星合操セット(vol.2にはシリーズ3、4冊目)にこの一冊が収録されていたのを読んだ者ですが、単品のレビューを書きます。それは、本作品がシリーズ物の一巻目であることを明らかにしておこうと思ったからです。何巻かのシリーズになっていたり、2巻構
成になっていたりするものがHQには少なからずあります。(ローマ数字表記で見落とされる?)
これもそうしたシリーズで全部で4巻あります。
他のシリーズ物HQコミックでもそうですが、そうとは知らずにレビューされているのをいくつも読むと、全部読んだ訳ではないのに・・、と悲しくなります。もちろん私も、シリーズと知らずに途中から読むことはあります。私は気づくと文面変えたりします。
出版社側の戦略の不味さだったり、単行本化時の不手際だったり、売出し方の不明確さだったりが、作家の力量と無関係な所で判断され傷を付けられているのを見ると、やるせないです。そのことまで作品の評価に含まれてしまうと、先生方の今後の仕事に支障が出るのでは?と。
この四連作も、他の1作品を読んで訳が解らないとお嘆きのレビューがあります。
試し読み(1冊のうちのごく一部)だけで書く人は大論外ですが、完結巻迄読み終えていないのに、複数巻の1巻だけの読後に筋の尻切れを問題視するのは、いわれのない批判かと。また、大きな物語全体ではまだ途中に当たるところをつまみ食いして、前後を読まなかったら全容が解明されていなくても、当然のこと。
そこを堂々と問題視されると、続きがありますよと声をかけたくなります。
それでも、各作品一人一人のメインとなる人物は、ひとつずつ節目を、迎えて終わっており、スッキリしないとなるのでしょうか。
複数の作品群で全体として一つのまとまりが意図されているケース、その意図を汲んで、出来れば読み通して欲しいのです。一冊一冊を縦糸とすれば、全体を流れる別の未解決部分は横糸、これで終わり?、と思いそうになったら、ちょっと待って欲しいです。まだあるんだよね?と。シリーズ終わりまで読み通してその上で、新たに読んだ中に不明点が描写されていたなら、かつて見切り発車の如きレビューの言葉は発していたなら、後から訂正が欲しいくらいの気持ちです。
読んでいて、完読した者からすれば、出版サイドの企画通りに従って分冊したかもしれない漫画家の諸先生の立場を考えるに、忍びないものがあります。
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