松坂大輔を筆頭に球界を席巻した「松坂世代」。
サッカー界の新たな歴史を築いた「黄金世代」。
若き才能が光る女子ゴルフの「ミレニアム世代」。
どの競技にも、まばゆい光を放つ選手が集う"世代"がある。

今の高校バレー界は2006年度生まれの“未来の日の丸候補”たちが集結。その名も「最強’06世代」。
春高バレー2025に出場する「最強’06世代」の注目選手たちを紹介する。

最強のDNAの持ち主 共栄学園・秋本美空(みく)

共栄学園・秋本美空
共栄学園・秋本美空
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1人目は、東京代表・共栄学園の秋本美空(3年/184cm)。

最高到達点301cmの高さと幅広い攻撃スタイルが魅力。2023年にはシニアの日本代表にも選ばれた逸材だ。

秋本の母は、ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した大友愛さん(旧姓)。
幼い頃からバレーボール選手になることが夢だった秋本は、母の背中を追いかけ続け、世代No.1と呼ばれる選手に成長した。

秋本美空が幼い頃に絵馬に書いた願いごと
秋本美空が幼い頃に絵馬に書いた願いごと

そんな秋本が、今大会にかける思い。

秋本:
「1年生のときも2年生のときも、春高はやっぱり悔しい思いをして終わっちゃっている」

1年生からエースとしてチームを引っ張ってきた秋本だが、2023年はベスト8、2024年は1回戦敗退に終わるなど、まだセンターコートに立ったことがない。

共栄学園は中高一貫校であり、同級生たちと6年間同じコートで切磋琢磨してきた。
泣いても笑ってもこの大会が最後。だからこそ、彼女は…

秋本:
「エースがチームを勝たせてセンターコートまで連れていくのかなと思うので、日本一をとって世代No.1エースにふさわしいプレーヤーになりたいです」

2024年春高バレーMVP 就実・福村心優美(こゆみ)

就実・福村心優美
就実・福村心優美

続いては、岡山代表・就実の福村心優美(3年/178cm)。

前回の春高バレーで、2年生ながらMVPに輝いた選手だ。

そんな福村だが、春高バレーはいい思い出ばかりではない。
2年前は、新型コロナウイルスのため大会当日に棄権。コートにも立てず、春高バレーが終わった。

失意に暮れる福村を奮い立たせたのは西畑監督。
これまでと変わらない厳しい練習を行い、「あなたたちは間違ったことはしていない」とボールで語り続けた。

エースとしての心を立て直した福村は、リベンジの舞台で躍動。MVPの活躍でチームを優勝に導いた。

連覇を目指す今大会は、1年生からエースとして厳しく育ててくれた西畑監督と挑む最後の舞台となる。

福村:
「エースという大切さや厳しさを監督にずっと言われてきた。最後は一人前のエースだったり一人前の軸になりたいと思っています」

銀河系軍団のエース 金蘭会・大森咲愛(さえ)

金蘭会・大森咲愛
金蘭会・大森咲愛

続いては、大阪代表・金蘭会の大森咲愛(3年/173cm)。

高校1年生のときから、アンダーエージカテゴリーの日本代表に名を連ねている期待の選手。

今回の金蘭会は、アンダーエージカテゴリーの日本代表が10人在籍し、「銀河系軍団」とも呼ばれている。
そんな、日本一過酷なレギュラー争いを繰り広げるチームでエースポジションに君臨しているのが、大森咲愛だ。

2024年の春高バレーは、レギュラーに定着できず、ベスト8で敗れたチームをベンチで見つめた彼女。
自らコートに立ってのリベンジを誓い、新チームではレギュラーに定着。インターハイを制覇し、優勝候補として春高バレーに帰ってきた。

大森:
「初戦からしっかり戦って、絶対最後は日本一とって終わりたいです」

春高バレー無敗の男 駿台学園・川野琢磨

駿台学園・川野琢磨
駿台学園・川野琢磨

「最強’06世代」の男子筆頭は、東京代表・駿台学園の川野琢磨(3年/197cm)。

身長197cmの大型オールラウンダー。11月には、SVリーグ・東京グレートベアーズの強化育成選手にも選ばれた逸材だ。

彼のポテンシャルには、元日本代表の福澤達哉さんも期待を寄せる。

元日本代表・福澤達哉さん
元日本代表・福澤達哉さん

福澤達哉さん:
「日本にとっても大型のアウトサイドヒッターは重要なピースになってくるので、春高バレーの彼の活躍に期待したい」

川野を擁する駿台学園は、2年間春高バレーで無敗。2000年の岡谷工(長野)以来25年ぶりの3連覇を目指す。

川野:
「3連覇もかかっている試合なので、最後に自分たちの力を見せる大会にしたいなと思っています」

成長を続ける世代No.1エース 

洛南・中上烈
洛南・中上烈

男子のもう一人の注目は、京都代表・洛南の中上烈(3年/190cm)。

彼の武器はブロックを弾き飛ばすパワー。
さらに、この1年で最高到達点が5cmもアップし345㎝を記録するなど、まだまだ成長中。その抜群の破壊力はこの世代で頭ひとつ抜き出ている。
春高バレーの優勝で、世代No.1エースの称号を確固たるものにできるか。

中上:
「1位になって笑顔で終われるように頑張りたいです」

「最強’06世代」 伝説の幕開け

バレー界の未来を彩る「最強’06世代」。
紹介した5人以外にも、春高バレーでさらなる原石が登場するかもしれない。

最強世代の最強を決める戦い。次世代スターたちの激突は、見逃せない。

「最強’06世代」が集結する春高バレー2025は1月5日(日)に開幕。12日(日)の決勝まで熱い戦いが繰り広げられる。

春の高校バレー
準決勝: 1月11日(土)午後4時
女子決勝:1月12日(日)午後1時30分
男子決勝:1月12日(日)午後4時
フジテレビ系にて放送

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