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オックスフォード大が選んだ「今年の言葉」はスマホ依存の現代人が陥るあの症状

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ブレインロットに陥る行動にはドゥームスクローリングやソーシャルメディアへの依存が挙げられる/Fiordaliso/Moment RF/Getty Images

ブレインロットに陥る行動にはドゥームスクローリングやソーシャルメディアへの依存が挙げられる/Fiordaliso/Moment RF/Getty Images

ロンドン(CNN) オックスフォード英語辞典を刊行するオックスフォード大学出版局(OUP)が2024年の「今年の言葉」に選んだのは、長時間、何気なくスマホの画面をスクロールし続けた後に覚えるあの感覚を表す言葉だった。

総勢3万7000人以上による投票、一般の意見やコメント、さらにOUPの言語データの分析の結果、今年の言葉に選ばれたのは「ブレインロット(brain rot、脳の腐敗)」という言葉だった。

OUPは2日に発表した声明の中で、「ブレインロット」を「人の精神的または知的状態の劣化、特に、つまらない、どうでもいいコンテンツ(最近は主にオンラインコンテンツ)を見すぎた結果現れる症状」と定義した。

低品質なオンラインコンテンツの過剰消費がもたらす影響への懸念が高まる中、この言葉が注目を集め、今年、使用頻度が230%も増加した。

今年、ブレインロットの治療を開始した米国の行動医療機関は、ブレインロットの症状として、精神的にぼんやりしている、無気力、集中力の低下、認知機能の低下を挙げている。

また、ブレインロットに陥る行動として、ドゥームスクローリング(ネガティブな情報をひたすら読み続ける)やソーシャルメディアへの依存を挙げ、これらはスクリーンタイムの制限やデジタルデトックスにより予防可能だと指摘する。

今年はこの「ブレインロット」のほかに、何かを完全に理解するために必要な(仮定上の)事実、背景情報、逸話を指す「lore」、ロマンティックフィクションとファンタジーの要素を合わせた文学を表す混成語「romantasy」、人工知能(AI)によって生成された低品質なコンテンツを指す「slop」などが候補に挙がっていた。

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