一巻完結時に、もっと続きが読みたいと思い待っていましたが、いざ実際に二巻を読むと、一巻の時のようにどんどん読み進めてしまう引き込まれるものはありませんでした。
それ単体で読めば良作かもしれませんが、一巻の出来が素晴らしい分、期待値も高かっ
たせいか、二巻は残念な印象で正直蛇足であったように思います。
二巻は読み返さないな、と思いました。
以下、以前投稿した一巻へのレビューです。
メイクやスタイリングのテクニックが描かれているのではなく、読む人の美容スイッチをとてもポジティブに押してくれる作品。
読んでいる最中から、「メイクしたい!スキンケアしたい!綺麗になりたい!」と、どんどん思わされました。
それぞれタイプの異なる主人公たちが、人間関係などを織り交ぜながら、美容を楽しんで生き生きと輝いている作品です。
沢山の女性や美容に関心のある男性にも、お洒落を愉しみたいと思わせる力があると思います。
日頃美容やファッションに気を遣っていても、人からの受けと自分の好みは異なるし、手をかけることが面倒で疲れ果ててしまう時もある。ましてや今の状況では、そもそもそれをする意味がないように感じることもある。
だけど、メイクもスキンケアもファッションも、本当は全部自分のため!
自分が綺麗だと思える自分でいたいから、そうすることでほんの少しの自信を持てたり、見える世界が変わったり…それだけで生き生きできる。
思わずワクワクしながら、今日のスキンケア、明日のメイク、ちょっと丁寧にお手入れしたくなってくる。
やっぱり綺麗でいる方が、気持ちも明るくなれるよね!
と、お洒落をすることを楽しみにさせてくれる。
メイクが勉強になる作品も良いですが、そこにスポットが当たりすぎていると、テキストめいてしまって、物語に入り込めない、ストーリーの質が下がるというのが難点だとわたしは思っています。
それに美容に前向きに意識が向かえば、それらテクニックはネットでも沢山手に入れることができるし、まずそれを自分で調べることも楽しみになると思います。
なので、テクニックや知識が得られる作品よりも、この作品のようにストーリーから、意識を駆り立てられる作品の方が、気持ちがハッピーになれました。
読後感が爽やかで、疲れてしぼみかかった心に響きます。
少し疲れたな…と思った時に、思わず読みたくなる。
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