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「右クリックしなくていいの!?」ショートカットキーを身につけよう

ぱうぜセンセのコメントボックス
「センセ、レポートに脚註が要るっていうのはわかるんですけど・・・どうやってつけるんですか?」
新学期になって始まった「ぱうぜセンセのゼミ」、通称「ぱうゼミ」。レポート課題の話をしたら、ゼミ生のひとりからこんな質問が飛び出した。
あ、そっか、Wordをあまり使ったことが無いんだね。
「それじゃ、このパソコンでやって見せるから、私の方に回り込んで・・・画面をみててね。ええと、前に書いた原稿を出して・・・」
これは、脚註機能じゃなくて文中に( )で注を付ける形式の原稿だったから、これを脚註に直せばわかりやすいな。
ここをこうして、コピーして、脚註を「参考資料」リボンから出して、そしてペースト。
「あれ、センセ、今なにしたんですか」「目にも止まらぬ早業・・・」
え、ただのコピペだよ。なんでみんな、そんなにビックリしてるの?

”右クリックしなくてもコピー&ペーストできるんですか!?”

おっとっと、そこからつまづいてたのか。

(前回のお話はこちら)ビジネスメールの第一歩!教員に送るメールを見直してみよう

[Ctrl+~]って何のこと?

「・・・ということがあったんだよ。意外とみんな知らないもんなんだね」

所変わって、ぱうぜ研究室。今回は、新聞部部長になった文哉くんに来てもらうことにした。

「へぇえ、意外ですね。確かに、これは紙面で取り上げる価値がありそうです」

深くうなづく文哉くん。今回のことをきっかけに、パソコンのちょっとしたコツを取り上げるコラム欄をつくってはどうかな、と提言してみたんだよね。

「脚註のことを質問したはずだったのに、みんな、センセの手元がものすごい勢いで動いているから何をしたのか分からなくなって」

ゼミ生代表として、明日香さんにも来てもらいました。

「それでセンセ、あの魔法の正体は?」

「別に魔法でもなんでもないよ。明日香さん、[Ctrl](コントロール)っていうキーは知ってるかな?」

【2014年4月27日追記:ぱうぜセンセはパソコンについてはwindowsユーザーです。MacOSを利用している人は、以下の記述の内Ctrlの部分をCommandに置き換えて読んでください。以下、追記があります】

「ええと、英語書いてるときに大文字にするときに押しながら文字のキーを・・・」

「ちがうちがう、それはShift(シフト)キー。でもまあ、そのそばにあるからさがしてごらん」

「あ、ありました」

「それじゃ、[Ctrl+C]のあとに、[Ctrl+V]ってやってごらん」

「・・・?」

あれ、伝わらない?

「ぷらす、って何ですか」

「ああ、それこそさっき自分で言ってた、『そのキーを押しながら別のキーを押す』って意味だよ」

「はっ、これでコピー&ペーストできるんですね!なにこの裏ワザ」

いやいやいや、裏技でも何でもなくて、これをキーボードショートカットって言うんだよ。

最低限これだけ覚えよう

私の小さな”こだわり” ~ショートカットキー編(for Windows)~ | jMatsuzaki
[Ctrl]+[C]がコピーで、[Ctrl]+[v]が貼り付けですね。これを知らなかったら人生の半分は損してます。残りの半分も損してます。 …
「[Ctrl]+[C]がコピーで、[Ctrl]+[v]が貼り付けですね。これを知らなかったら人生の半分は損してます。残りの半分も損してます。」

「jMatsuzakiさん、スゴいこと言ってますね・・・」

「あたし、人生の半分損してたの・・・?」

「まあ、言い方は大げさだけどね、本質を突いていると思うよ」

【追記】

「Macにもあるんですか?」

「もちろん。こちらのサイトが同じような記事をアップしているよ」

Macでの作業効率アップ!初心者が覚えておくべきMacショートカット42個 | 男子ハック
今回紹介したものに限るとMacではcommandキーに置き換わるんですね

「他にもまだまだいっぱいあるよ」

小さな改善を積み重ねよう!単語登録、ショートカットなどの参考例を紹介します。
他にもいっぱいあるので、リンク集になっているこの記事もどうぞ

キーボードショートカットキーの一覧 | マイクロソフト アクセシビリティ
windowsの公式にもいろいろあります

「たくさんありますね・・・覚えきれない」

「まあ、大事なものだけでも身につけて、クセを付けると良いと思うよ」

「それじゃ、ぱうぜセンセが大事だと思う順にランキング形式でお願いします」

文哉くん、これ、そのまま記事で使う気だね?わかった、やってみようか。

1.Ctrl+C(コピー)/Ctrl+X(カット・きりとり) → Ctrl+V(ペースト・貼り付け)

~オマケでCtrl+A(すべて選択)、Ctrl+P(印刷)、Ctrl+Z(元に戻す)も~

2.Ctrl+S(上書き保存)

3.Ctrl+F(検索)

それじゃ、順に紹介していこう。

1.Ctrl+C(コピー)/Ctrl+X(カット・きりとり) → Ctrl+V(ペースト・貼り付け)

「これはさっきやってみせたね」

「コピーだと原文がそのまま残るけど、カットだと切り取られるから残らない」

クリップボードというところに一時保存されて、ペーストで出てくるのは一緒だね。

「いままで、ずっと右クリックしてました・・・めんどくさいなあ、って思ったんですよね」

~オマケでCtrl+A(すべて選択)、Ctrl+P(印刷)、Ctrl+Z(元に戻す)も~

「念のため聞くけど、選択範囲を選ぶときはどうしてた?」

「ええと、全部スクロールして・・・」

「ああっと明日香さん、Ctrl+Aの魔法もおぼえたほうがいいですね」

「何それ・・・やってみます。・・・あっ、そっか」

そう、そのキーは(すべて選択)の意味だよ。ALLだから、覚えやすいね。

「ん、だったらなんで、ペーストなのにPじゃないんですか?」

「やってみたら良いよ」

「あ、そっか、Printで印刷なんですね」

「カット・コピー・ペーストの3つは、左手で同時押しがしやすい一番下の列に固まってるんですよね」

「そうそう」

「あれっ、ではZが仲間はずれ?」

「いや、それもむちゃくちゃ良く使うキーだよ、(元に戻る)だから」

「あ、選択範囲間違えたり、貼り付ける位置間違えたら一瞬で戻れるんですね」

2.Ctrl+S(上書き保存)

「これはゼッタイにクセにしたほうがいいショートカットだね」

「どういうことですか?」

ちょっと一息つくときは必ずCtrl+Sを押してから

「これは僕に説明させてください。明日香さん、長い文章を書いてたときに、急にパソコンがおかしくなったこととかありませんか?」

「ええと、そういうのまだ書いたことないかも・・・」

「それじゃあ想像してください。一生懸命英語のメールを考えて書いていたのに、うっかり停電で、全部消えちゃったときの惨劇を」

「うわっ、それ立ち直れない・・・」

上書き保存を常にやるようにしておけば、そういう悲劇は防げるね。

「『トイレに行く』も、『一段落書いた』も、すべてCtrl+Sを押してから

「一日の最後に保存する、じゃなくて、クセにしておくんですね」

一日の作業は『名前を付けて保存』から

「ただ、(上書き)だから、前のファイルは消えちゃいますね」

「でも、大きく戻りたいときとかもありますよね」

「そのために、私は一日の最初は『名前を付けて保存』から始めるよ」

具体的には、「行政法ゼミレポート課題」というファイル名じゃなくて、「140426行政法ゼミレポート」というような名前にしておくことだね。明日作業を始めるときは、「140427行政法ゼミレポート課題」にする。

「そうすると一日ごとにどこまでやったのかもわかるし、安心してCtrl+Sが押せるんだ」

「人からファイルを受け取ったときも名前変えておくんですね」

うん、明日香さんからのレポートを添削するんだったら、もらったファイル名に日付と作者をつけておく。「140427行政法ゼミレポート課題(日記明日香、ぱうぜ添削)」みたいな感じだね。

3.Ctrl+F(検索)

「最後に検索だ、これはWebサーフィンでも便利だね」

「どのブラウザでも、これでページ内検索ができるんですね」

長い文章のうち、自分が読みたいところを探すには必須のスキルだね。

「あとは、自分の文章のゆれを探すのにも使える」

「センセ、『ひとつ』って書くときと『1つ』って書くときがあるもんね」

そうそう。置換とかもあるけど、これは今度にしようか。

とりあえず試してみる

「うーん、便利なことは分かったけど、使いこなせるかなあ」

「とりあえず、使えるときに試してみる、でいいんじゃないかな」

「そのうち自然に使えるようになってるもんですよ」

「分からなくなったら右クリックすれば、ご丁寧にショートカット書いてあるソフトもよくあるよ」

気がついたら意識せずにできるようになってるものです。試してみてね。

「それじゃあ、早速記事にしますね。コラムのアイデア、ありがとうございました」

◇ぱうぜセンセのメモ◇

あ、実はマイナーだけどよく使うのを言いそびれた。

Excelのセル内改行である[Alt+Return]・・・これは文字列をExcelに並べるという表計算ソフトとしてはちょっと邪道に近いから、まあまた今度でいいか。

【2014年4月27日01:00追記】

Macユーザーに配慮してない説明だったなあ。追記をしたほか、男子ハックさんの記事を添えておきます。

編集後記

今回の記事は、自分のゼミ生の反応そのままです。いやはや、ほんと「当たり前だと思ってやって見せたら驚かれた」という・・・こちらこそびっくりしました。このように、質問してもらわないと気づかないことがたくさんあるので、教員という仕事は楽しいです。

アシタノワークショップでも皆さんからたくさんのご質問をいただきました。ありがとうございます!

ぜひ皆さん、「バーチャルコメントボックス」に質問をお寄せください。Twitterで @kfpause宛てにツイートしていただいても結構ですし、 #ashitano をつけて投稿していただければ適宜拾いますので、どしどしお寄せください。

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