ハリス氏は「精神障害者」 不法移民問題めぐりトランプ氏
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【9月29日 AFP】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は28日、ウィスコンシン州で演説し、民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領を「精神障害者」と呼んだ。また、不法移民が一般市民の家に入り込み、喉を切り裂こうとしていると主張。11月の大統領選での返り咲きを目指して、人種差別的な発言を一段と激化させている。
トランプ氏の発言は、ハリス氏が27日にメキシコとの国境を訪れ、亡命申請と不法移民の取り締まり強化を表明したことへの対抗とみられる。
トランプ氏との接戦を繰り広げる中、不法移民問題は、世論調査でハリス氏の評価を最も下げているトピックの一つとなっている。
トランプ氏はウィスコンシン州の小さな町プレーリードゥシーン(Prairie du Chien)で、支持者を前に演説。ハリス氏の前日の演説を罵倒し、暴力的な犯罪者の「侵略」に責任があるのはジョー・バイデン(Joe Biden)大統領とハリス氏だと述べた。
トランプ氏は「ジョー・バイデンは精神的に障害を負った。カマラは生まれつきそうだった。考えてみれば、わが国にこんなことが起こるのを許すのは精神障害者だけだ」と語った。
今年は不法移民の数が急減し、連邦捜査局(FBI)は犯罪が全体的に、特に殺人事件が減少していると報告している。それにもかかわらずトランプ氏は、米国は不法移民の攻撃を受けていると主張。「彼らはあなたのキッチンに入り込み、あなたの喉を切るだろう」「米国民に対してレイプ、略奪、盗み、殺人を犯すだろう」とまくし立てた。(c)AFP