韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の身柄拘束に向け、合同捜査本部が3日午前に令状の執行に踏み切りましたが、大統領側の抵抗を受け難航しています。
韓国・ソウルの大統領公邸前から、FNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えします。
合同捜査本部の捜査員らは午前8時過ぎ、大統領公邸の敷地内に入りましたが、4時間近くたった今も膠着(こうちゃく)状態が続いています。
合同捜査本部によりますと、公邸の敷地内では捜査員と韓国軍の部隊が一時にらみ合いとなりましたが、午前10時前には公邸の建物近くまで接近したということです。
しかし、大統領を警護する大統領警護庁の部隊が入り口に立ちふさがり、捜査員の進入を阻んでいます。
その後、大統領警護庁のトップが「捜索は不許可」としていて、今も膠着状態が続いています。
一方、尹大統領側の弁護士は、拘束令状の執行は「違法で無効」として、令状が執行された場合は「法的措置を取る」としています。
また公邸周辺では、早朝から支持者らが捜査に対する抗議の声を上げていて、今も緊張が高まった状態が続いています。