4度目の北朝鮮訪朝番外編2:よど号乗っ取り犯人と酒を飲んだ!!

スミノフBar(別にそんな名前ではないのだが、いつもここに来るとロシアのウォッカ、スミノフを飲みながらアホ話をするのでワシらはこう呼んでいる)でまたスミノフを飲みながら、
「部長はやっぱ可愛いな、いやペコちゃんの方が可愛いな」
などとアホ話をしながら盛り上がっていると、
どうやら隣に座っている人が日本人らしく、
ワシのアホな話を聞いてはクスクスと笑っている。

「すみません、日本の方ですか?」
と聞くと、笑いながら
「はい、そうですよ」
と答えた。

イントネーションが関西弁なので、
前回会った
「日朝関係は今がピンチでっけどな、
商売っつうのはピンチの時がチャンスなんですわ、は、は、は」
と笑う関西の商売人のことを思い出したが、
その出で立ちがどうも商売人っぽくない。

「こちらには商売でいらしたんですか?」
そう聞くと、
「いえ、こちらに住んでます・・・」
と答える。

ぽかんとしているワシに相方が耳打ちした。
「ファンキーさん、アレですよ、アレ、
よど号乗っ取り事件の犯人グループのひとりですよ」

げげっ!!!
そんな国際的な犯罪グループの人がこんな大手を振って酒を飲んでていいのか・・・

そう言えば聞いたことがある。
日本では「犯罪者」であるが、この国では「政治亡命者」である、と。

ところ変われば犯罪者が犯罪者ではないということはワシの身近なところでも経験がある。

爆風スランプが「ORAGAYO」というアルバムを出した時、
中野はフランスに亡命している天安門事件のリーダーのひとり、ウアルカイシと会って、
爆風スランプはその模様をビデオに納めて販売すると共に、
「おおBeijing」という楽曲に「ウアルカイシに捧ぐ」と注釈を入れてCDも発売した。

これに当時の中国人の嫁とその家族は過敏に反応した。
嫁の母などは泣き喚きながらこんなことをワシに言う。
「中国ではやってはいけないことがふたつある。
ひとつは黄色いこと(ポルノ)、
もうひとつは政治のこと。
このふたつはあなたの命を奪うだけでなく、
私たち家族の身にも大きな危険が降り掛かってくることだから頼むからやめて下さい」
と。

ウアルカイシを民主化の英雄と見るかどうかは人の勝手であるが、
ところ変われば彼は大犯罪者であるということを日本人はあまりに理解していない。

逆によど号乗っ取りグループが犯罪者であることは日本人であるワシはよく理解しているが、
ところ変わって北朝鮮では政治亡命者であるということがワシには逆に非常に不思議な感覚だったのでそのことが強く頭に残っていたのだ。

そう言えば出国前に
「よど号の乗客であった人の100歳の誕生日に乗っ取り犯人グループが謝罪文を送った」
というニュースを聞いたことがあるので、
その真意のほどを聞いてみたい気持ちと、
「こんな人達に関わり合いたくない」
という気持ちが複雑に交錯する中、
酒の酔いというのは恐ろしいもので、
ワシの口から真っ先にこぼれた質問はこれだった。

「メンバーのうちどなたかが、
あの伝説のロックグループ"裸のラリーズ"のギタリストだったというのは本当ですか?」

彼はまたもやぷっと吹き出しそうになりながらワシにこう言った。
「本当ですよ、私がそうです」

裸のラリーズ初代ギタリスト、若林盛亮。
高校の頃ビートルズを聞いて衝撃を受け、
ギターを手にしてロックを始め、
まあ学生運動真っ盛りの当時ではおそらく「ロック」と「革命」というのは同じようなものだったのだろう、
ある日ギターを捨てて学生運動に身を投じ、
飛行機を乗っ取ると決めた時に髪の毛を切った。

彼にとってはギターよりもむしろその長髪こそが「ロック」だった。

髪の毛を切るということはすなわち
「もうここには戻らない」
ということだったと言う。

ワシはと言えば、
事務所の命令で髪の毛を切った時もあったが、
いろいろあったはあったが相変わらず「革命」はずーっと「ドラムを叩くこと」だけである。

北朝鮮ロックプロジェクトのあの映像はDVDで見たことがあるらしく、
この国でロックをやることがどれだけ難しいかを一番理解している彼にとって、
それはとてもとても感動するものであったと言うけれども、
この国で「亡命者」として暮らす日本人が、
どのようなルートでこのように日本の情報と接しているのかこそがワシにとっては「ムルンピョ(疑問符)」である。

「そもそも爆風スランプなんか知ってるんですか?」
と聞いてみると、
「知ってますとも!!Runner!!息子が好きでよく聞いてましたから」

そうかぁ・・・息子さんがいるのか・・・

今は帰国して日本で暮らしていると言うが、
この国で生まれ育ち、乗っ取り犯を父に持ち、
拉致事件容疑者(本人は否定していると言うが)を母に持つ少年の人生たるや一体どんなものなのだろうか・・・

「若林さん、あなたが犯罪者である以上、私は"日本人"として、
あなたを助けたり支援したりするわけにはいきません。
でももしもお子さんが日本で言われなき差別を受けたりしたら、
私はひとりの"人間"として彼を命がけで守ります。
遠慮なく私を頼って来るようお伝え下さい」
と言ってお別れした。

不思議な夜だった・・・

思えば政治の話など出来ないワシは、
結局アホなロック話しかしなかった。

「自首するなら北京から露払いぐらいしますよ」
とは言ってはみたが、
もし本当にちゃんと帰国して刑に服したとしたならば、
ワシは是非またそこに面会に行って、
面会室の窓越しにまたアホなロックの話でもしてみたいと強くそう思う。


北朝鮮ロックプロジェクトまとめはこちら

Posted by ファンキー末吉 at:00:53 | 固定リンク

4度目の北朝鮮訪朝番外編1:遊園地

最初の渡航の時にこの遊園地に来た。

当時は浅草の「花やしき」に毛が生えたようなもので、
まあワシもそんなつもりで現地の女の子と一緒に乗り物乗ったりしたものだ・・・

しかしここに来てそれが恐ろしいほどリニュアルオープンし、
毎日全国から観光バスが乗り付けるほどの観光名所になったと言うので行って来た。

PyongYang2011YuenchiGate.JPG

いや〜「花やしきに毛が生えた」もんがいきなり
「ディズニーランドから毛が抜けた」ぐらい凄いもんになったので驚きである。

PyongYang2011YuenchiAtraction1.JPG

入り口近くのアトラクション、
ワシも乗ったがこれは結構凄かったぞ!!

PyongYang2011YuenchiAtraction2.JPG

大人気のジェットコースターはこれまた凄い!!

日本にはどっかにあるかな?
宇宙船の様に上から釣り上げられたコースターに
身体を伸ばして腹這いになって3〜4人乗って、
それこそ本当の宇宙船が空を飛ぶようにアクロバットに走り回る。

どのアトラクションもイタリア製の最新式らしく、
全国の若者のみならず軍人さん達も多く利用して笑顔が溢れている。

そうそう、ワシがこの番外編で一番言いたいことは、
経済制裁を受けている国なんだからきっと人民はぴーぴー言ってるだろうと思ってたら、
物は減るどころが逆に増えているし、
人民は豊かになって笑顔と活気に溢れている。

こんなことを書くとまた何もこの国のことをわかっちゃいないアホな評論家とかが、
「それはそのように見さされているだけなんです」
と言うかも知れんが、
お前ら日本でぬくぬく座って得てる情報だけで物を考えとるから日本は
「後ろにところてん押し出し機のような穴がいくらでも開いてるのに、
経済制裁したらそれでええやろとばかりちゅーっと圧力かけて、
実は後ろからだらだら流れ出てる〜」
っつうこともわからんのじゃボケー!!
と声を大にして言いたくなる。

渡航自粛もええけど、
誰かは実際に行ってその目でこの国の本当の状況を調べて来にゃあ、
その国相手にどんな制裁をしたらええのかわからんのとちゃうの?!!

国民に行くなと言うなら、
政治家か、もしくはスパイでも雇って送り込むぐらいのことせな安全保障としてどうしようもないんとちゃうん?!!
(そうなるとこりゃほんまゴルゴ13の世界やな・・・)

日本がこの3年まるで北朝鮮に興味がなかったその間に、
エジプトや、特にお隣の中国が湯水の如く金を投資して、
そして豊かになった人民が中国のモノを買って還元してゆく。

そうやってこの国が中国に飲み込まれたら、
中国っつうとこは念願の日本海側に軍港を作って新潟を狙いまっせ!!

政治家も人の揚げ足取ることばっかやってへんで、
ええかげんお隣の国の状況をもっと本気でリサーチして、
そこに一番効果的な手段で国益を守らなあかんのちゃうん!!

・・・などと珍しく政治的な発言をしてみたりもするけど、
まあワシは政治と宗教だけはやらんと心に決めとるので、
これもまあ酔っぱらいの戯言だと思って聞き流してもらおう。

でも政治家のみなさんは聞き流したらあかんよ!!
ほんまこの国と中国にええようにされてまうよ。

というわけで最後のアトラクション!!

PyongYang2011YuenchiMukashinomama.JPG

ワシが最初に来た時に乗ったアトラクション。

「これだけは昔のまま」
と言いたいのはマウンテンマウンテンなのですが、
やっぱ違うな、
同じアトラクションなんやけどもう何かが違う。

まるで全てを塗りつぶして発展して来た中国みたいに、
この国は今ある種の「バブル」のまっただ中である。

PS.アホな評論家のみなさん!!
農村では飢餓で死んでゆく人がたくさんいるからと言って、
だから都市部がバブルであることを否定する理由にはなりません。
少なくとも平壌がどのような状況であるのか、
それはあんた自身が自分の目で、肌で確かめなあかんのとちゃうの?!!


北朝鮮ロックプロジェクトまとめはこちら

Posted by ファンキー末吉 at:00:04 | 固定リンク

2011年11月 5日

4度目の北朝鮮訪朝最終日

2011年11月4日(金)

今日が最終日である。
別に録画してそれをどう使おうというのではないが、
とりあえず今の6月9日高等中学校音楽クラブの「ロック」を記録しておきたい。

5年前に初めて来て、
アネゴとカレンちゃんという(ワシにとっての)初代から始まり、
その下級生であるオデコちゃんとボンボンちゃん、
そして更にその下級生である末っ子ちゃんとで「ムルンピョ(疑問符)」を作り上げた

その後アネゴとカレンちゃんは卒業し、
オデコちゃんとボンボンちゃんの世代となり、
「豊年の春」という曲を完成させ、
そして「とうがらしトンボ」という曲の制作途中でふたりは卒業、
末っ子や、他ホクロちゃん、長男の嫁、など素敵なメンバー達の時代を経て、
(この時期の話はいろいろあってブログにもUPしてません)
しばらく来ない間に今度は新世代であるこの「部長」の時代である。

探究心が旺盛で新しいもの好き、
自分の意志をはっきりと持ってて物怖じせずに口に出す。
調和のために自分を犠牲にするのではなく「主張」する。

明らかに先輩達とは違うキャラクターである。

昔はそんなキャラクターがひとりでも混じってたら「浮いて」いたのだが、
今の時代だと程度の差はあれみんながみんなそうってな感じである。

そんな時代なのである。

この学校の子供達はいつも座って演奏をする。
最初は何とか立って演奏してもらおうとしたが、
「座ってやるロックがあってもいいんだ」
と思い直した。

でもやっぱ立って欲しい。
言葉のパズルのようなものなのだが、
「立ち上がれ若者よ!!」
みたいな気持ちなのである。

まあ言ってみれば「ワシのワガママを聞いてくれるかい?」ってな感じである。

やっぱ「上の言うことを聞くいい子」ばかりの国なので、
今まではいろんなことがスムーズ
軍部が怒鳴り込んで来たこともあるんだからそうでもないか?)
に進行して来たが、
この新世代相手にそんなワガママが通るかどうか不安な思いを抱きながら学校へ向かった。

恒例の如く車が着くと学生が出て来て出迎えて、
歓迎の意味を込めて腕を組んで部室に連れて行ってくれるのだが、
往々にしてこの場にはいつも部長はいない。

そう言えば彼女の先輩である末っ子もそうだった。

機嫌が悪いのかなと思ったらむっちゃくちゃ素敵な笑顔で微笑んでるし、
かと思ったらいきなりぷっといなくなったりする。

「部長と末っ子ってどっか似てません?」
と先生に聞くと、
「そうなのよ、全く同じなのよ・・・」

マイペースでいて非常に魅力的な子なのでついつい翻弄されてしまうのだ・・・

「4人バンドでリードボーカル取れる人がふたりしかいないんだから、
部長さんもギター弾きながら歌ってよ」

部長はまたとびっきりの笑顔で
「ネー(はいの意)」
と答え、その笑顔にワシらおっさんはもうメロメロなのだ・・・

ベースのペコちゃんは非常にテクニックがあったので、
チョッパーを含めいろんな技を伝授したが、
「あれ弾きながら歌える?」
と聞くと、今度は大和撫子風のハニカミ笑顔で
「ネー」
と答える。

オジサンもうたまりません!!!

最後に
「立って演奏してくれる?」
と言うと、今度は何の抵抗もなく「ネー」と言う。

もうこの世代には立ち上がって演奏することに抵抗感はないのだ。
いや、もしあったとしても面白そうだと思ったら飛び込む世代なのだ。

今回のメンバーが4人だったがために、
偶然ながらツートップ形式のかっこいいロックバンドになった。

PyongYang2011BandStage.jpg

まあ何をもって「ロック」と言うかは人によって違うだろうが、
純朝鮮ポップスのメロディーに、
彼女達(特に部長)が自分で選んだロックコード、
そして容量が小さいがために何のエフェクターを通さずとも常に歪んでいるギターとベースのサウンド。

音楽の専門家ではない相方は
「これまた凄い曲が出来上がりましたねえ」
と目を丸くする。

「いや、今回は全部彼女達がやりたいものをやっただけで、
私はただお手伝いしただけですから」

据え置きのコンピュータで簡単に撮った映像だが、
たまたま持ってた和佐田モデルのベース型USBにコピーして学校に置いてくからと言ったらみんな大喜び。
「ファイル名が必要だから何か曲タイトル考えて」
と言ったら彼女達自身が打ち込んだファイル名がこれ。

「GoTo6,9Royng Bok middle school」
まあつまり「学校へ行こう!!」という曲が出来上がったということだ。

全てを自分たちで作ったこの曲を、
部長たちはこのクラブで歌い継いでゆくのか、
もしくはこのままもう忘れてしまうのか、
それも含めて全て彼女達自身で決めればよい。

君たちが自分で決めて、
自分の足で思うように歩くことによって、
この国の未来はきっともっとよくなる。

そんな願いを胸に学校を後にした。

PyongYang2011SaigoniOh.jpg


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Posted by ファンキー末吉 at:22:34 | 固定リンク

4度目の北朝鮮訪朝6日目

2011年11月3日(木)

夜遊びが出来ないので基本的に早寝早起きである。
(まあ早起きしたところで勝手に外出できないので同じであるが・・・)

よく考えたら今日と明日で6月9日高等中学校のみんなとはお別れである。
一平や音楽クラブのみんなのために何か残していってやりたい。

ヤツらが練習しやすいようなドラムのパターンをノートにびっしり書いて、
ファンキー末吉流ドラム教則本みたいのを残してやろうと思って、
案内人(兼監視員?)に「ノート買っといて下さい」と言っておいたのだが、
まあこんなアホの相手に忙殺されているのかいっこうに買ってくれる様子がない。

仕方ないのでホテルの売店で高っかい高っかいノートを一冊買った。
値札には798ウォンと書かれてある。

PyongYang2011Notebook.jpg

もちろん外国人が北朝鮮の貨幣を使うことは出来ない。
基本的に外貨じゃないと買い物は出来ないのだが、
3年前は値札にはドル、ユーロ、中国元など主要貨幣の値段で表記されていたのが、
今回は全部がウォン表記である。

しかし支払いは外貨なのだからよけいに計算がややこしい。
ここ数日の経験で、北朝鮮ウォンの相場は日本円のその数値と同じぐらいのようだ。

ノート一冊に700円!!!(高っ!!!)

まあ今朝のヒマなうちに譜面を書いてやらないともう時間がないのだから仕方ない。
支払いは外貨でということで人民元を取り出すが、
あいにくと小額紙幣を使い果たしたところである。

「米ドルならありまっせ!!」
常に財布に各国の紙幣をしのばせておくとこういう時に役に立つ。

北朝鮮のレジのお姉ちゃんは凄いな。
瞬時に暗算で人民元いくらと端数をドルでいくらかを計算して、
ちょうどお釣りのいらないようにドルとかユーロとかの小額紙幣を取ってゆく。

ちなみに前回高額紙幣で買い物をした時にはお釣りが人民元で来た。

ワシは人民元もらってそれでいいが、
中国以外の諸外国の人は困るやろうなあ・・・

いや、この国ではもう中国の兌換紙幣のような役割を人民元が担っているのかも知れない・・・

PyongYang2011Rate.jpg

学校に着いて、今日はアレンジの大詰めである。

基本的に1コーラス分のメロディー、コード、リズムは出来上がっているので、
あとはイントロ付けて間奏付けてエンディング付ければそれで完成である。

今回一番の美少女である「部長」はギターの本職ではないので、
前回の「末っ子ちゃん」に当たる存在はベースの「ペコちゃん」である。

前回「アネゴ」は実は歌手志望で、
ベースはルートだけ弾いてれば弾きながらでも歌える簡単な楽器だと思って選んでたところが、
ワシが来てこんなにもいろんな音を弾かされるので戸惑ったと言うが、
この「ペコちゃん」のベースの腕はずば抜けている。

「こんな奏法あるんだけどやってみる?」
と昨日帰り際にスラップ奏法を教えてあげてたが、
初めて目にする奏法に最初は目を白黒させていた彼女も、
今日にはもうそれが弾けるようになっていた。

「こりゃベースソロ入れるしかないじゃろ」
というわけで2番が終わった後にチョッパーベースソロ!!

PyongYang2011SlapBass.JPG

ラリーグラハム風8分音符フレーズは一発でマスターし、
そいじゃあもっと高度なフレーズでシメるようにと最後に16分音符フレーズも作ってやると、
ベースソロ明けてドラムソロに入る時に一平がそれにびっくりしてソロに入れなかった。

こら一平!!ドラマーは惑わされるな!!
ひたすらビートを刻み続けるのがお前の使命なのじゃぞ!!!

PyongYang2011DrumIppei.JPG

というわけで北朝鮮の新人類、
全員あっという間に1曲さらっと演奏出来るようになってしまった!!(驚)

それじゃあアクションもということで、
最後は子供らしくみんなで「オー!!」と手を挙げよう!!
と提案したが、先輩達と違って躊躇も照れもない。

PyongYang2011OhEnding.jpg

今回は4人メンバー、
歌えるのはギターの「部長」とベースの「ペコちゃん」の美女ふたり。
明日はマイクを2本前に並べてあげるから、
ふたりとも立って弾きながら歌うのじゃ!!

ロックじゃー!!ロックなのじゃー!!!

PyongYang2011YanagiShochu.jpg

今日のお酒:柳の焼酎!!
(買って帰ってに置いとくんでみんなで飲もう!!)


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Posted by ファンキー末吉 at:21:10 | 固定リンク

4度目の北朝鮮訪朝5日目

2011年11月2日(水)

今朝は相方がこちらのどっか工場とかを見学に行くというので謹んでご遠慮させて頂いてホテルでアレンジ等を考えることにした。

ワシは別に勝手にホテルから出て街を出歩いたり、
ガイド(兼監視員?)に迷惑をかけるつもりはさらさらないのだが、
ご本人達としては万が一何か問題が起こったとしたら自分の身も危なくなるということで、
結局パクさんは相方についてゆき、
ヘギョンちゃんはホテルに残ることとなった。

「じゃあどっかふたりでデートでもしますか?」
と言いつつ、
結局ホテルの喫茶店で一緒にフルーツパフェを食おうということになった。

PyongYang2011Pafe.JPG

昨日6月9日高等中学校のみんなから出て来たメロディーは、
BメロでトップがDという高いところまでいくのに、
サビは低いGから始まるのでつながらないと彼女達が悩んでいたので、
「それはいろんなテクニックがあるから明日ね」
と言って据え置きにして来たということから、
ヘギョンちゃんには是非とも「キー」や「転調」といった音楽用語も覚えて欲しい。

中学校の音楽教室よろしく「ハ長調」だの「変ロ長調」だの音楽理論を調号と共に紙に書き、
今回覚えたとしても後に一生使うこともないであろう単語をいくつも覚えてもらった。

ガイド(兼監視員?)の仕事も大変である。
ワシらといると関西弁の下ネタは覚えさせられるわ、
しょーもないアホネタばっかり聞かされては、
勉強熱心な彼女達はご丁寧に全部それをノートに書き留めている(笑)

でも以前ワシらが出会ったうさんくさい連中や、
隙あらば隠し撮りをしようとする評論家やジャーナリストよりはマシである。
彼らはこの人達のことを「監視員」だとしか思ってないし、
だからこの人達は「お客さんは敵だ」と思って仕事をして来た。

だから一緒に食事をしても「笑顔」など出て来るわけがない。
数日間ずーっと一緒に時を過ごして、
帰る時にはお互いに、
「あーミッションが終わった」
と安堵するだけの関係である。

そんな連中が口を揃えて
「北朝鮮で見たことは全部作られてことです。信用してはいけません」
みたいな発言を繰り返す。

アホか!!ガイドの気持ちも掴めない人間に、
こちらの人民の本当の顔なんか見えるわけがないだろが!!!!

まあヘギョンちゃんもその前任者のキムさんもみんないい人だったので一緒にいろんな話をした。

情報から隔離されて暮らしている彼らは往々にして日朝関係や国際情勢のことを聞きたがるが、
残念ながらワシは政治問題はさっぱりなので全然お役に立てなかったが、
それでも気がついたら2時間近く一緒におしゃべりしてた。

いつかは彼女が自由に日本に来れるようになって、
いろんな疑問を自分の目で確認出来るような時代が来て欲しいものである。


さて、昼飯は平壌冷麺!!

日本で食す韓国系の冷麺と違って、
こちらの冷麺は酢とマスタードで味付けをするタイプである。
北京では北朝鮮直営のレストランがあるので食することが出来るが、
日本にはもちろんそんなものはないだろうからここぞとばかり食い過ぎてしまう。

PyongYang2011Reimen.JPG

だいたい冷麺の前にこれだけの更に盛られた料理が出て来るんだから食い切れるわけがない!!
日本に帰って更にデブになってたとしたら全て冷麺のせいである。


満腹のまま学校にやって来た。

生徒達がいつものように出迎えてくれて腕を組んでクラブまで案内してくれるのだが、
ワシのお相手はワシらが「一平」と呼んでいる少年ドラマー。
クラブの中では一番年下で、
いつもにこにこしていて憎めない可愛いやつである。

女の子達はお客さんに対して腕を組むのだが、
どうも男の子は手を握るようである。
逆に照れくさいものがあるがしっかと握らせて頂いた。

PyongYang2011WithIppei.JPG

部員達みんなをキーボードのところに集めて、
「君たちのメロディーを形にするには大きくわけて3つの方法がある」
というところから説明した。

予習しているヘギョンちゃんが適切に通訳する。

1、同じコード進行でサビのメロディーをBメロより高いメロに変える。
2、Bメロの最後の高い部分のメロディーをちょっと低いメロディーに変える。
3、サビを転調してキーを上げる。

いろんなパターンを実際に音を出して聞かせてあげるのだが、
びっくりしたのが彼女達、
特にひときわ美少女である「部長」の反応である。

「これ!!これがいい!!!」

間髪置かずにすぐに反応を返す。
少なくとも彼女達の先輩達はいつも自分の意見を述べるのにほんの少しの躊躇があったが彼女達にはそれがない。

全てにおいて積極的、物怖じしない、
3年間来なかっただけで北朝鮮の少女達はこんな「新人類」の時代になってしまっているのだ。

メロディーが決まったのでコード付けをする。
これも彼女達の好きなものを引き出してゆきたいので、
この音符に当てられるコードの選択肢を全部弾いてあげて本人達に選んでもらう。

「これ!!これがいい!!!」
いいと思ったら間髪入れずに反応が来る。

しかも「部長」が好んで選ぶコードは、
北朝鮮だと通常DmとかFとかを当てる部分に「Bb」、
つまりロックコードである。

恐らく北朝鮮には今までなかったコード付けである。
少なくともワシが先日カラオケで聞いた朝鮮曲の中にはその片鱗すらない。

新しいものが好きなのだ・・・

転調も含め、全体を通してみたら、
結局コードは「Bb」ばかりになってしまったので、
「部長~!!AメロかBメロかどっちかDmに戻した方がいいんじゃない?!!」
と言うと、
「わかりました」という感じでコード付けが終わり、
「ではバンドみんなで一緒にやってみましょう」
となって最初から通すのだが、
何度やっても同じ所で音が濁って聞こえる。

よくよく聞いてみると「部長」だけがその部分をかたくなに「Bb」を弾いているのだ。

「こっちの方が好きなの?」
そう聞くとまた間髪入れずに
「うん、こっちがいい!!」
と答える。

人の言うなりにならないのだ・・・

結局メロディーは純朝鮮ポップス、
アレンジはかなりロック寄り、
という、それでいてちぐはくではない
(そりゃそうだ、全部彼女達の中から出て来たものなのだ)
不思議な音楽が出来上がった。

北朝鮮の新世代・・・もの凄いかも知れんぞ・・・
この子達がこのまま大きくなったらこの国は一体どのように変わってゆくのだろう・・・
楽しみである。

PyongYang2011HebiShochu.jpg

今日のお酒:蛇の焼酎!!
(買って帰ってに置いとくんでみんなで飲もう!!)


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4度目の北朝鮮訪朝4日目

2011年11月1日(火)

「一緒に曲を作る」ということは、
ワシもやっぱりこちらの曲をたくさん聞いて感覚をこちらの子供達に近づけておかねばならない。
ということで夕べはカラオケに行った。

中国でも感覚を近づけるために現地のカラオケに行ったりするが、
中国ポップスのほとんどがバラードで、
コード進行がマイナーコードであることが多いのに対して、
こちらのポップスはそのほとんどがメジャーコードである。
年寄りが好む演歌系バラードを除いて、
そのほとんどはアップテンポの8ビートである。

中国人が「悲しみ」を背負って歌を歌っているのに対して、
こちらの人民は音楽をもっと「楽しみ」と捉えているように思う。

音楽クラブのみんなからどんなメロディーが飛び出して来るのかを楽しみに、
6月9日高等中学校に向かった。

まずはドラムを叩く!!

PyongYang2011PlayDrum.JPG

まあ「お約束」である。
最初に度肝を抜いておかねばワシなんぞただの「変なオッサン」なのだから仕方ない。

次にはドラム教室!!

PyongYang2011DrumClinic.JPG

ドラムはピアノやギターよりも演奏形態が単純なので、
遊び感覚で入れ替わり立ち替わり楽しめるし、
叩けなければ笑いが出るので非常になごむ。

聞けばワシが来てから音楽クラブ内では「ドラムブーム」らしく、
ドラムを叩きたい部員が急増したらしい。

それだけではなく、
「ちょっと好きなリズムを叩いてごらん」
と言うと、ムルンピョっぽいグランジ系のリズムを叩く子もいる。

「こんなリズムどこで聞いたの?こちらの音楽にはないでしょ?」
と聞くと、
「自分で考えた」
と言う。

ワシの撒いた種はこんな形で息づいているんだな、とちょっと感激・・・

そんなこんなしている時に、
「ファンキーさん、お客さんですよ」
と言うので応接室に行ってみると、
なんと懐かしいオデコちゃんが訪ねて来てくれた。

PyongYang2011Odekochan.JPG

もう立派な大人、「レディー」である!!(驚)
そうかぁ・・・もう出会ってから5年もたっているのかぁ・・・

来年には大学を卒業し、音楽の先生になると言う。
この音楽クラブでこの音楽の先生にいろんなことを教わったのと同じように、
今度は自分が子供達にいろんなことを教えてゆくのだ、と。

大学の勉強は大変だと言うけれど、
頑張れオデコちゃん!!
君ならきっと立派な先生になれる!!

子供達を導いて、君の祖国をもっともっといい国にしてゆくのだ!!

PyongYang2011BlueBerryShochu.jpg

今日のお酒:ブルーベリーの焼酎!!
(買って帰ってに置いとくんでみんなで飲もう!!)


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4度目の北朝鮮訪朝3日目

2011年10月31日(月)

今日は最悪である。
iPhoneが持ち込めないので嫁のカメラを持って来て写真を撮っていたのだが、
いじり方がわからないので誤って撮った写真を全部消してしまったのだ。

仕方がない。
相方の撮ったビデオの中から同じものがあったらキャプチャーさせて頂くが、
昨日平壌の街を散歩してた時、
河のほとりで釣りをしているおじさんの隣でのんびりと休憩していて、
そのおじさんがやっと小魚を釣り上げた瞬間を写した写真が消えてしまったのだけは悔やまれる・・・

また街を出て散歩をするがどうも気が晴れない。
それに反して平壌の街はどうしてこんなにも賑やかで明るいのか・・・

世界中が経済制裁を行っていると聞いていたので、
きっと人民は貧窮に苦しんでいると思っていたが、
街のいたる所で改修工事が行われ、
古いアパートはどんどん取り壊され、
新しい高層マンションがどんどん建てられている。

商店には以前よりモノが増え、
若い子はみんな携帯電話を片手に楽しそうに街を歩く。

ヘタしたら不景気に喘ぐ日本の街よりもその表情は明るい。

「北朝鮮は劇場国家だから、
旅行者が見せられている光景は全て北朝鮮によって作られたものである」
という人がいるが、
そういう人に限って北朝鮮のことをまるで知らない。

ワシは今回で4回目、相方に至ってはもう30回はここに来ているのだ。
しかもジャーナリストが規制されながら街を見さされるのと違って、
ワシらはいつも人民と同じ目線で同じ様に街を歩く。

人民が泣き笑い、取っ組み合いの喧嘩をするのを目の当たりに見る。

そんなものまで完璧に「作られたもの」であるとしたら、
その「制作予算」は国家予算のうちにどれだけの割合を占めねばならないのか(笑)

「豊かになった」と観光客に思わせるために
ウソのビル工事をやってるとまで言うのなら、
その人はあまりに頭が工事中である(笑)

世界最大を目指して建設されたが頓挫してしまい、
そのみじめな姿を街の中心に晒していた柳京ホテルは、
エジプトの資本を受けてその外観はもう完成、
来年から5フロアーのみだが営業を開始される。

(ちょっと前まで)
PyongYang2011RyuKyoHotelOld.jpg

(今・・・)
PyongYang2011RyuKyoHotelNew.JPG


ワシが投宿している平壌駅近くのこの高麗ホテルのすぐ裏には、
中国資本を受けて巨大なホテルが建設されている。

知らぬは日本人ばかりである。

他所からこれだけの投資を受けている国に、
自分とこだけが経済制裁をしてそれで効果があると思っている政府のお偉いさん方が全くもってアホに思えて仕方がない。

マスコミはマスコミで、
何もわかっちゃいないのにわかったような振りをして報道をする。

中国が今の平壌のようにどんどんと豊かになっている時に、
あの人達は相変わらず中国の悠久の大地とまだまだ貧しいところだけを報道して来た。
数年遅れて今度は中国の豊かな部分だけにスポットを当てて、
その貧富の差にあえぐ人民の姿はもう忘れてしまっている。

それではまるで新宿で段ボールで暮らすホームレスだけを報道して、
「日本はこんなに貧しい」
と言ってるようなものでないのか!!

北朝鮮の農村部の貧しい生活は、
いくらワシらでもそれを目の当たりに見ることは出来ない。
まあ亡命者の数と比例してそれはきっと悲惨な生活をしているのだろう。

しかし都市部、もっと言うとこの平壌の街だけは、
外国(特に中国)の投資をふんだんに受けて活気に溢れているというのは紛れもない「事実」なのだ!!

ま、いい。
ワシひとりだけ写真データを消して落ち込んでいても仕方がない。
月曜日になったので懐かしの6月9日高等中学校に行くとしよう。

通い慣れた道、見慣れた街角、
そして懐かしいその校門をまたいで学校に入った。
平壌の街がどれだけ変わろうが、
この思い出の空間だけは時空が止まって真空パックされているかのようにそのままであった。

ワシが行くことは知らされてなかった懐かしい音楽の先生がびっくりして出迎えてくれた。

溢れんばかりの愛情で子供達を育て、
顧問である音楽倶楽部にこんな外国人を手放しで受け入れ、
自分はどうなっても子供達に新しい音楽を教えさせたいと思う、
こんな素晴らしい先生がそのままの真空パックで目の前に現れた。

PyongYang2011Sensei.JPG

先生は開口一番でワシにこう言った。
「リュノスケ・・・でしたよね?」

これには相方の方がびっくりした。
前回来た時に
「ファンキーさんに子供が生まれたよ」
と話してはいたそうだが、
別にその名前なんかちらっと言ったか言わないかぐらいのことである。
それに先生は今日ワシが来ることを知らなかったのだから用意して待ち構えているわけでもない。

本当にワシのことをいつも思ってくれてて、
そしてとっさにその子供の名前が口から出たのである。

校長先生は外出していたのだが、
「ファンキーさんが来ましたよ」
ということですぐさま携帯電話で呼び出された。
ほんとこの平壌もいつの間にやら携帯社会である。

「3年間も来ないなんてファンキーさんはきっと私たちを裏切ったと思ってましたよ」
校長先生が笑いながらこう言う。
「3年間子育てで忙しかったんです」
そう言い訳して頭をかいた。

やっぱ来なければならない。
これはロックによる「民間外交」なのだ。
いつの日か両国の人々が自由に行き来が出来るようになるまで、
今はそれが出来る人間はワシしかいない。

日本政府は「渡航自粛」と言いながらサッカーの選手団と何百人のサポーターを送り込むぐらいなら、
ワシを送り込んでこの国でロックをさせた方が我が国に有益じゃぞ!!

などとアホ言うのもそこそこにして、
部員が全く新しくなった音楽倶楽部を見学してから先生にこう提案してみた。
「今回はみんなで一緒に曲を作りましょう」

今まではワシが持って来た「ロック」とかいうわけのわからないものを「やらせて」いた。
今回は子供達の心の中から湧き出て来る何かをつむいで、それを形にしたい。

自分で考えるのだ!!自分で行動するのだ!!
たとえどんな障害があってもそれを形にするのだ!!
それが今この国では一番必要なのではないか?!!

PyongYang2011NinnikuShochu.JPG

今日のお酒:にんにくの焼酎!!
(買って帰ってに置いとくんでみんなで飲もう!!)


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Posted by ファンキー末吉 at:20:05 | 固定リンク

4度目の北朝鮮訪朝2日目

2011年10月30日(日)

今日も朝から平壌の街を歩く。
「空気がどう変わったか」肌で感じるためである。

見ればいたるところで工事が行われている。
来年は金日成生誕100周年ということで、それに向けていろいろ街を整備したり、
古いアパートを取り壊して新しいマンションを建てたり、
問題は「その金がどこから出てるの?」ということである。

ホテルの裏には中国資本の大きなホテルが建つというので24時間態勢でトンカンやってるし、
日本国が一生懸命経済制裁をしたところで諸外国がどんどんここに投資をしてるのだから意味があるとは思えない。

金日成スタジアム

https://www.funkyblog.jp/PyongYang2011Studium.jpg

スポーツにはとんと疎いので知らんかったが、
2週間後には日本と北朝鮮のサッカーの試合がここで開かれるという。

「どんな理由があっても渡航は自粛して下さい」という国が、
選手団をはじめ何百人のサポーターをこの国に送り込む。

「スポーツと政治は別だ」と言うならば、
ワシがやってる「ロック」も政治とは別なので、
そういうことならばワシも胸を張ってこの国に滞在させて頂こう!!

PyongYang2011KidsTraining.JPG

街のいたるところで子供達が練習をしている。
来年の4月には金正日生誕100周年祭があるので、今から練習しないと間に合わないのだろう。

子供達に「やらされている」表情はない。
身体の柔らかい子が選ばれて、
その中から更に優秀な子供が選ばれて、
(そこにどんな政治思想があるにしろ)その晴れの舞台で踊ることが出来るのだ。
目を輝かせて頑張る子供達のどこにも罪はない。

懐かしいモランボン(牡丹峰)に登った。
ここは街の中心にある小高い丘(というより山)で、庶民の憩いの場所である。
日本で言うと日比谷公園が山になってるようなものか・・・

PyongYang2011Moranbong.JPG

前回ここに来た時には、
宴会をしている御一行に呼び込まれて一緒に酒を飲むという不思議な体験をした。

思えばワシはよくこのような不思議な体験をする。
人よりも「偶然」に遭遇する確率が高いのだ。

PyongYang2011Dancing.jpg

踊りさえ得意ならばこの中に乱入してまた面白い出会いがあったかも知れないが、
前回のフォークダンスで懲りたので今回は大人しくしていた。


広場に降りて来たら結婚式に遭遇した。
金日成の絵に献花して結婚をご報告するというしきたりらしい。

国の制度は違っても、しきたりは違っても、
目出たいという気持ちは同じである。

離婚歴のあるワシであるが、
迷惑でなければ一緒にお祝いさせて頂きたい。

PyongYang2011Wedding.JPG

国の体制が、指導者の考え方がどうであれ、
この国にも人民がいて、
一生懸命生きている。

ワシはこの人達の幸せを心から願いたい!!

PyongYang2011MattakeShochu.jpg

今日のお酒:松茸の焼酎!!
(買って帰ってに置いとくんでみんなで飲もう!!)


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Posted by ファンキー末吉 at:18:58 | 固定リンク

4度目の北朝鮮訪朝(初日)

2011年10月29日(土)初日
13時の高麗航空で平壌入り。

座席は満席どころか、
30分後の13時半にも平壌行きの便が飛んでいるということは、
経済制裁をされている国に渡航する人がこんなにも多いということである。

知らぬは日本人のみである・・・

15時前には平壌に着いた。
中国で言うと国内線並みに近いということである。

例によって手荷物検査が厳しい。
前に並んでいた中国人の御一行は
みんながみんな携帯を持っていたためによけいに時間がかかる。
「これやから素人さんはなあ・・・」
と相方が舌打ちするが、確かにワシらはちゃんと携帯なんぞ置いて来ている。

パソコンも調べられ、ビデオやカメラも念入りに調べられる。
見ればGPS機能、ワイヤレス機能、中国のパソコンでSIMカードを挿入出来てネットに接続出来るようなパソコンもあるので、そういうのを特に念入りに調べているようだ。

ガイド兼監視員のヘギョンちゃんが出迎えてくれる。
見れば懐かしいパクさんの顔が・・・

パクさんはその後別の部署に栄転となったと聞いたが、
やっとお務めを終えてまた戻って来たようだ。

現代っ子のヘギョンちゃんは相変わらずオシャレだ。
前回は大学卒業してすぐの仕事だったというからもろ「ギャル」だったが、
上げ底のスニーカーはパンプスに代わり、
バッグはさりげなくブランド物、
服装選びもさりげなく「大人の雰囲気」がある。

そうかぁ・・・あれから3年近くたっているのね・・・

不覚にも高麗航空の不味い機内食を食べてしまったので腹が減ってないので、
我々はそのまま平壌の街を散歩に出かけた。

街に慣れるために我々はまず「街を歩く」のだ。

普通の観光客がこんなこと出来るのかどうかはわからんが、とにかくワシらは歩く。
庶民の素の生活を見ながら街をくまなく歩く。

日も落ちて暗くなる頃には小腹がすいた。
北朝鮮第一食目は「鍋」である。

PyongYang2011Nabe.jpg

何故か毎回一食目はこれ。
味付けが日本食っぽいからお腹がびっくりしないような心遣いか?

でもワシは唐辛子をいーっぱい入れるので同じなのだが・・・

嬉しいのが水キムチ!!

PyongYang2011MizuKimchi.JPG

そう言えば北朝鮮に来なければなかなか食する機会がない。
あっと言う間にキムさんの分もふたつ平らげてしまった。

北朝鮮のビール、大同江(テドンガン)ビール!!

PyongYang2011TedonggangBeer.jpg

日本食には日本のビールが一番合うというのと同じように、
その土地の食事にはその土地のビールが一番合うというのがワシの持論である。

どんぐりの焼酎!!

PyongYang2011DonguriShochu.jpg

中国の白酒と違ってそんなに強くない。
日本酒程度か・・・

予想通り食い過ぎてホテルにチェックイン!!
平壌駅に近い高麗ホテルである。

ここにはホテルの地ビールがあるので寝る前に一杯!!

PyongYang2011DraftBeer.jpg

ツマミのスケソウダラの干物がまた旨い!!
タレがまた旨い!!
何じゃこれは?!!三杯酢にワサビか?!!

PyongYang2011BeerAndSukesoudara.JPG

おかげで今回は毎日ここで生ビールとスケソウダラという組み合わせになることとなる・・・

部屋に着いてもネットが通じないのでやることがない。
嫁から
「ホテルに着いたら一応電話番号教えてね」と言われていたが、
その電話番号とやらがどこにも書いてないのでとりあえずあきらめる。

テレビをつけるとお決まりの朝鮮放送。

PyongYang2011TV.jpg

皆様の予想にたがわず面白くないので、
仕方ないのでブログ用の文章を書く。
書いてもアップ出来ないのでこれではもろ「日記」である(笑)

書きながら〜 どんぐり焼酎〜 飲んでます〜
(けっこうイケるので買って帰ってに置いとこう)


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Posted by ファンキー末吉 at:18:18 | 固定リンク