施設で育ったとは思えないほどに明るく懸命に生きているエデン。そしてその傍らにマーリーという友人がいる。マーリーの幸せな結婚式、けれどエデンは当日に恋人に振られてしまっていた。それでも幸せな日に水を差したくないエデンは懸命に付添人を務めあげた
。しかし、幸せを目の当たりにしているとどうしてもこみあげてくる悲しみと寂しさに涙が勝手にこぼれてくる。そんなエデンを勘違いしてではあるが支えていたのはルークだった。二人はどこで知り合いどんな関係だったかは詳しく書かれていないが、紙面ではルークの情熱が丸出しで読んでいるこちら側としてはどんどんエデンに自分をシンクロさせてルークにホレこみ、物語にのめりこんでいく。エデンとルークとの縁は、身分違いも甚だしいとナニーとして勤務している家では侮辱を受け解雇されてしまうが、それを助けまた、名誉を回復してくれるというまさしくヒーローなルークに私もメロメロになった。しかし、彼との関係に先はないと(結婚はない)釘を刺されてしまったところからドラマは動き始める。エデンがルークの子供を身ごもったのだ。エデンは賭けに出る。マーリーの助けを得てルークに内緒で引っ越しを済ませたうえでの告白。返事は予想通りの物だった。受け入れてもらえないエデンは彼の前から姿を消した。そんな時も友人マーリーは彼女を正しい道へと手を差し伸べた。しかしエデンはその手を拒む。「もう友達じゃいられない。私の大好きだった友人のエデンは居なくなってしまった」マーリーの泣きながらの懇願には私も泣いてしまった。エデンは気持ちを入れ替えルークのもとへ向かった。情熱だけを前面に押し出した物語が久しぶりでものすごく気持ちを揺さぶられ読後感が良いだけでなく、ストレス解消出来ちゃいました。
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