米、トルコをF35計画から締め出し ロ製ミサイル購入受け
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【7月18日 AFP】米政府は17日、トルコがロシア製ミサイルシステム「S400」を購入したことを受け、最新鋭ステルス戦闘機F35共同開発計画からトルコが排除されることを認めた。
ステファニー・グリシャム(Stephanie Grisham)米大統領報道官は声明で「残念ながら、ロシア製地対空ミサイルシステムS400を購入するというトルコの決断により、同国のF35関与継続は不可能になった」と表明。米国製のF35は「ロシアの情報収集プラットフォームと併用できない。同プラットフォームは、F35の高度な能力について知るために使われる」と説明した。
米国などの北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、トルコによるS400購入が同国との関係に与え得る影響を警告していたが、トルコは12日、S400の搬入開始を強行していた。米国は今後、F35の部品を製造していた複数のトルコ業者を排除する他、トルコによるF35約100機の購入計画も凍結する。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、トルコのS400購入に対する批判は控え、同国はバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領によってS400購入を不当に強いられたという、事実とは異なる主張を展開。一方で、トルコはF35の購入を禁じられたと発言していた。(c)AFP/Paul HANDLEY