珍しいシチュエーションのヒロインに戸惑った。裕福な家に育ち、両親が亡くなったせいで貧民暮らしなところを拾われてナニーとしての暮らし。子供は好きだから彼女には天職なのはよく分かる。しかし、理想ばかりを追い求めて空想の世界に夢を見るのは愚かな事
と、地に足をつけて生きていかなければと決意しているはずなのにハチャメチャな行動が目に余る。はぁ〜と溜息をついていたら、「嫌われる前に嫌いになればいいと思ったの」となんとも子供のようなセリフに、彼女は子供好きというよりも彼女自身が子供で、同じ目線の子供と相性が良いだけなのだと分かった。ヒーローもまた、プリンスであるが故の自覚とその環境内においては大人としての自信も風格もある中で、それ以外には無知。それでも、彼女には女性として惹かれていて理想とは違うのでどう扱えばよいのか困惑しきりなのは笑える。ただ、恋のその熱さやそれぞれの背景にあるものへの思考などはあまり無く、好きというだけの行動へと(結婚へ)頑張っただけに思えた。
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