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BLマンガ
山小屋にて
1巻配信中

山小屋にて

680pt/748円(税込)

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作品内容

休日に趣味で楽しんでいたソロ登山中だった山本は、山小屋で凍えている大男と出会い一晩介抱することに。翌朝、回復した大男は山本に猛烈に懐くも、その場で別れ日常に戻っていった。しかし、思わぬ形で二人は再会することになり…。

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  • 山小屋にて

    680pt/748円(税込)

    休日に趣味で楽しんでいたソロ登山中だった山本は、山小屋で凍えている大男と出会い一晩介抱することに。翌朝、回復した大男は山本に猛烈に懐くも、その場で別れ日常に戻っていった。しかし、思わぬ形で二人は再会することになり…。

レビュー

山小屋にてのレビュー

平均評価:4.9 41件のレビューをみる

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高評価レビュー

漫画として普通に面白いし、深い!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ BLっぽくはないかもです。
恋だ性だという描写は無く、人間として敬愛する、人間としてお互いを必要とする、
そういう深くて暖かくて素敵なお話です。
チューが1回だけ、ふわっと。

登山を通して、主人公(山本さん)の本質が描かれています。
本人は自分を「クソ虫」と卑下していますが、
読んでいるほうとしては、山本さんが毒づくの「わかるー!」と共感するし、むしろ正直者だと思う。
会社での山本さんは自他共に認める「ポンコツ社員」、
山での山本さんは熊飼くん曰く「めちゃくちゃ頼れる人」。
でも山本さんの本質にギャップは無い。
山本さんは仕事にも山にも、真摯に向き合っている。
ただ会社ではスピードが求められていて、山ではスピードよりも慎重さが大事っていうだけ。

会社では熊飼くんが山本さんをフォローし(本人はそんなつもりが無くても)、山では山本さんが熊飼くんを助ける(本人が進んでやっているわけじゃなくても)。
山本さんが会社で使えない社員だとレッテルを貼られているために、自分に懐いてくる熊くんの対処に困りつつも、その居心地の良さについ甘んじてしまうのも分かる。
それはズルいことでも何でもなく、生きていくために本能が必要としているんだと思う。
熊くんだって同じ。命の危機を山本さんに助けてもらって特別な感情が生まれた。
そういう、相手に感じる安心感が、「これからもこの人と一緒に居たい」という気持ちになるのは自然なことだと思う。
激しい恋愛感情が無くても、共に生きる人って、こういう関係でありたい。
すごく羨ましい。

すごく素敵なカップルだと思います。カップルというか、パートナーと言うほうがしっくりくるかな。

登山の色んな知識も出て来て、読んでると本当に山本さんが頼もしい!
作者様が「登山解説書ではないので、漫画の情報だけで登山に行くのは危険です。自分でよく調べてから」と注意書きしていらっしゃいますが、
私は基本しんどいのが嫌いなので今後も登山は絶対しません。でも、やはり読んでて色んな知識が分かるのは楽しいです。

お話のテンポに画風もぴったり合っていて、読み返してみても もう一度細かくじっくり読んじゃいます。
最後の描き下ろしで独占欲がちょこっとだけ描かれて、わー、ちゃんとカップルだ!と微笑ましかったです!
いいね
7件
2024年4月20日
誰だって不完全
職場ではパッとしない人間が他の分野でなら人並み以上に活躍できる場合がある。
本作に登場する山本はまさにその典型で、小屋で凍死寸前だった熊飼を助けられる程度にはソロ登山のサバイバル術を心得ていた。そんな山本に助けられた熊飼は逆に仕事はできても登山となれば素人で、自分を見捨てず手厚く介抱してくれた山本に対し尊敬と???な感情を抱くところからこの物語はスタートする。
連絡が取れず一期一会で終わるかと思いきや、山本の同僚が招いたトラブルをきっかけに同じ会社の統括部から熊飼が派遣され、エリートとペーペーという形で2人はまさかの再会を果たすことに…そしてすぐさま恋に発展するかといったらそんなこともなく、劣等感を軸に話が進んでいくところが面白い。だって劣等感ですよ?なぜ先生はこんなにキュンキュンしないテーマを採用したのか…なんてことは1ミリも思わせない、もちろん恋愛や人間関係を繊細に絡めた見事なストーリー展開です。
容姿も違えば性格も真逆な2人の共通項こそ劣等感でありますが、傾向として山本は“下“を見て溜飲を下げる卑屈型で、熊飼は期待に応えようとする努力型。そんなんだから山本は熊飼に好意を膨らませつつも優越感との区別がつかず二の足を踏むことになるし、熊飼は頑張りすぎて空回りしがちに。普通ならもうそこでなんかめんどくさくなって投げ出すところを、それでも実直に相手や自分の心に向き合い続け、ありもしない完璧を求めなかった2人の結末に心から拍手を送りたい。
滑り出し、山小屋で同衾した時点でお触りくらいはあるかな?と期待したのですが、そんなエロメガネをかけて読み進めた自分をビンタしたい…
セールでもクーポンでもない定価での購入で、大大大大大満足です。
いいね
1件
2025年3月7日
人を好きになるって素敵なことだと。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと気になってた作家さまの新作。
山小屋で知り合った相手(クマ)に思いを寄せられ、次第に心を通わせていくお話。会社での生き辛さから、趣味の登山に逃避しても結局嫌な自分が顔を出し、自分のことを好きになれない山本。自己肯定感、低めです。
そんな山本に不器用さを感じつつ、共感してしまう私がいました。自分のダメなところは自分が1番よく知っている。がっかりしたり、ウンザリしたり。そんな自分を宥めつつ、尻叩いて毎日過ごしているわけです。知らずのうちに、肩に力入って、ガッチガチで。

それでもそんな自分を好きだと言ってくれる人がいたならば。
それだけで山頂に垂れ込めていた雨雲が消え失せるかのように、視界が開けてくる。見渡す景色に色を感じ、その美しさを共有出来る人がいることに胸が詰まり、涙が出そうになる。そして、誰よりも自分が自分を嫌いだったのに、少しだけ好きになれる。
「そうだ、これは恋だ」と。クマの優しさが、私の琴線にも触れ、うるっとしてしまいました。

好意を寄せられ、変化していく気持ちに戸惑う山本がかわいくて。無表情だった彼の中に芽生えた感情。自分の殻を破るって勇気がいること。ここで頑張らなきゃいつ頑張るんだという場面で、一歩踏み出せた山本に拍手を。はぁ…素敵な恋を見たなと。【1】とあるけど続きものなのかしら。
他作品も読んでみたいと思います。

❤︎*エチなし、かわいいチッスのみ。
でも、それでいい。ゆっくりでいい。
この2人から「腰が揺れてんぞ」とか、「らめぇ」とか、BLエチワード、聞こえる気がしない笑。話の間や巻末に差し込まれる4コマやおまけ漫画が良かったです。
いいね
43件
2023年5月20日
わぁ可愛いよ〜!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ シンプルで無骨なタイトル。ドキドキワクワクのBLが始まりそう!とはならないかもですが、ものすごく癒されます。ああいいもの読んだなぁとホクホクして、自然に笑顔になっちゃう感じ。

いろんな思いを抱えながら山に登る山本が、登山初心者のクマを助けることから始まるストーリー。
全体的にまったりしてるんだけど、二人の関係がするりと始まって、いつの間にか一緒にいるのが当たり前になってるところがすごく好きです。とっても可愛い二人。並んでる姿に和みます。
全然洗練されてなくて、不器用でちょっとデコボコしている、二人の独特なペースが何だか不思議と心地いい。

いつも鬱々としている山本だけど、まぁ皆んな心の中ではいろんなこと思ってるもんよね。別にそれでいいんだと思う。それでも大事な人には隠したままで分かり合えないなんて嫌だから。最後には胸の中吐き出せて、心がスッキリ少し軽くなってて、本当に良かったなぁと泣けてしまった。
会社であんまり上手くやれなくても、自分にはこれがあると一人で山に登る山本は、ある意味しっかりしてるし強いなと思う。正直で開けっぴろげで、感情の振り幅も愛情表現もでかいクマが合ってる。
いつまでも見守っていたい、最高にほっこりさせてくれる二人でした。後日談見れたら嬉しいなぁ。
いいね
21件
2023年5月21日
沁みる…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 世間に疲れた身体と心をリフレッシュするために山に登ってたのかと思ったら、結構ドロドロな気持ちを抱えたまま山頂で傍観してる山本くん(受)が愛おしい。
会社で同僚の失態を被らされそうになっても、そのドロドロを飲み込んで頑張ってる姿は胸がギューっとなりました。
感情を吐き出すことが上手くできない山本くんの唯一の逃げ場が山で…そんな山本くんの前に現れたのがクマの様な大柄な熊飼(攻)。
体力に自信あり過ぎて山を舐めて登ってしまった結果が、瀕死の状態で、山本くんが小屋に立ち寄らなければ低体温になり危うくサヨナラするところだった…笑。
山本くんという救いの手が差し伸べられて、熊飼は一瞬で恋に落ちたよね(後半、何故そんなに山本くんが良かったのか理由も分かって納得)。
山本くんは、山では師匠と尊敬されても下山して会社に出社してしまえば底辺リーマンに戻ってしまうというネガティブな感情をずっと抱えたままお話が進んでいくので、熊飼が猛アタックしててもなかなか素直になれない切なさはあります。
でも熊飼と出会ったことで山に登り山頂で迎える景色が、これからは違ってくるんだろうな〜と最後は温かい気持ちになりました。ほっこり。
いいね
2件
2024年9月10日

最新のレビュー

素敵なお話し
レビュー読んで惹かれてお試し読んだらとまらなくて一気に読んじゃいました、働くってストレスばかりですよね、その息抜きさえもって、考えさせられながら、かわいい2人に癒されました。
いいね
1件
2025年3月7日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

山でフォーリンラブ♪
営業:カレー王子(シーモアスタッフ)
山登りが趣味の山本は、山小屋で介抱した大男・熊飼と会社で再会し…?山では山本が熊飼のヒーローですが、会社では山本の不利な状況を熊飼が救ってくれて、2人のお互いに対する敬意や好意が気持ち良いです!菅辺吾郎先生が山登りの知識も盛り込んでくれていて、お仕事BLとしても山BLとしても楽しめます♪

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