【7月30日 AFP】マイクロブログの米ツイッター(Twitter)を世界の指導者たちがどの程度利用しているかを調査したところ、自分の主張をアピールするために積極的に活用しているリーダーと、まったく寄り付きもしないリーダーとに分かれていることが明らかになった。

 調査を行った米広告代理大手バーソン・マーステラ(Burson-Marsteller)によると、主要20か国・地域(G20)の首脳では16人が外交に積極的にツイッターを使用していた。一方で中国、サウジアラビア、インドネシア、イタリアの指導者および政府は「ツイッターの世界」にまだ足を踏み入れていないようだ。

 世界の指導者の3分の2はツイッターのアカウントを持っていたが、他の指導者とツイッターでつながっている指導者は半数以下にとどまった。最も多くの指導者とつながっていたのは欧州連合(EU)のヘルマン・ファンロンパイ(Herman Van Rompuy)欧州理事会常任議長(EU大統領、@euHvR)で、11人の指導者と相互フォローしていた。対照的にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領など35人はツイッターユーザーを1人もフォローしていなかった。

 また125か国の政府関連のアカウント264を調べたところ4分の1以上が、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のアカウント(@BarackObama)をフォローしていたが、オバマ大統領自身がフォローしている世界の指導者は、ノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相とロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相だけだった。

 さらに選挙運動中はツイッターが活発に利用されるが、選挙が終わってしまうと「すっかり黙り込んでしまう」ことも明らかになった。フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領(@FHollande)とブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領(@DilmaBR)は就任以降、フォロワーを「見捨てている」という。

 また小さな国にとってツイッターは存在感を示す手段ともなっている。ドミニカ共和国のダニーロ・メディーナ(Danilo Medina)大統領は71人の指導者たちとつながっていた。
 
 政治家としてはオバマ米大統領は最もフォロワーが多く、世界の1700万人がフォローしているが、ツイッター利用者全体ではフォロワー数は6位。1位は2700万人のフォロワーがいる歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)となっている。(c)AFP