【10月24日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で23日、警察の作戦で幹部を殺害された犯罪組織がバス35台や列車の運転席に放火する事件が発生した。当局が明らかにした。

 リオデジャネイロ州のクラウディオ・カストロ(Claudio Castro)知事によると、事件直前に犯罪組織のボスのおいで、右腕とされる「ジンホ」の名で知られた男が、警察の作戦により殺害されていた。これにより警察はリオデジャネイロ西部最大の犯罪組織の一つに大打撃を与えたという。

 警察は「テロ行為」の容疑で12人を逮捕した。市は5段階のうち警戒レベル3を発令し、住民や観光客に警戒を呼び掛けた。

 エドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長はX(旧ツイッター)に、「西部の犯罪組織が警察の作戦に対抗し、公共バスに放火した」と述べた。

 バスを運営するリオ・オニバス(Rio Onibus)は、35台というのは1日のバス放火件数としては過去最多だと指摘した。

 鉄道会社スーペルビア(Supervia)によると、犯罪組織は列車の運転士に降車を命じ、その後、運転席に火を放った。

 市内の公共交通機関は、一部運休となった。(c)AFP