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仇椿ゆがみて歯車

吹屋フロ

（4.9）投稿数183件

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作品内容

憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり。稀代の剣の達人・間宮に押しかけ弟子入りした侍・一馬。その真の目的は父の仇討ちだったが、間宮の剣のすさまじい美しさと生き様の寂しさにどんどん惹かれてしまい…また間宮も一馬の目的を知りながら、その天真爛漫さに、自分が斬った彼の父親の面影を重ね心が揺れる。互いにどうしようもない激情で体を重ねてしまった二人。しかし無常にも仇討ち試合は迫り来る――！　心を揺さぶる感動の時代劇BL！

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仇椿ゆがみて歯車

1,048pt/1,152円(税込)

憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり。稀代の剣の達人・間宮に押しかけ弟子入りした侍・一馬。その真の目的は父の仇討ちだったが、間宮の剣のすさまじい美しさと生き様の寂しさにどんどん惹かれてしまい…また間宮も一馬の目的を知りながら、その天真爛漫さに、自分が斬った彼の父親の面影を重ね心が揺れる。互いにどうしようもない激情で体を重ねてしまった二人。しかし無常にも仇討ち試合は迫り来る――！　心を揺さぶる感動の時代劇BL！

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作品情報

ジャンル

： BLマンガ

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作品タグ

：ヤキモチが可愛い / 心を掴まれる / 登場人物が魅力的 / 純粋な気持ち / 絵が綺麗 / 繊細な描写 / 設定が好き / 読み応え十分 / 重い話

※システムにて自動抽出したものを表示しています

出版社

：リブレ

雑誌・レーベル

：ビーボーイコミックスDX

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2019年2月28日

ファイルサイズ

： 157.1MB

※本作品はファイルサイズが大きいため、Wi-Fi環境でのご利用を推奨いたします。

出版年月

： 2018年12月

ISBN

：

4799734385

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

仇椿ゆがみて歯車のレビュー

平均評価：4.9 183件のレビューをみる

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高評価レビュー

zzzzz さん

(－/－) 総レビュー数：408件

積読した私が馬鹿だった、必読の一冊。

ネタバレ

このレビューはネタバレを含みます▼ 腰を据えて読むにはまとまった時間と覚悟がいるなと、なかなか手を伸ばせなかった作品。積本にしたことを激しく後悔しました。

表紙。この物語の行く末を占うかのように、三つ巴の紋様を染め抜いた着物を纏った一馬が刀爾郎の懐に入り、首に手をかける構図。恋人のようでいて、2人の視線がただのそれではないことを物語っている。血飛沫が散ったような椿。
巧いな、と。

どのコマも背景が微細に描かれ、青年漫画のよう。読み始めてすぐ世界に沈み込むが早いか、土埃煙るような活気溢れる寛永の時代へ。作品のそこかしこに作者の魂が息づき、紙から生まれたとは思えぬ脈動を感じました。映画のような魅せ方、落し方だなと。

親殺しの仇討ちのため、一族の威信を賭けた復讐心を持ちながら、いつしか宿敵に惹かれ、せめぎ合う一馬の恋心、そしてその全てを受ける孤独な刺客、刀爾郎の魂の揺らぎがこの物語の肝です。

圧巻は、それぞれの決意と覚悟を一振りに込めた中盤の果たし合いです。
刀を交える中で、当初、かつて愛した人、武雄の影をその息子・一馬の中に見ていた刀爾郎が、いつしか一馬自身を愛していく。
一馬自身も、相手を憎みきるのではなく、愛し切ることを選んだ末の命のやり取りは必見です。

ジャンルに囚われないドラマチックな描き方でありながら、BLの手本のような胸の疼き、傷みはしっかりと押さえています。
とくに、愛する人を殺めた刀爾郎の感情。身体以上に血だらけになった彼の心のうちを細やかかつ鮮やかに曝け出し、描き切る作者の手腕。読者も刀爾郎と同じように心から血が吹き出さんばかりに刀爾郎の恋情を追体験できます。

刀爾郎の目、よく見てほしい。
人を殺す時ほど、静かなのだと知りました。その狂気が恐ろしかった。

最後の最後まで、先の読めない2人の行く末。
どうぞ臆せず飛び込んでください。
そして共に最後に泣き笑いましょう。

❤︎修正はほぼ見えない構図、または無し（作画の工夫）。全437頁。

30件

2023年11月30日

kanahevi さん

(女性/50代) 総レビュー数：3件

濡れ場も◎ 納得の帰着点◎

400頁超、２巻ものだと思えばむしろ良心的な価格。買って読んで後悔なし。

時代物・仇討ち侍BL。物語重厚。地雷？→流血、殺傷シーン(ハード)／親子丼(父子)
肌色は官能的♡エロティック♡逞しい肉体♡満足、局部描写ほぼ無いので修正は(あるかも、白抜き？)気になりません。エロは物語に溶け込んでいる感じ。大変良い。

ネタバレ避けましたが、微妙？なので↓以下↓薄目で。

愛した男(間宮)は父の敵。愛してくれた男(一馬)は、かつて最上の愛を注いでくれた男(武雄)の息子。その男(武雄)を斬らねばならなかった男(間宮)の悲哀。
国に捨てられた男、愛した男を斬らねばならなかった男、お家の再興を託された男、愛した男は仇をうたねばならない男。自身の思惑を通すことが叶わない時代背景の中、この二人(一馬／間宮)の帰着点は…。
父の仇討ちは出来るのか。愛する男(間宮)を斬れるのか。愛され愛した男(武雄)への想いと自分の犯した報いに、間宮はどのように(武雄の息子)一馬と向き合うのか。
…壮大でドラマティックな切ない物語。

父:武雄と息子:一馬、二人の男に愛される間宮のそれぞれの濡れ場も甘美で逞しい肉体を堪能でき艶やか。
登場人物は女性も含めて、粋で心地よく潔い武人で爽快。北の方の矜持たるや。曽我家の懐の奥深さ。そしておりうさん。貴女はなんと。いいオンナです。武雄。見る目あるなー(泣)｡。感嘆です。

読者納得の後日談の描き下ろしを含め、文句なし口を挟む余地なし。の天晴れな読後感。広げた風呂敷、全部回収して貰えた、納得。本懐を遂げた作品です。本当に素晴らしい。

10件

2019年5月31日

borg さん

(女性/40代) 総レビュー数：31件

ためらってる人は全員、読んでほしい！

一生忘れられない1冊になると思います。値段や時代物を前に迷われている方、全力でお薦めしたいです！

「おはなし」を読む楽しさ、喜びがぎゅうぎゅうに詰まっています。景色もアクションも表情もどこを取っても見事な絵、快感を覚えさせるほどに構造化された物語の構成力、繊細な心理描写、時代物ならではのかっこいい言い回しのセリフ…。緊密でいながら緩急ある流れ。ひとつの講談か何かのお話のようです。作者さんのなかで、どういう言動がかっこいいのか、美しいのか、ということが研ぎ澄まされてはっきりしているんだろうな、と感じさせられます。読んでいて「粋」が見える。優雅に扇を返すかのように話の流れがザッと変わる瞬間がある。最高です。BL部分については、攻めが2人出てきます。受けの若い頃の相手と、年齢を重ねてからの相手。ネタバレを避けて書きます。前者の関係性は、暗いものを抱えた受けに対し、懐の大きく温かい攻めが、見返りを求めない贈与的な愛し方をするというもので、王道ながら堪らない。後者は、うまく言えないのですが、葛藤を抱えた大型犬攻めが、かわいそうで、かつ、かわいいんです。現代とはひと味違って、人の振る舞いに決められた型がある時代。そういった縛りがあるなかで、情がどのように抑えられ、歪められ、また発露するのか。この作品は折に触れて繰り返し読み返すと思います。

5件

2023年6月1日

ダダさん

(女性/40代) 総レビュー数：1354件

壮大なスケールで描かれる時代ものBL

高レビューのランキングでずっと上位を占めていて気にはなっていたんですが、ちょっと値段がはるのと何となく絵の苦手意識から購入を躊躇していた作品。多くの方がレビューで大絶賛していて、特に「絵が苦手だと思ったけど買って良かった」との声が多数だったので、とりあえず試し読みすることに。と思っていたら、100ページ超の試し読みが終わってすぐに購入してしまっていました！表紙含めなんと全437ページの大ボリュームで、絵の苦手意識なんて全く気にもならずとても惹き込まれてしまいました。確かに一癖ある絵柄ですが、背景の隅々まで驚くほど丁寧に描き込まれており、決闘のシーンの躍動感も凄い。刀爾の壮絶な過去と、武雄と一馬の太陽のような温かさ。なぜ好き合っているのに斬り合わないといけないのか、時代の理不尽さやそういう当時の武士道の心得にモヤモヤしたり、お互いを好きで尊重するからこそすれ違う運命に共感したり絶望したり。まるで良く練られた時代映画を見ているように、キャラクターの一挙手一投足に共感し一喜一憂しながら読めました。確かにお値段は少し張りますが、ボリュームを考えるとコミックス２巻分の値段よりもずっと安いし、それでこのクオリティのものを読めるならもう格安といっても過言ではないです。絵の好みで購入を躊躇している方、絶対買って損はないです！

2件

2020年5月20日

kinossa さん

(女性/50代) 総レビュー数：83件

BLライフにピリリと時代劇のスパイス

相互レビュアーさんが熱く推されていたので、積読もそのままに兎にも角にも読んでみました。
濃厚そうな物語にドキドキしながら読み始めましたが、いやー、切ない運命に泣き、筋肉隆々のエチエロ、剣術アクションでのヒリヒリする命のやりとり、最後の大団円、描き下ろしでのおふざけやデレなど、ボリューム満点サービス満点な御本でした。ものすごくレベル高いですよね。長編映画を見たような、前後編の時代小説を読んだような、そんな満足感が得られました。ちょっと心配でしたが、読後感も良かったです。
好みのシチュばかり選んでマンネリしがちなBLライフに、ピリリとスパイス効かせてもらえた気がしましたね。
絵が青年誌タッチ？なので自分の好みではなく最初は怯みましたが、とにかく画力が高くて背景の木の質感などフリーハンドで細かく描き込まれており、ぐうの音もでません。間宮に対しても最初は「なんか顔の長い御仁だな...」とか思っていたのが、すぐにストーリーに没入して最終的にはものすごく可愛く見えてしまい...参りました。
絵柄のクセと時代劇ということで敬遠される方もいるかもですが、食わず嫌いせずに読んでみてほしいなあ、と思います。
あっ、私の中の一馬のイメージはお笑いコンビEX○Tのかねちーでドンピシャでした（ファンの人ごめんなさい...）

3件

2021年3月4日